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【学生とネット】高校生のネット利用が6時間超え【娯楽や買い物の多様化】

高校生のネット利用が6時間超え、というニュースを読みました。

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こども家庭庁の2023年度調査(2023年11月~12月、0~9歳の保護者(2160人)、10~17歳の子ども(3279人)とその保護者(3322人)の回答を集計)によると、

一日当たりの平日のネット利用時間は平均すると、高校生が6時間14分、中学生が4時間42分、小学生(10歳以上)が3時間46分だった。

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「高校生は平日に6時間以上もネットしてるの!?」
「小中学生も長時間じゃない!?」

と驚かれるかもしれませんが、まずここで気をつけなくてはいけないことは、

記事を読んでいるわれわれ世代と、今の学生世代とでは、学校の授業内容や家庭での過ごし方が違う。


ということです。

どういうことかと言いますと、

①今回の調査内の「インターネットを利用する機器」の部分に注目すると、自宅のTVが約61%、学校から配布・指定されたPCやタブレット等(GIGA端末)が約70%となっている。

②動画視聴・音楽を聴く・ゲームをする、といった遊びに利用している以外の項目では、検索する(約91%)・地図を使う(約68%)・ニュースを見る(約62%)・勉強をする(約78%)となっている。

③今はネトフリやアマプラ・DAZNなどもTVで見られる時代

つまり、私たちの時代では、

・TVを見る
・学校で特殊な授業をする


として分類されていた一部分が、表題の上記の時間に含まれていると予想出来ます。

(高校生が平日で6時間もネットを利用すること・するヒマは無いでしょう‥‥)

今回の調査では、上記について分けることは難しいですし、ニュースの見出しのインパクトから、学生のネット接続時間を長くしたほうが良いと記者や会社は考えますから、

ウソとまではいきませんが、大げさ・紛らわしい見出しのニュース

と言えます。

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私としては、見出しとなった内容よりも以下の二点について気になりました。

1.高校生の約40%がネット経由で買い物をしている

※概要7「青少年のインターネットの利用内容」より。

以前は、「近くで販売されていないから」「希少価値があるから」など、ネットショッピングが利用されるシーンは限られていました。

しかし今は、「わざわざ買いに行くのが面倒だから」「量が多い・重いから」といった日常使いがされるようになりました。

こうなると、大企業だけでなく中小企業にも影響が及ぶようになります。

小売業・サービス業は、さらにネット分野について力を入れないといけませんし、ネットと現実を上手く組み合わせた販売方法を考えなくてはいけない時代になりました。

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2.10歳でネット機器の「親との共有」「自身専用」の割合が逆転し、65%が自分専用スマホを保有。

※「概要6年齢別のインターネットの利用状況-2」より。

生成AIもそうですが、便利なツールというものは、使い方によっては悪影響を及ぼすことがほとんどです。

親との共有であれば親がある程度は監視出来ますが、専用になってしまうとそういったストッパーをかけにくくなります。

人間的な未熟さからインターネットを(悪意無く)使ってしまう可能性もあるでしょう。

そういった危険性を少しでも減らすために、小学生から、メディアリテラシーを高める授業が、小学生から必要ということだと思います。



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今回の画像は【七味さや】さんからお借りしました。ありがとうございます。

記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。