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我が家の改装2階と伊賀焼

一月。去年の冬は長く家を空けていたため、降り積もる雪を見れたのは一度だけだった。
山に近いせいか我が家は近所と比べてもかなり冷え込む。
この日は積雪二十センチほど。
春は花や庭のハーブにタケノコとにぎやかな我が家であるが、冬はその賑わいも鳴りを潜め、静謐に雪が積もる。

道路が除雪されてるのだけが救いか

数か月に渡った二階の改装ももう完成を間近としている。
綺麗に張られた杉の板が木の香りで部屋を包んでくれているので、とても過ごしやすい。
ライトも緊張させる白の蛍光灯から暖色のライトへと変わったので、とても落ち着く。
古民家らしい古民家になった。

土壁と窓はそのまま。

すこしボンドの匂いが混じっているがすぐに落ち着くと思う。
木目がとても綺麗。

この窓が開閉できるようになっていて、換気がとてもスムーズ。


運動神経のよくない猫は一階に餌を置き、初日に食べきった後自分たちが外出している間はダイエットをしてもらう。(とても食事にがめついため。)
この小さな窓はねこの通用口でもあり、うちにいる四匹のうち運動神経のいい猫二匹だけが二階に上がって餌を食べれるように想定してある。
出張が多いのでとても機能的と考えていたが、春からくるSubakoの女の子が代わりにお世話をしてくれるため、別にいらなくなった可能性が高い。

香り付けにお香もたく

この器は伊賀焼で、焼成の過程で灰を振りかけるため模様が自然の一点ものになるらしい。
頂き物の上等な灰を敷き詰めて使っている。
(どのように上等なのかは知らない。)


神棚が神聖すぎるか。

木の匂いに満ちた二階は北向きの神棚が設置された。
正月に行った大神神社で買った札とお社を設置。
まなみさんは鶏とネコのエサやりで、二階と一階の神棚の水を毎日変えるのが自分の日課。

構図がきれい

二階で生活を始める前に、最後に蜜蠟を塗る。
まなみさんが貰ってきてくれた蜂の巣(だったかな)に、亜麻仁油を混ぜ込んで蜜蝋をつくり、並んでスポンジを使って塗り広げる。
靴下で歩くと滑るくらいのすべすべ具合になったが、扉と壁も
やり終えて二階で寝るようにする。

この家で一番気が整っているせいかとてもよく眠れる。
前まで鬱の後遺症である不眠症が顔を出してくることも多かったが最近は寒すぎる朝に撃退され布団の中に舞い戻るくらいのことですんでいる。

太ってなければ運動神経のいい猫、ゆきさん

ゆきさんの最近のお気に入りはバイクのボックスの上。
どうしてそんなところが気に入るのか。そして用意した猫用のベットは全然使ってくれていない。
自分の大事な毛布をあげたのに・・・。


ボケてて申し訳ない。

伊賀焼は友人の勧めで見てきたのだが、真っ赤の酒器を依頼していたらしい。十年くらいの付き合いの作家さんに依頼して酒器を持つという文明人としての自覚がありすぎる友人。
到底たどり着けそうにない文明意識である。

「酒器の赤とどぶろくの白が、紅白になって映えると思ったんだよ」

なんともめでたい正月である。(ちょっと遅れたけど)
料理は撮り忘れた。

ちなみに自分も奮発して茶器を購入した。

宝椀と同じ茶器一個しかなかった・・・

これは釉薬だったか灰薬だったかをかけて模様をつくる手法で、同じようなものはあってもその模様は二度とないものだ。

個人的にはなめらかで繊細な味わいをしている常滑の土のほうが利便性含めて好みなのだが、こういった美に特化し気高い色気のある茶器を持っていてもいいだろうと思った。

写真は買ってそのまま撮影したものなので、茶器の色気は使い込むうちに出てくるだろうと思う。

注ぎ口に見える三本の線が水の流れを決めているのだろうが、これで足りるんか?と思わせてくるぐらい控えめな線になっている。
けれど淹れてみると案外淹れ感はよく、色の変化も相まって非常に楽しみな茶器である。(割らないようにしないと・・・・)

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