見出し画像

誰にも書けないヨーロ旅行記⑴

出発前:リムジンバスチケット管理のおじさん

1分早く次の駅に着いた。
「あと1分ここら辺で止まりましょう」
ちょっと手前で止まるバス。なぜか指示を出し始めるおじさん。
「うん、よし、じゃああと少し前に出て、おっけー完璧。」
ここら辺まだ慣れてなくて助かります〜、ありがたがる運転手。
「ではでは僕はここで降りるから、じゃ気をつけていってらっしゃーい。」
積極的に友達になりたいタイプだ〜〜

機内:15時間座りぱなしの飛行機

出発直前、いつも通りの緊急事態対応動画を流し見る。
突然、海がゴミで埋まっている動画が流れてきた。
これ出発機内で流すのあったまいいな〜〜
長時間移動の隣は肝心。
幸運にも座ってきたのはジョーマローンの香りを纏ったハーフ美女。
日本時間深夜24時に強制的に食べさせられる食事。

旅の始まりアムステルダム

鉄道に乗り込む。
歌い踊りながら入ってくる地元住民。
電車が閉まっても目配せで扉が開く車掌の寛容さ。
店員さんも街を整備しているおじさんもみんな友達。
街並みは”ヨーロッパ”と聞いて思い浮かべるそれである。
ただ、建物が傾いていて「おっとっと」って感じ。
次なる都市はベルギー・アントワープ。
移動にはヨーロッパ全土を回るフリックスバス を。
シュッシュッシュ
という音とともにトイレの消臭剤のような独特の香り。
なんだなんだと思って振り返ると
列挟んで隣のガイが連続10プッシュほど香水をふりかけていた。
「ちょっとやめてよww」彼女と思わしき女性。
もうほんと勘弁してくれ〜〜〜と思いながらも微笑んでしまう。

⬇︎アムステルダムの街並み

画像2

画像1

画像3

画像4

画像5


当たり前の幸せに気づかされたベルギー

アントワープに着くなり駅にはモノホンの銃を持った兵隊。
やっと着いた安心と発砲される基準がわからない恐怖。
宿泊先はカウチで受け入れてくれたおばあちゃんち。
ちゃんとしたベッドで寝たのは何日ぶりだろうか。
大げさかもしれない、けど幸せだ。
朝、起こしてくれたのは目覚まし時計でもおばあちゃんでもなく、犬だった。顔を舐められ目を覚ますドラマの一幕を体験。
日本と同じく、時間通りにくるトラム。
バスに乗るのもお先にどうぞと譲ってくれるイケイケガイ。
なぜか2杯運ばれてきたホットチョコレート。優しさに乾杯。
人からしたら大したことないかもしれないけど
私にとってここは初体験ばかりで、そんなときに頑張れよ!って
背中押してくれてるみたい、幸せだ。
スーツケースを持っていくのが億劫で
両肩にはリュックの錘。降りしきる雨。
肩が限界なのにそんな時に限って見つからないカフェ。
やっと見つけた世界共通マクドナルド。
トイレチャージ40セントと書いてあるが
どこで払うのだろうかと思いながら出ようとすると
「Forty cents.」
突如出現する女性。
シフト中ずっとトイレ近くの部屋で待機しているのであろうか。
にしても怖かった〜〜。
ひとり旅で自分の感情に敏感になれるのも、
美味しいね、重いね、寒いね、幸せだね
そんなことを言い合える人が隣にいることも、
当たり前ではないのです。

⬇︎ベルギー(アントワープ/ブリュッセル)の街並み

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

自分の「スキ」に素直になりたい、一回限りの人生を生き抜きたいのです。