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私のストーリー


スペインからこんにちは!

スペイン料理教室を主宰している、
ガルシアみゆき と申します。

現在、私はスペインの首都・マドリードから
世界に向けてスペイン料理教室を発信しています。

自宅料理教室をスタートして16年経ち、
延べ6,500名程の方に教えてきました。

マドリッド自宅での対面レッスン

スペインとのお付き合いも
学生時代の留学から考えると27年になります。

今日は改めて、自己紹介をさせて頂きます。
ちょっと長くなりますが、お付き合いください♥


はじめに   

私は始めから食の世界にいたわけでなく、
就職活動ではほぼ全滅、、、

自分に自信がなくなってた私を
ギリギリで拾ってくれた
唯一の企業に新卒で入りました。

9年間の都内OL時代

世界的にも有名な電機メーカーで、
商品のプロモーション部隊として
世界中の展示会を飛び回り、
海外出張先では現地の味を楽しみ、
日本にいる短い時間では
都内の飲食店を友人と謳歌する、
という華々しいオフィス勤め時代を
過ごしていました。

営業、プロモーション、商品企画を経験

最後の数年は、憧れの商品企画部に移動し、
世界で売り出される商品を担当し、
やっとその会社で達成感を感じました。

多分、その時の達成感がなければ、
ずっと悶々とその会社で働いていた気がします。


はじめての転職  

大好きな会社だったのですが、
30才を数年後に控え、
思い切って興味のあった
食の業界に転職することに。

大企業からベンチャー企業に転職して、

「自分が好きなものを
 プロモーションすることが大好き」


自分を再確認。

2年ほど経って、
社長の方針に疑問を感じていたこともあり、
30才を目前に、
再び自分のやりたいことを考えました。
(今ではその社長にある意味、感謝してます。w)

30歳直前、単身スペインへ!  

私は、短大時代にスペインに留学していて、
そこから何故かはまってしまい、
社会人になっても休暇さえあれば
1人でスペインによく旅行していたんです。

(永住するって分かってたら
 他の国に行ってたわぁ、、、)

食の業界で活躍したいと思ってましたが、
料理人の世界は、
皆さん16才からその道に入って、
毎日アスリートのように
料理を切磋琢磨しています。

料理人の世界は、
30歳そこそこで始めた小娘が入り込める
土俵じゃないんです。

そこで、
私なりのやり方でスペインの食を追求していこう、
と再び、今度は
料理留学でスペインに向かうことを決意しました。
(結婚の予定も全くなかったので、、、苦笑)

目的をもって自分の貯金で留学スタート

スペインに行く前、色々調べている間に、
おおつきちひろさん著者「スペインの食卓から」という、
子連れでスペインに料理留学し、
料理上手なおばさんのお家に入り込み、
色々料理を学ぶ、という本を手にして、
理想だな~と私も意気込みました。

が、

実際には現地で家庭に入るまでの度胸が
私にはないことを実感。

正直自分にがっかり。。。

スペイン国内の料理学校を探して受講

それでも自ら学校を探して、手続きして、
電車やバスに乗って、
3ヶ月の間に

マドリード、バルセロナ、サン・セバスチャン、
ポルトガル周遊、フィレンツェ、ベルリン

料理の勉強をし終えました。


1ユーロ170円の時代。。。貯金ほぼ0に!涙

スペインに家族ができる!  

その留学中に
今の夫となるスペイン人に出会い、
永住することになります。

ラッキーな事に夫の両親は、

レンジを使わない、
タッパーはガラス製のみ、
朝はオレンジジュースの生搾りから、
生鮮食品を基本的な調味料
(塩、オリーブオイル、ビネガー)で調理、
化学調味料は一切使わない、

というシンプルで体が喜ぶ食生活
している方たちで、
彼らの食生活から色んなことを教わりました。

食材が豊富なスペイン

そして今でも

村の料理上手のおばあちゃんに
 料理を教わりスペイン中をまわる

というのは、まだ私の夢でもあります。

サンセバスチャンでお友達になった老夫婦(2007年)

自宅でのスペイン料理教室  

料理教室をスタートして16年間、
常にうまく行っていた訳ではなく、
レッスンが埋まらず一喜一憂したり、
メニューを変えたり、
ちょっと路線を変えたり(笑)、
試行錯誤しながら来ました

(ロンドンやパリに比べたら
圧倒的に日本人の数が少ないマドリード)

このまま料理教室を続けるなら、
厨房を経験しておかないと思い、
30代後半で長男が保育園に入った時期で
寝不足でしたが、
厨房研修のある
マドリードの調理学校に入学しました。

スペインの調理学校

直接レストランに掛け合う
度胸がなかったので、
レストランの研修が盛り込まれている
調理学校を選びました。

運がいいことに配属されたレストランが
星を取る直前のレストランで、
巨匠の考え方とか、サービスだとか、
星を取るために必要なこと、
など目にするもの全てが勉強になりました。

ボロボロだった修行時代  

ただ、この時期、絶賛夜泣き中
2歳の息子を保育園に送り、
寝不足のその足で厨房に入り、
その後また保育園にお迎えに駆け込み、
更に公園で遊ばせてから、
クタクタの状態で夕飯やら家事をこなし
(いや、こなせてなかった)、
レストランの休みの日には料理教室を開催、
余った時間で試作。。。

