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大学職員転職ケーススタディ③(大規模M大学)

今回は過去にあった求人からエントリーシートをどうやって書いていけばよいか、またその後の面接の準備などをお伝えしていきます。


①大学情報

今回の求人は大規模M大学。14学部を構え、学生数は約1万人。新学部設立やキャンパス移行など流動的な大学運営が特徴的。
今回の求人は年齢制限は特になし。条件としては4年制大学卒業以上、企業等での実務経験が2年以上の方。そして求める人物像が6つも、多すぎる(笑) 今回の募集人数はなんと驚きの10名!こんな機会はほとんどありません。実は今回こちらの大学では新学部設立のために多くの人材を募集した経緯があります。となると、選ばれる人はベテランから中堅、若手まで様々な人を採用する可能性があります。

②エントリーシートについて

今回の提出書類は2点。一つ目は大学指定のエントリーシート。二つ目は職務経歴書、これはいつも通り使い回しで。エントリーシートは手書きです。それぞれ罫線がありませんので、以下の字数はだいたいです。それではエントリーシートを詳しく見ていきましょう。

②-1 自己PRを一言にまとめ、その理由を簡潔に記入してください。(300字程度)

これはまんま自己PRですね。理由もいつも使っている自己PRのエピソードトークをそのまま字数に合わせて使ってください。自己PRの書き方は以前記載していますので、そちらを参照してください。


②-2 本学の「建学の精神」を踏まえた上で志望動機を記入してください(200字程度)

建学の精神という指定できました。あまり声を大きく言えませんが、たいていの建学の精神は何言っているかよく分かりません。要はこじ付けです。
ここは仏教系で仏教用語を建学の精神に挙げていたので、そうした精神を基に学生教育に向き合って教養教育を実現したい、こんな所でしょうか。
今回は文字数が少ないため、もちろん個別大学の志望理由のみを記載してください。そして100点満点の志望理由を目指さないでください。60~70点で全然OKです。
さあ次へ進みましょう。

②-3 あなたが前職や現職を辞めるに至った理由を具体的に記入してください。(200字程度)

これはいわゆる退職理由ですね。複数退職している場合は、文字数的に直近の1社で良いでしょう。具体的に、とありますが、抽象的になっていなければ良いですよ。文字数的にもエピソードは一つくらいしか入れられないでしょうから。
詳しい書き方は以前書いた記事を参考にしてください。


②-4 入職後、どのように学校を「変革していく」かを、簡単な図等を用いて分かりやすく示してください。(A4用紙半分くらいのスペース)

「変革していく」と言われて学校の全部を良くしていくんだ!!!
的な漫画の主人公みたいな事書かないでくださいね(笑) そんな一人の人間が大規模大学すべてを変革するのは無理だって向こうの職員も分かってますから。ですので、今回は自分のできること、成長したらこんなことができる、という長期スパンでのビジョンを持って何年後か自分で設定して、

大学の「現状」→大学の「未来

これを図とか使って描いていきましょう。これも答えはありません。上記の事を踏まえて自分の思うままに、自由に描きましょう。そして可能であれば大学の事業計画や中期計画を見ておき、大学のベクトルに合わせたことを書けるとgoodです。そこに自分の力が加わることで変革が加速する or もっと広い範囲で変革できる。こんなことが書けると素晴らしいと思います。

③面接について

今回エントリーシートが通れば筆記試験があり、その後面接が2回あります。おそらく一次で係長~課長クラス、二次で部長~役員クラスと予想されます。
それぞれの逆質問を考えるのはもちろん、大学の情報をくまなく調べましょう。今回は仏教系の大学のため宗派もしっかり下調べしましょう。情報公開にある学生数や入学者数の推移なども忘れずに。
今回は新学部設立のための募集ですので、新学部がどういったものなのか、またそれにまつわる逆質問も良いかもしれません。


まとめ・おわりに

いかがでしたでしょうか?
今回も実際の求人からケーススタディをやっていきました。
実際の求人にどう対応したらよいか、こうした具体的な話って結構貴重ですよね。仕事をする上でも実際にやって見せて人は成長します。
今回の記事が大学職員を目指している人に少しでも貢献できれば幸いです。

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