●『陰虚』とは、…
・体質で云うと、…『陰虚タイプ』は、「全身の潤いが不足している事が、特徴の体質」です。　「潤い不足の為、乾燥したり、身体が熱っぽくなる状態」です。
※［『陰陽☯論』で説明すると、『陽虚』とは、〜　『陽』が足りない、即ち「動」が不足している事を示す。
『陰虚』とは『陰』が足りない、即ち「静」が不足している事を指します。
○［『陰虚』の主な原因は、「寝不足/過労/加齢/性生活の乱れ 等で水分を多く取っていれば大丈夫、…と云った単純なものではありません。　また、 「潤い不足」で「動脈硬化が進みやすい糖尿病の人」も、『陰虚の体質』です。］
※［「不足した状態」を「陰虚（いんきょ）」と云い、特徴的な症状は、…
「逆上せ／火照り／口渇／寝汗／皮膚の乾燥／目の渇き」等が起こる。］
□『陰虚体質』では、「女性の月経・疾患・経血の量が少ない、色が濃い」等の特徴が、
・月経期間が短い、
・月経が遅れ易い（低温期が長い）
・おりものが少ない、又は殆ど無い、
・基礎体温が全体的に高め 等の「性質」が、現れる。

●『思則気結』〜「思えば、すなわち気を結す」とあり、…
・［過度の『思い』や『憂い』は、『気』を停滞させ ⇒『脾』の運化機能を失調させ ⇒「腹が張る、物が喉を通らない、食欲が無くなる、便が柔くなる」等の症状が現れる。　とあり、…『脾』自体に『思/憂』の2つの感情が絡み合っております…。］
・また、［過度の『悲しみ』や『憂い』は、長引けば『肺気』が消耗し、⇒「息切れ、しゃべりたくない、声が掠れる、声が出ない、頭が巡らない、ボーっとする」等の症状が現れる。　しかし、…同時に『憂い』の感情に関しては、「心配事」と解釈され『心』に負担をかける「感情」とあり、…『憂い』自体に『肺/心』の2つの臓が絡み合っております…。］
・更に、［過度の『恐れ』や『怖』の感情は、『気』（胃気）を消耗させ ⇒「失禁、流産 等が現れる。更に腎気まで消耗 ⇒ 記憶力の減退、骨が脆くなる、髪が抜ける、遺精、早漏、閉経が早まる」等の症状が現れる。　とあり、…『胃/腎』の臓腑に影響が及び、…
・『腎』に関しては、過度の『驚き』は、「気血の調和」を失い、「心気を乱す」と、⇒「動悸、不眠、甚だしいと精神錯乱を起こし、また「腎気を乱す」と、⇒「『腎』の司る『志』が失調、⇒ 記憶力が減退、集中力の低下」等の症状が現れる。とあり、『心/腎』の2つの臓が絡み合っております…。］

□『風邪』は『肝の外邪』であるが、…その性質は『気（陽気）』を飛ばし、『血を散らす』外邪であるので、『筋腱の強張り/鳩尾（みぞおち）が閊える/胸脇苦満』等 を生んでしまう。
□『暑邪』は『心の外邪』であるが、…その性質は『気を逆行』させ、『津液を消耗』させる外邪であるので、『手足が冷え、身体が熱っぽくなり/頭痛・口渇/嘔吐・下痢』等 を発生させてしまう。
□『湿邪』は『脾の外邪』であるが、…その性質は『気（陽気）』を結び、『水（津液）を滞らせる』外邪であるので、『食欲が無くなり/手足の関節が痛む（リウマチ）』等 を生んでしまう。
□『燥邪』は『肺の外邪』であるが、…その性質は『気（陽気）』を籠もらせ、『津液を枯渇させる』外邪であるので、『咳が酷く、息苦しくなる/喘息の症状を呈する/時に発熱し、肺炎の症状を呈する』等 を生んでしまう。
□『寒邪』は『腎の外邪』であるが、…その性質は『気（陽気）』を沈ませ、『津液を冷やす』外邪であるので、『腰が水に浸かっている程に冷え/夜間頻尿/陽気不足の下痢』等 を生んでしまう。