【Kampo opinion・[Ⅴ]/[13]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅴ章〜13節(最終節)]
[アプリ制作版-Beginning]【Kampo opinion 〜 『いったい、私はどの様な体質なの!?』】〜、いよいよアプリに載せる診断法の解説[「東洋医学の方程式」を駆使して、「自身のsine(サイン)」を知る〜【第Ⅴ章/第13節】]
◉[第Ⅴ章]〜『瘀血(血滞・血燥・血分・血熱)証体質』/素因7分類、
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【アプリ-Beginning】〜[Ⅴ]『瘀血(血燥/血熱/血滞/血分)証の体質者』の、… 前回迄の[自身の体質(特徴/症状/性格&「病因/五行説の影響」)]を分析した結果、…「弱点/罹り易い病気」を纏めまして、後書き とします]
【Ⅰ】〜『瘀血(血燥/血熱/血滞)証体質者』
■『瘀血(血燥/血熱/血滞/血分)証体質者』の特徴は、…『肝虚/心虚/脾虚』にて影響を受け易い、…
また、『内因/外因/不内外因』の病因に、身体が影響される場合(要するに、「血の滞りを助長させる」状態)も、『瘀血(血燥/血熱/血滞/血分)』を引き起こし易いと考えられる。
※ 例えば、…「内因」で云うと、
[●「テキパキ動き過ぎ(肝の血を使う)」⇒「イライラする(血虚の症状)に移行。(肝血虚証)」となるが、…
●「動かない・怠慢(肝の血を濁す)」或は「凝り性である/一途に物事に打ち込む/使命感が強い/最後まで、やり通す」が長期に渡ると、⇒「様子を伺う/計算高い/物事(仕事)の優先順位を決めてしまう(瘀血の症状)に移行。」(肝実証となる)
※[「労逸」⇒「瘀血」を発生させる病理。]その他、…
●『肝の感情』である『怒』、⇒「陽的な性
質」⇒「血を騒がす」⇒であるので、…
『血滞/血熱』を生んでしまう。
●『心の感情』である『憂』、⇒「陰的な性
質」⇒「血を削ぐ」⇒ であるので、…
『血滞』を生んでしまう。
●『脾の感情』である『思』、⇒「中性的な性
質」⇒「血を重くする」⇒ であるので、…
『血滞/血分』を生んでしまう。
※ また、…「外因」で云うと、
[『外邪(六淫)』で云うと『風/湿/燥/寒』の邪気に影響され易い…。
例えば、…
□『風』は『肝の司因』であるが、⇒ 性質は『陽』であり、「血を散らす」環境であるので、『血燥』を生み易い。
□『暑』は『心の司因』であるが、⇒ 性質は『陽』であり、「血を削ぐ」環境であるので、『血熱』を生み易い。
□『湿』は『脾の司因』であるが、…性質は『陰』であり、「血を鈍らす」環境であるが為に、『血分』を生み易い。
□『燥』は『肺の司因』であるが、…性質は『陽』であり、「気血を乾かす」環境であるが為に、『血燥』を生み易い。
□『寒』は『腎の司因』であるが、…性質は『陰』であり、「気血を結ぶ」環境であるが為に、『血滞』を生み易い。
※ 更に、…「不内外因」で云うと、
[『ストレス/暴飲暴食/労逸/プレッシャー』の邪気に影響され易い、…
※ 例えば、…
□『労逸(働き過ぎ&怠け過ぎ)』は『脾』及び『肝』にダメージを与える『病因』であるが、… その病理は「働き過ぎ」の場合、「気も血も使い切る状態」による、『血熱』を生んでしまう。
また、[「怠け過ぎ」の病理の場合も、『脾』『肺』にダメージを与える事による、…
『血滞』の発生を助長する。]
□『気苦労(ストレス)』は『脾』及び『肝』『肺』にダメージを与える影響の『病因』であり、…
●素因に『脾/肝/肺虚』が認められる場合。
※[この「ストレス」要因による、『血』ヘの影響は、「血を滞らせる」等 である。]
□『暴飲暴食』も、『脾』及び『肝』にダメージを与える影響の『病因』であり、…