身体はボロボロでしたが、
料理教室で生徒さんの顔を見ると
疲れが吹っ飛んでる自分に
びっくりしてました。

一方、その裏でレッスンでは
美味しい料理を作れても、
家族には適当に作った雑な料理を出してたり、
夫に家事の負担を増やしてしまったり、
普段の生活が全くまわってない罪悪感から
洗濯機を回しながら子供の前で
ポロポロ涙をこぼしたこともありました。

これでは行けないと思い、
時間は掛かりましたが、
忙しい中でも、
家族のご飯は段取り良く準備すること、
修行、料理教室、休養のバランス
取るようにしました。


自分の目指す料理が見えてくる 

そして修行が終わる頃に改めて
はっきり分かったことは、
私が求めているのは
レストランの味じゃなくて、
あくまでも家庭料理ということ。

凝ったソース達はレストランに任せ、
私はあくまでも

『家庭で楽しく簡単に気軽に作れるもの』

を目指すことにしました。

おふくろの味へのコンプレックス  


私が家庭料理にこだわる理由が
もう一つあります。

私は
14才の時に母を直腸ガンで亡くしました。

母親の煮物が美味しかった、米を研いだり、
餃子を包むお手伝いをして、
料理が楽しかった、という記憶はあるんですが、
どんな味だったかなんて全然思い出せません。

スペインに来て
家族にお味噌汁を作ろうとした時に、
味噌汁が作れない自分がいました。

スペイン料理は作れるのに
和食が作れない
、、、

母親が元気でいる友達を
すごく羨ましく思ったり、
子供に家庭の味を伝えられない、、
自己嫌悪


考え方を変えてくれた友達の一言  

そんな時に、
スペインに来てた駐妻の友達と話してたんです。

そしたら彼女は両親が健在だけど、
共働きで忙しかったし、
餃子は冷凍餃子を食べて育ったって。

今の冷凍餃子は美味しいんだよ〜、
としかもかなり肯定派。

その会話が私には結構強烈で、
その時から
家庭の味はオフクロの味じゃなくてもいいのかも、
と少しづつ思うようになりました。

そして、和食だけでなくスペインやモロッコとか、
世界の料理が家庭のストーリーと一緒に
家族飯に入ってもいいんじゃない?

それが家族の歴史になって、
唯一無二の家族の味になるのかなって。

こんな感じで、
「家庭の味」
にかなりコンプレックスを持ってた私
今ではスペイン料理を教えてます

皆さんの家庭に、
私のレシピが嫁入りされることが
本当に嬉しいんです。

(習ったレシピはどんどん家族の好みの味
変えていってくださいね!)

母の死が教えてくれたこと  


母の亡くなったのが彼女が46才の時。

母と同じ歳になりました。

私の母は専業主婦で3人の娘を育て、
自営業で忙しかった父をサポートしながら、
ほぼワンオペで育ててくれました。
(the 昭和)

母が、亡くなる1年前、
ガンが発覚する直前に、
子育ても一段落して、
ファミレスの厨房でパートとして
多分、人生で初めて
少しの間働いてたんですよ。

その時に、

「みーちゃん知ってる?
お母さんが働いてるお店、
冷凍品をパックから
取り出して温めてるのよ~」

なんて歩きながらも、
社会生活が楽しそうだった彼女の顔が、
今でも忘れられないんです。

私は仕事帰りの母がキラキラしてて、
子供ながらに嬉しかったのを覚えてます。

私を突き動かすもの 

その母は結局、
海外にも行ったことがないまま
この世を去っていきました。

多分、その事が引っかかって、
私は母の分まで

色んな場所の、
色んな景色を見て、
色んな人にあって、
色んな経験してやる~

という根性が働いてるんだと思います。

カンタブリアの村
アストゥリアスの海岸

「命は有限であり、意外ともろく、たくましくも」

を身を持って教えてくれた母には
感謝しかありません。

この先、私の目指すところ  

ここ数年は、
料理教室のその先を考えるようになり、
私1人でスペイン家庭料理を広めていくより、
教える方を育てて、

その方達がその周りの方に教えて
 幸せにしている姿

が見えるんです。

お料理が好きだけど、
それをどう仕事に活かしていけばいいのか
分からない方に、

『スペイン料理のライセンス付き』コース

を用意しました。

大好きなスペインの日常と、
飾らないスペイン料理が皆さんの手で
もっと広がっていけばいいなぁと思ってます。

終わりに  

私は料理教室をしてから、
あのまま日本にいたら
会えなかった方達に出会えて、
今とっても幸せです。

しかも今ではオンラインで
世界中の方たちと繋がれてます!

オンライン初期は接続ミスとか沢山あった、、、

オンラインレッスンを始める前の私は
思ってもなかったこと。

長くなりましたが、
食卓を囲みながら、
家族や友人との会話が1つ増えて、
普段の食卓がワクワクしたものになったら
自分も大切な人も
心と身体も幸せになるかな~なんて、
マドリードから想いながら
スペイン料理を教えてます


マドリードでの対面レッスンは楽しんでもらうのが第一!

プレゼントもありますので良かったら
Lineでお友達になってくださいね~


頂いたサポートは、マドリードでの夢のオープンキッチンスペース設置用に使わせて頂きます。日本からいらした時にそこで一緒にピンチョスをつまみましょう!