【Kampo opinion・[Ⅰ]/[5]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅰ章〜5節]
◉[アプリ制作版-Beginning]【Kampo opinion 〜 『いったい、私はどの様な体質なの!?』】〜、いよいよアプリに載せる診断法の解説[「東洋医学の方程式」を駆使して、「自身のsine(サイン)」を知る〜【第Ⅰ章/第5節】]
◉[第Ⅰ章]〜『気虚証体質』/素因12分類、
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■【実際に『気虚証体質』が『病因』等の影響を受け、『それぞれの臓の虚』がある場合、…
その時の『蔵象』(肝虚/心虚/脾虚/肺虚/腎虚)と、『気虚証体質との関係』とは!?】を「解説⑤」すると、…
➀【肝気虚】〜「素因の『気虚証体質』が、何らかの理由(主に病因[内因/外因/不内外因])にて、五臓の『肝』が『虚』する状態である場合、…
□『肝気虚』、…その「病理」とは!?、…
・正常状態の『肝』の特性は、「伸びやかさ」である。 〜[肝の疏泄機能の事]
従って「伸びやかさの失調」が病態把握の基本となる。
・『肝』は、「自律神経系を円滑に調節する働き」がある。
従って「肝気鬱結」となって「肝の伸びやかさが損なわれる」と、「自律神経(特に血管運動神経系)の異常から血流の停滞、すなわち血の道」を伴い易くなる。
・「肝気」には、『陽』としての性質があり、「エネルギーを持っている」ので、…
「肝気が不足する」と、「熱の要素としての陽が不足する事」になり、体内に『寒を生じる。 〜[所謂「寒邪」に侵された病理]
・『肝』は、特に「気の巡りを司る重要な働き」をしていますので、「気の巡り」は、全身の機能と関連している事から、『肝陽虚』が全身の機能低下を齎します。
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②【心気虚】〜「素因の『気虚証体質』が、何らかの理由(主に病因[内因/外因/不内外因])にて、五臓の『心の気のみ』が『虚』する状態である場合、…
□『心気虚』、…その「病理」とは!?、…
・正常状態の『心』の特性は、西洋医学の「心臓の機能として、循環の原動力としてのポンプ役」を担っていますが、…
・同時に「意識や精神活動」、つまり西洋医学で云えば、 「脳の働きに関係する部分」も『心』の生理作用として捉える」事が病態把握の基本となる。
※『心』の「気虚状態(機能が異常になる)」と、…[動悸/顔色が悪い/手足が冷える/ 立ち眩み 等の循環器症状が出現する]。
※また、心血虚状態から[焦燥感/驚き易い/睡眠が浅い/不眠/夢を多く見る 等の睡眠障害]が観られます。
※「舌の痛み/舌の糜爛/舌の硬直/言語障害」等、舌に観られる異常の中には、 『心』と関連しているものが多い。
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③【脾気虚】〜「素因の『気虚証体質』が、何らかの理由(主に病因[内因/外因/不内外因])にて、五臓の『脾の気』が『虚』する状態である場合、…
□『脾気虚』、…その「病理」とは!?、…
・『脾』の働きは、単なる消化吸収だけでなく、…『脾』によって飲食物の中から分けられた、 体に必要な栄養物(「水穀の精微」と云う)を「全身の各組織に供給する機能」がある。
・この「水穀の精微」は、『肺』からの「清気(ほぼ酸素と同義)」と結合して「気」となって、 「心の推動作用/肺の宣散(発散と云った外に向かわせるパワー)と 粛降(下に向かわせるパワー)/肝の疎泄作用(気を巡らせる作用)」によって全身に配られます。
・更に『脾』が、この機能を果たす為には、「腎陽の温める作用の手助け」が必要である。
※[すなわち『脾』によって飲食物から吸収された栄養素は、『脾』以外の『心/肺/肝/腎』の臓器の共同作業によって、「気」が全身に配られるのである。]
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④【肺気虚】〜「素因の『気虚証体質』が、何らかの理由(主に病因[内因/外因/不内外因])にて、五臓の『肺の気』が『虚』する状態である場合、…
□『肺気虚』、…その「病理」とは!?、…
・『肺』は、五行の『金』に属します。
呼吸を通して「清気」を体に補充し、「濁気」を排出する働きは、西洋医学で云う「肺の呼吸の機能」に共通していますが、…
・東洋医学では、さらに広い意味を持ち、「津液を体に散布する役割/皮膚の調節/外邪からの防御作用」等も担っています。
※つまり、[水分代謝/皮膚の状態/汗腺機能/免疫機能も『肺』と関係しています。]
・『肺』の機能として「宣散・粛降」という働きがありますが、体内から『肺』に集められた気/血/津液は、「宣散作用」によって体表・上方に向けて、… 「粛降作用」によって内側・下方に向けて放散されます。 「宣散」は、「体表・上方に向かう動き」を指しますので、主に「体表を守る衛気 ⇒(免疫機能とほぼ同意)」との関連を持ちます。
「粛降」は、「気」を内側・下方へ誘導し、「栄養物質(栄気、衛気、宗気)」を動力源として、「各臓器に分布され、潤う/温まる/栄養される」。 こうして、「降りてきた清気は、『腎』により納気(気を納める)」になります。この様に、呼吸は『肺』と『腎』の共同作業により「完全な呼吸になる」のです。
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⑤【腎気虚】〜「素因の『気虚証体質』が、何らかの理由(主に病因[内因/外因/不内外因])にて、五臓の『腎の気』が『虚』する状態である場合、…
□『腎気虚』、…その「病理」とは!?、…
・『腎』は、五行の『水』に属します。
『腎』は、西洋医学的には、「血液を濾過して尿を作るいわゆる腎臓としての機能」も含みますが、…
・東洋医学の『腎』は、「成長/発育/生殖に関する働き」を生涯に渡って左右する、非常に重要な生命力の元と考えられており、「先天の本」と呼ばれます。
※「先天の本」の働きは、この世に生まれてから、「後天の本」である『脾』の働きによって補充されます。
※つまり、[水分代謝/皮膚の状態/汗腺機能/免疫機能も『肺』と関係しています。]
・『肺』の機能として「宣散・粛降」という働きがありますが、体内から『肺』に集められた気/血/津液は、「宣散作用」によって体表・上方に向けて、… 「粛降作用」によって内側・下方に向けて放散されます。 「宣散」は、「体表・上方に向かう動き」を指しますので、主に「体表を守る衛気 ⇒(免疫機能とほぼ同意)」との関連を持ちます。
「粛降」は、「気」を内側・下方へ誘導し、「栄養物質(栄気、衛気、宗気)」を動力源として、「各臓器に分布され、潤う/温まる/栄養される」。 こうして、「降りてきた清気は、『腎』により納気(気を納める)」になります。この様に、呼吸は『肺』と『腎』の共同作業により「完全な呼吸になる」のです。
・その他に、『腎』の「陰陽」は、「体全体の陰陽を左右する」事が多く、『腎』の異常によって陰陽失調による全身症状も起きます。 [足腰の怠さ/『腎陰虚』では、皮膚や唇の乾燥/口渇/熱感/足の火照り/空咳/逆上せ/不眠/多夢/頭痛/動悸]等、熱や煩燥の症状がみられます。
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次回、…
●[Ⅰ]〜【Kampoの章・[Ⅰ]/[6]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅰ章〜6節]「12種の体質/気虚証・質問事項&解説⑥」へ、続く…。
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