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お互いに、はちょっと苦手

「互いに素」は好きだけど
「お互いに」はちょっと苦手

以前コメントにそう書いてくれた方がいて
頭の中にずっとそれが残ってた

「互いに素」数学用語

集合論では

2つの集合が交わりを持たない (disjoint) あるいは互いに素(たがいにそ、英語: mutually disjoint)であるとは、それらが共通の元を持たぬことをいう。一般に、与えられた集合族が互いに素(英語: pairwise disjoint)、あるいは素集合系(そしゅうごうけい、英語: disjoint sets)であるとは、その集合族に含まれるどの2つの集合をえらんでも、それらの選び方に依らずそれらが常に共通部分を持たないことをいう。

Wikipedia


整数論では

二つの整数 a, b が互いに素(たがいにそ、英: coprime, relatively prime, prime to[1])であるとは、a, b を共に割り切る正の整数が 1 のみであることをいう。このことは a, b の最大公約数 gcd(a, b) が 1 であることと同値である。a, b が互いに素であることを、記号で a ⊥ b と表すこともある[2]。なお、「互いに素」を意味する英単語には coprime と disjoint があるが、coprime は整数について「互いに素」「共通点を持たない」という意味で使用される。

Wikipedia

代数学では

2つの多項式が「互いに素である」とは、両者をともに割り切るような多項式が存在しないこと、つまり、それぞれの多項式の因数分解で共通の因数が現れないことである。
2つのイデアルが「互いに素である」とは、そのイデアルの和が環全体となることである。

Wikipedia

はい
目が滑りますね、分かります

でも気になる言葉がたくさん出てくる
「交わりを持たない」
「共通の元を持たぬ」
「選び方に依らずそれらが常に共通部分を持たない」
「共通点を持たない」
「共通の因数が現れないこと」

これでもかというほど他と交わらないことの説明
うん、だって互いに素だもんね


更に代数学では
「そのイデアルの和が環全体となることである」
と書かれている

「互いに素」ってすごい
なんかかっこいい(語彙力


それに対して「お互いに」は
良い意味でも使うし悪い意味でも使うけど
「互いに素」とは真逆の感じ
「互い」という同じ言葉を使ってるのにね

例えば
「お互い様」

子どもの発熱で欠勤した同僚に声をかける時とか
うちもこの前そうだったから、お互い様だよ!

浮気を正当化する時とか
どうせ向こうも同じようなことしてるんだよ
そんなの、お互い様

とか

「お互いに」

だと
あの人が頑張ってるから私も頑張ろう
みたいな自発的なものもあれば

何となくそれぞれに配慮しようね
言わないけど分かるよね
向こう見たらこっちのやること分かるよね
みたいな感じだったり


雨の朝
そんなことをあれこれ考えながら
素直に大人しく飼われてると思うなよ
なんて急に思ったり

「互いに素」は好きだけど
「お互いに」はちょっと苦手

私にもなんとなくだけどそれが分かる

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