●素因に『脾/肝虚』が認められる場合や、…
●『内因/思・憂』に身体が支配される場合、
●『外因/寒邪・燥邪・湿邪』に身体が侵された場合等に、上記の様な症状が現れる。
※例えば、…
・[『血滞』の病理、〜『不内外因〜暴飲暴食』⇒『外因/湿邪・寒邪』が影響 ⇒『血の滞り』が起こる。
・『血熱』の病理、〜『不内外因〜暴飲暴食』⇒『外因/暑邪』が影響 ⇒『血が騒ぐ』が起こる。
・『血分』の病理、〜『不内外因〜暴飲暴食』⇒『外因/湿邪・寒邪』が影響 ⇒『血の中の水分が多くなる』が起こる。]
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【Ⅱ】『瘀血(血燥/血熱/血滞/血分)証』の「罹り易い病気(疾患/症状)」特徴とは!?、
◆『肝』がメインの「病理」で云うと、〜
➀「肝の疎泄作用(気を巡らせる作用)」が失調してしまう事で、…
「肝気鬱結」の様な「気滞(気籠)」が発生する。
◇ この時の「精神的症状(性質)」が、〜
・[イライラする/怒りっぽい/責任感が強過ぎる/悩み事を一人で抱え込んでしまう/几帳面な性格である/些細な事で、怒こる]。
◇「身体的症状」が、〜
・[梅核気(梅干しが喉元で支えた様な感覚)/気滞による、腹部膨満感や疼痛 等]。
※[上記の状態が、久しく続くと、…今度は『血』そのものが「乾く」 ⇒『血燥』の状態。]
・この状態が長く続くと、〜
②「肝気鬱結」の様な「気滞(気籠)」が発生し、それが久しく続く事で、…
「肝火が上逆」して、特徴的な症候が発生する。⇒『肝火上炎』の状態。
※[上記の状態が、『血』そのものが「熱を持つ」 ⇒『血熱』の状態。]
◇ この時の「症状(性質)」が、〜
・[顔色が赤ら顔・顔面に熱症状/目の充血/目眩い/耳鳴り/口の苦感/激しい頭痛/舌質 - 紅・舌苔 ‐ 黄色になる 等]。
・これとは別に、〜
③「肝の疎泄作用(気を巡らせる作用)」が失調して、その状態が久しく続く事で、…
身体各所に「血の澱み」が発生する「血瘀の状態」⇒『肝血瘀滞』の「証」。
◇ この時の「精神的症状(性質)」が、〜
・[顔色が青黒い・くすんだ感じ/脇の下が詰まる感じや痛み/舌が暗紅色/ 痛み(刺す様な痛みで夜間に強くなる)]。
・更に別に、〜
④「肝の疎泄作用(気を巡らせる作用)」が失調して、その状態が久しく続く事で、…
『外因 ‐ 湿邪/暑邪』の侵入を許してしまい、「肝経」に「湿熱」が発生する「血瘀&血熱の状態」⇒『肝経湿熱』の「証」。
◇ この時の「症状(性質)」が、〜
・[脇の痛み/口の苦み/黄疸の出現/倦怠感が起こる/肝炎になる/胆嚢炎になる 等]。
◆『心』がメインの「病理」で云うと、〜
⑤ 通常、「気の滞り」が原因で、「血滞」が発生するが、…
この病理の場合、『血瘀』(血の巡りが悪い事)から、気が籠る 〜『気滞』が起こる。
↑『心血瘀阻』の「証」。
『心虚』⇒『血瘀』に陥る。(『瘀血類』)
※[元々『心虚』の方は、『外邪 - 寒邪/風邪/暑邪』の影響を受け易い。
例えば、…
・[心血瘀阻]は、『外邪-寒邪』による病理を示す。 また、[心血瘀阻]は、「中焦 - 胸痛
(血瘀)」を起こす。
◇ この時の「症状」が、〜
・[胸苦しくなったり、胸痛したりする]。
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【Kampoの章・[Ⅵ]/[1]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅵ章〜1節]「7種の体質/陰虚(血・水の津液虚)証・質問事項&解説➀」へ、続く…。
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