【Kampo opinion・[Ⅴ]/[11]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅴ章〜11節]
◉[アプリ制作版-Beginning]【Kampo opinion 〜 『いったい、私はどの様な体質なの!?』】〜、いよいよアプリに載せる診断法の解説[「東洋医学の方程式」を駆使して、「自身のsine(サイン)」を知る〜【第Ⅴ章/第11節】]
◉[第Ⅴ章]〜『瘀血(血滞・血燥・血分・血熱)証体質』/素因7分類、
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◉今回より、『7通りの素因体質』(【第Ⅴ章〜瘀血(血滞・血燥・血分・血熱)証体質】)の、影響を受け易い、「五行([五臓/五腑/五竅(五官)/五味]と『瘀血証』の関係をピックアップし、「知るべき、自分の体質の査定〜『身体のsineサインを纏めてみます。
[1]『五臓(五行)』-『肝/脾/肺/腎』と『瘀血証』の関係とは、
◆『肝』〜、
・「肝の疎泄作用(気を巡らせる作用)」が失調してしまう事で、「2つの異常」が起こる、
【その1つは、…】
・「肝気鬱結」の様な「気滞(気籠)」が発生する。
・「肝火上炎」の様な「気逆(虚熱上昇)」が発生する。
※「気が通じざれば、血も通じなるなる(結果として、痛む)」の「諺」通り、「血の停滞(血の道/「血滞」)」が発生する。
・この状態で、『外因 − 寒邪』に侵されると(「生理前の下腹部痛/手足の厥冷」)等の症状、…「所謂、寒滞肝経」の症状を呈する。
・また、…この状態が長期に渡ると(所謂『血滞』)が長引くと(「舌質が暗紅色/下腹部の圧痛/アザ・シミ/夜間の鋭い痛み」)等の症状、…「肝血瘀滞」の症状を呈する。
【もう1つは、…】
・「腎陰」が不足して、「 肝気」があおられると、『肝火上炎』(「血熱/血燥」)と云って、「目頭が腫れて痛む」、「顔や目が赤い」、 「怒りっぽい」等の病理現象が発生します。
◆『脾』〜、
➀「肝と脾の連携の乱れが発生し〜、」⇒
「脾から肝への「気」の受け渡しが上手くいかない状態が発生する〜」⇒ ③「肝気(気籠)が胃の働き(水穀の精微の生成)を阻害する〜「中焦にて気滞&気鬱が発生」。](『肝脾不和』の病理)
・上記の状態が久しく続くと、今度は「血滞」までに、状態が悪化する。⇒『血分』
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[2]『五腑(五行)』-『胆/小腸/胃/大腸/膀胱』と『瘀血証』の関係とは、
◆直接的に、『五腑(胆/小腸/胃/大腸/膀胱)』と『瘀血証』との関係性は無い。
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[3]『五官/五竅 -(五行)』と『瘀血証』の関係とは、…
◆『目👁(肝)/舌👅(心)/口👄(脾)/耳👂(腎)』が関係する。
➀『目👁』〜『肝』の竅、
・[症状〜「目の周りにクマが出来る」⇒「肝血瘀滞」]
※[「病因」- 『外邪 -「湿邪/燥邪」』、『内因 -「思/怒」』、『不内外因 -「ストレス/冷食・暴飲暴食」』等。
②『舌👅』〜『心』の竅、
・[症状〜「舌が粘つく」⇒「脾虚肝実証」であり、それが長引くと「舌や舌根が暗紫色になる」⇒『瘀血証(血滞)』と診断出来る。]
※[「病因」- 『外邪 -「湿邪」』、『内因 -「思/怒」』、『不内外因 -「ストレス/暴飲暴食・冷食」』等。
③『口👄』〜『脾』の竅、
・[症状〜「口が苦い」⇒「脾虚肝実証」であり、それが長引くと「口が粘つく/独特な口臭がする」⇒『瘀血証(血滞)』と診断出来る。]
※[「病因」- 『外邪 -「湿邪」』、『内因 -「思/怒」』、『不内外因 -「ストレス/暴飲暴食・冷食」』等。
④『耳👂』〜『腎』の竅、
・[症状〜「耳鳴り(耳閉感)」⇒「脾虚肝実&心腎不交」であり、それが長引くと「目眩い/ふらつく」⇒『瘀血証(血熱)』と診断出来る。]
※[「病因」- 『外邪 -「風邪/燥邪」』、『内因 -「思/怒/恐/憂」』、『不内外因 -「ストレス/プレッシャー」』等。
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[4]『五味 -(五行)』と『瘀血証』の関係とは、…
◆『酸(肝)/苦(心)/甘(脾)/鹹(腎)』が関係する。
➀『五味(酸)』「肝」が司る、
・[性質〜「血を集める作用」がある。
⇒『肝血虚証』には有効であり、それが過剰になると、「血を集め過ぎ、滞りが起こる」⇒『瘀血証(血滞)』に陥る。]
②『五味(苦)』「心」が司る、
・[性質〜「気を静める/鎮静作用」がある。
⇒『肝陽上亢/肝火上炎』⇒ には有効であり…結果として、⇒『瘀血証(血熱)』に有効である。]
③『五味(甘)』「脾」が司る、
・[性質〜「血を緩める/緩慢」(所謂、流れが遅くなり、滞らせる)作用がある。
⇒『陰と陽の虚/気虚証』⇒ には有効であり…⇒『瘀血証(血熱)』には、更に悪化させる「病因の1つ」となる。]
④『五味(辛)』「肺」が司る、
・[性質〜「気を巡らして、結果として、血も巡らす」作用がある。
⇒『気滞証/水滞証』⇒ には有効であり…
⇒『瘀血証(血分)』にも、有効である。]
⑤『五味(鹹)』「腎」が司る、
・[性質〜「血を固める」(固いものには、逆に解す作用がある)作用がある。
⇒『気滞証(気逆)』⇒ には有効であり…
⇒『瘀血証(血滞)』には、更に悪化させる「病因の1つ」となる。]
■「上記、質問事項」の考察 〜
・例えば、『五味(酸)』には、[『肝』を養う作用がある]が、…
※『瘀血証(血滞)』の方には、… 更に『瘀血(血瘀)』を助長させる「病因」となる。
・次に、『五味(苦)』には、[『心』を養う作用がある]が、…
※『瘀血証(血熱)』の方にも、「血熱を静める」作用がある。
・更に、『五味(甘)』には、[『脾』を養う作用がある]が、…
※『瘀血証(血熱)』の方にも、「血熱を静める」作用がある。
・更に、『五味(辛)』には、[『脾』を養う作用がある]が、…
※『瘀血証(血熱)』の方にも、「血熱を静める」作用がある。
・最後に、『五味(鹹)』には、[『腎』を養う作用がある]があり、…
※『瘀血証(血滞)』の方の症状を助長する、(更に、血を粘らせる)作用がある。
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次回、…
●【Kampoの章・[Ⅴ]/[12]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅴ章〜12節]「7種の体質/瘀血(血滞・血燥・血分・血熱)証・質問事項シュミレーション(五行説)の考察⑫」へ、続く…。
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