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白で始まり白で終える、台所仕事。

模様替えをしてから台所に立つのが以前より楽しくなっています。家具の向きや場所を替えたことで変化した動線が新鮮に感じられているのかもしれません。家事の中身は変わらないのに気分新しく過ごせる、なんというか得した気持ちです。
個人的には作業台前に置かれた食器棚がカウンターの役割になり、リビングやダイニングとの線引ができたことが嬉しいポイントでした。ちょっと一息つきたい、一人の空間を求めたいときの隔離場所としてもいいんです。

棚の向きを90度かえました

そんなちょっとの変化を楽しんでいるのですが、最近は心がけて布巾の「白」をキープしています。おろしたての布巾は夏の入道雲のように真っ白だったのに、使っていくうちにどんよりしてしまう。使った布巾を洗濯機に入れて洗っていましたが、使い始めの白はなかなか帰ってきませんでした。そのうち拭くものを選んだり、遠慮がちに拭いてみたり、少しずつ少しずつくすみが定着して白がこれ以上減っていかないように抗ってみたりして…と一体私は何をしているんだろうか、と笑ってしまう。でも、購入したばかりの頃のあの「白」があれば、疲れたときに器を拭き上げる気分が上がるよなぁ。。せっかくだもの、清潔だと一目で分かる白い布巾を毎回使いたい。

と、白死守問題を解決したく布巾の漂白を日課にすることにしました。
台所家事の最後のタスクに布巾の漂白を取り入れています。用意するのは琺瑯容器と酸素系漂白剤。野田琺瑯を愛用していますが、直火とオーブン可能なので食材をゆでたり、グラタンを焼いたり、今回のように煮洗いしたりなど多用途使いができる優れものです。

琺瑯に入れた水が沸騰したら漂白剤と布巾を入れ少し煮たあと火を止めます。しばらくしてから布巾を取り出し、あとは水でよくすすいで干しておくだけです。(琺瑯容器の汚れもすっかり取れるので、あらラッキー。)


一刻も早く夜家事を終えてゆっくりしたい以前の私であれば、布巾をクツクツ煮る面倒な気分が競り勝ちそうな所ですが、今は白を取り戻すためのこの一過程が楽しみな時間でもあります。白に戻った布巾を見ると、一日の疲れや例えば下がり気味だった気持ちを洗い流してくれる気がするんです。布巾を白に戻すと私の一日が終わる、そんな儀式的な要素もあるかもしれません。

翌日にはからっとしたあの白と共に家事ができる。しかも、白に戻せると分かった今は、以前までの白を減らさないための変な遠慮やためらいを手放すこともできました。そんな安心感が上乗せされたこともあってか、寝室から階段を下りてくる翌日の足取りが少し軽くなるような気持ちがしています。

毎朝の眺め

家事の支えって意外と些細なものでいいのかもしれません。お気に入りの道具を使うことだったり、家事の後の一杯だったり、何か一つご褒美があって頑張る力が出る。家事を誰かに褒めてもらえるのは嬉しいけれど、そうでなくたって布巾1つで家事をする自分の機嫌を自分でよくすることができるってちょっとだけ強くなった気がします。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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