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寂しい夜のコールスローとポテトサラダ

シャキシャキの食感が好きなこの子は、コールスローを食べてみたいと言ってた。
カロリーを気にして食べるのをさけてきたらしい。
自分で作るとなると、マヨネーズの量が怖くて作れないらしい。
量を知らなかったら、食べれるらしい。
それでいいのか!と思った。

自分が食べたいポテトサラダ

実は
コールスローとポテトサラダどっちが食べたい?
と聞いていた。

選ばれなかったポテトサラダだけど、自分が食べたくて作ることにした。

「こんな時間に作って疲れないの?」

とその子は聞いてきた。
仕事終わり、夜ご飯を作って食べた。
そして今、また作ってる。

明日作ったらいいんだけど、夜勤だから朝は寝ておきたいから今作ってる。
そしたら、早起きな君も食べれるでしょ。

確かに。とその子は言ってた。
好きな時に好きなだけ食べれるようにしておきたい。

この子は、「人が作ってくれたものって美味しいよね」とよく言ってた。
この子の育った環境を見たらすぐわかった。

両親がいつも手料理を作って、その料理中の様子をこの子は見て育ったんだ。
両親と会話しながら、姿を変えていく食材を見て、この子にとっては食べるだけの食事じゃなかったんだ。


ポテトサラダだけはレシピ通りではなく、りんごを入れた。
おばあちゃんのポテトサラダには、りんごが入っててりんごを探して食べるのが好きだったとこの子が話していたから。


次の日。

起きたら、その子は先にご飯を済ませていた。
「りんごが入ってた!コールスロー初めてちゃんと食べた!美味しい!」
りんごが入ったポテトサラダ、とても喜んでくれた。

「最近毎日作ってくれてるよね!疲れないの?作ってくれたご飯を毎日食べれて、幸せ!毎日こんなに美味しい気持ちになっていいのかなって思っちゃうよ!」

美味しいものを食べたら、落ち込みたくても落ち込めなくなるらしい。

よし次は、パスタだ。
あまり得意ではないと言ってたパスタを食べさせてみよう。
食べるものが偏ってしまったこの子に、いろんなものを食べさせて
もっと視野は広いことをしらしめてやろう

次は、クリームきのこパスタ!


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