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夢を描くこととこれからを考えること

このnoteは、じぶんジカンの松岡さんが書かれたもの。
私は松岡さんの記事やSNSのことばが好きで、ほぼ全部読んでいると思う。

松岡さんは、心地の良いことばを綴っている方。キラキラとかではなくて、現実も、闇のような部分も、ありのままで、でもほっとするような、ことばたちを綴られている。
勝手に、カフェラテみたいなことばたちだなって思っている。




今回、私が松岡さんのこの記事から綴ろうと思ったのは、単純な理由で、この考え方・感じ方が私にもよくわかるから。

かくいう私も、今でも夢をもっているかと言われれば、どうかなぁなんて曖昧な答えしか返すことができないとは思う。

「夢をもちなさい」「夢をもつことで自分らしく生きられる」なんて、
しょせん綺麗事だと、長い間ずっと思っていたし、今でもその通りなんて言えない。

私にとって、「夢」は叶うはずもないことを考えるということで、現実にはならないことだったから、そんなことよりも目の前のことに必死だった。現実にならないことを考えて「夢」という言葉に詰め込んで、敵わないとわかっていながら追いかけて、そんなの時間の無駄だと思っていた。

生きていくことに意味を見出せていなかった私は、将来のことを考えるのが苦手だった。

私は勉強は苦手だけれど、昔から学ぶことは好きだった。だから、余計に将来のことよりも、目の前の学びに夢中になって、現実逃避をして、将来のことを考えるのをやめていた。

だけど、年齢を重ねるにつれて、進路とか、将来の仕事とか、自分がどういう暮らしをしたいかとか、「これからのこと」を考えさせられる機会が増えていって、逃げ続けるにも限界がきて、絶望したのを鮮明に覚えている。


絶望から逃れたいという一心で、仕方なく「将来の自分」を考えてみた。あくまで、「夢」ではないというところが、私のささやかな抵抗。

最初のうちはやりたいことやなりたい自分なんて思い描けなくて、周りの人は夢に向かって進んでいく中で、焦りだけが積み重なっていた。やったことのないことをしているのだから仕方がない。体と同じで、使っていないところをうまく動かすことなんてできない。


最初に描いたのは、保育士として働いている自分。子どもが好きだった自分が、物心ついた時に一番最初に思いついた職業。

けれど、どちらかというと保育士にはなりたくなかった。先生という、子どもに夢を描かせる職業には向いていないとわかっていたし、子どもが好きだというだけではなれるものではないとわかっていたから。

保育士という職業に抵抗があるが保育という学問は素晴らしい・保育士という仕事は素敵だと思っているという矛盾がある中で、私は教育大学で学び続けた。

大学卒業後、悩みに悩んだけれど、結局保育士になった。学問として面白いと思っている保育を捨てられなかった。


その時に私が考えてみたのは、他にもいくつかある。

例えば、
・好きなことをたくさんすること
・生活の中にこだわりを入れること
・職場は自分で選ぶこと
・選択は納得してからすること
などなど。

どの項目もざっくりとしか書いていないけれど、どれも頑固な私らしい。

完全にというわけではないけれど、結構な割合で叶えられていると思うし、何年か経った今でも、似ていることを大事にしている。



「将来こうなりたい」とか「こういうことをしたい」とか、今でも苦手なことではあるし、そういうことを考えたからといってその通りになるわけではないこともわかっている。

松岡さんの記事にもあるように、なりたい自分ややりたいことを、自覚することで、自分で手段や道を選んでいけるのだと思う。

それはもちろん、最初は真っ直ぐではなくて、険しい道もたくさんある。一見道には思えない場所に、軽装備で突っ込んでいかないといけないこともある。

そのうちに、「この方法なら目的にたどり着ける」「ちょっと遠回りだけどこっちが自分に合ってる」なんていう感覚がたまに見つけられる。




綺麗事の夢でもなくて、描けば叶う夢でもなくて。苦しみしかない道でもなくて。

「自分が生きていくための道づくり」に近いのかなあ。

行きたいところがあっても道がないとたどり着けない。他の人が作った道を通れることもあるし、獣道のような道を通ることもある。

保育士の私のイメージはプラレールにも近いのだけど。
こういうふうに作りたい!って考えて、まっすぐな道を選んだり、カーブの道を選んだり、たまには積み木を使ったり。そうして、最後に目的地にたどり着く。


この感覚を、昔の自分に伝えようと思っても、きっと伝わらない。今でも理解しているとは言い難い。

だけど、この記事を昔の私が読むことができるとしたら、たまにはこれからのことを考えてもいいなって思えるきっかけになるといいなと思っている。




自分が、自分を見失わないようにするためにも。

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