職場の飲み会があった。参加者には30歳前後の若者もいた。彼らは独身。
　そんな彼らに異性との出会いについて聞く場面があった。

　およそ30歳の独身男性の彼は「彼女がいる」と言う。
　「どこで出会ったの？」という周りの質問に対し、「マッチングアプリです」とさらりと答えた。

　びっくりした。
　40代の私がその年頃のときだったら、たとえマッチングアプリで出会っても、おそらくマッチングアプリで出会ったとは言わない。嘘をつくだろう。

　別の20代独身女性も重ねて言った。
　「最近はマッチングアプリで出会うって言いますよね。というか、合コンというものに参加したことがない」
　前述の男性も言った。
　「自分も合コンは経験がない」

　そうなんだ。今は合コンというものよりマッチングアプリで出会う方が多いんだ。
　男女が出会う場が変わってきていること、そしてマッチングアプリが若者に自然に受け入れられていることに驚きを感じる時間だった。