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究極の世紀末ロープレ 道 -TAO- をクリアしました。

ニンテンドースウィッチを買いました。
先日、久しぶりに実家に帰ったところ、何故かスウィッチが2台あり(抽選にハズレるのを見越して別の店で買ったら抽選にも当たったらしい)、1台を買い取ることに。

まさに、棚から牡丹餅ならぬ、実家からスウィッチ!
というわけで早速プレイしたのがコチラ!

『究極の世紀末ロープレ 道 -TAO-』

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ファミコンソフトです。

ツイッターで、「Switch買ったからゲームおすすめしてくれ〜」って言ってたら、ファミコンをオススメされました。

本作は、実在する新興宗教『天道』の布教のために作られた所謂『宗教ゲー』。

タイトルにある通り舞台は世紀末。

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敵は意味不明な奇声を上げながら襲いかかってくるし・・・

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目がすわったオジさんがいきなり日本刀くれるし・・・

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TVショッピングでマシンガンが売ってるし・・・

Welcome to this crazy time
このイカれた時代へようこそ

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↑回復アイテムを売ってくれる闇の薬剤師。

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↑"神"という字について熱弁するカルトの金八先生。

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↑ラスボス直前の幹部戦にて、完全にイッちゃってる発言。(実はエンディングの伏線(?)になってたりする)

ただフザケてるだけかと思いきや、敵に取り憑かれた師匠と対決して認められる、みたいなアツい展開(?)もあります。

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中盤で登場する「なぞのちゅうごくじん」という、見た目も名前もフザケてるとしか思えないポッと出のキャラが、ラスダンで実は主人公の父親だと判明し、最強武器を授けてくるという展開は、おフザケと王道と狂気が同時に襲いかかってくるというこのゲームを象徴するようなイベントだと思います。

本作は、宗教ゲーなので、プレイヤーに布教するのが目的な筈なのですが、仏教キリスト教をはじめとする様々な宗教が町ごとに登場します。

いったい何教の布教がしたいんだろう?と首を傾げながらプレイしると、『実はすべての宗教は天道の経典を曲解して生まれたものであり、もとはひとつだった』という、衝撃的過ぎる真実(妄言)が明かせれます。

当然、他の宗教は曲解されたもの=間違ったものと扱われ、実在の宗教にも関わらずそれを小バカにしたような描写が度々登場するというあまりにも攻め過ぎた内容。
今なら絶対アウト…いや、当時でもアウトでしょ…

極めつけはエンディング。

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『お か え り な さ い。』

・・・このゲームがただのバカゲーや、オカルトもどきではなく、紛れもない""ガチ""であることがおわかりでしょう?

ゲームとしては、ひたすらおつかいゲーで、町から町へティラノサウルスにのって飛び回るという感じ。

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ティラノサウルスです。
駅で電車に乗ると、何故かティラノサウルスにまたがって線路をかけるカットインが入ります。(ちなみにこのティラノサウルス、カセットのシールにも描かれています)
しかも、ゲーム中このことに関するツッコミは一切なく、一貫して"電車"として扱われます。
ちなみに終盤ではヘリコプターにも乗れますが、ここでいうヘリコプターとは、プテラノドンのことです。

おつかいゲーではあるんですが、このおつかいのヒントすら怪電波宗教に汚染されており、とにかく回りくどくてどこがヒントでどこが妄言なのかわからない。

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ちなみにこの発言はただの妄言で"今のおぬしには〜"と言ってますが、最後までプレイしてもまったく何を言っているのかわかりません。

とはいえ、マップは広くないので分かってしまえばテンポよく進めます。
また、会話時には、話す以外に、見る、取る、アイテムをつかうなどの行動ができ、アドベンチャーゲーム的な面白さもあります。

話したあとに、"見る"を使うとちょっとした小ネタがある、みたいなことも多く意外と探索が面白かったり。

戦闘は連打ゲーですが、お陰で一瞬で終了するのでエンカ率の高さもあまり気になりません。

戦闘のスピード感で言えば数あるRPGの中でもトップクラスかもしれません。
ボス戦ですら数十秒で終わります。

それはそれでどうなの?と思わなくもないが指がもげるくらい連打させられるので相応の疲労感を得られます。

・・・などなど、わりかしストレスフリー(?)で遊べる部類であります。
むしろ遊べるだけにタチが悪いです。

グラフィックやBGMも良く、敵キャラがアニメーションしたり、モブキャラの顔グラフィックのパターンが豊富だったり・・・

特に終盤、邪教の集会場に乗り込むシーンは異様な迫力があります。

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画面から溢れる夥しい邪気!!

BGMは、ラスダン、ラスボス戦なんかは普通にカッコいいですし、ゲーム中何度も聴く通常戦闘曲もクセになります。

なかでも、印象的なのは、シナリオの鍵を握る"かごめかごめ"のアレンジBGM。
ファミコン音源のどこか不気味で寂しげな雰囲気を全力で発揮しためちゃくちゃオドロオドロしいアレンジになっており、初めて聴いたときはコントローラーを置いて呆然と聴き入ってしまうほど。

個人的には、ホントにド真ん中なゲームでした。
実はここ1、2年くらいゲームからは離れていたのですが、久々にゲームオモシレ~!!ってなりました。

次に何が起こるか分からないワクワクと、想像を軽々と超えてくる超展開、そして、後にも先にもこれと同じ体験をできるゲームは現れないだろうという唯一無二の個性。

そもそも、宗教ってのは、めちゃくちゃ精巧に作られたファンタジーとも言えます。
そんな本作の世界観が魅力的でないはずがありません。

スウィッチのおかげでこのゲームに出会えたし、スウィッチ買ってホントによかったな~!!

終始驚かされっぱなしな本作ですが、最も驚くべきはこれが任天堂のライセンスを得て正規のルートで販売されていたということ。

開発は、初代MOTHERなどに関わっていたパックスソフトニカ、販売はスーパーモンキー大冒険のvapと、ちゃんとした(?)メーカーであり、なぜ作られたのか、なぜ販売されたのか、と疑問点ばかり。

まさか、任天堂内部に信者が……!?

いや、もしかしたら、いまも任天堂内部には信者がいて、我々は、任天堂のゲームを遊ぶうちにいつの間にか洗脳されているのかもしれない!

おのれ、任天堂!

ん…?"任天堂"……?

任天堂…

ニンテンドー…

ニン"テンドー"

天道…!

そういうことかァーーッ!!

こうしてはおれません!
来る世紀末に備えて、三宝を探す旅に出なければ!!


いっしかんてーん!!


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