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東大女子学生のジェンダー論

日曜の朝の「ボクらの時代」が結構好きで、
気付くとテレビをつけていることがある。

今朝は東大法学部卒の今人気の3人の作家

【辻堂ゆめさん】(東大在学中に「夢のトビラは泉の中に」が「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。緻密な描写のミステリーが人気)

【新川帆立さん】(弁護士として働きながら小説家デビュー。デビュー作の「元彼の遺言状」がいきなり月9ドラマに抜擢。その後も、2期連続げ月9ドラマの原作に起用されている)

【結城真一郎さん】(「名もなき星の哀歌」で新潮ミステリー大賞を受賞。最新作「#真相をお話しします」が話題。ミステリー界の新星といわれている)

なぜ東大のしかも法学部から、
そして同世代からこんなにも話題の小説家が生まれたのかということなどを語っていた。

ライターという文字を書くことを生業としている私にとって、
ちょっと気になる人選と話題。
だけど、たいした学歴もない私とは別世界の話。

ちょっと穿った感情のようなものと一緒に
家事をしながら流し見していた。

終わりに近づいた3分前くらい。
私の目と耳が釘付けとなる。

今ノリにノッている新川さんから、
コンプレックスについての話題が振られる。

「私のコンプレックスは女であることと、地方出身であること」
たしかにこれは、どちらも自分の努力では
変えることのできない、生まれ持った不平等だ。

続けて
「私の場合は、性格、好きなこと、できることが、
圧倒的に男寄りなんです。理系が得意だったり。
社会でいう男がもってる属性の方をより多くもって生まれてきた。
男だった方が生きやすかったと思う」

東大男子はモテるが、東大女子はモテないと言われるらしい。
しかも、東大女子は秋の東大のイチョウが散るころまでに彼氏ができないと、
大学4年間は彼氏ができないとか、
一生結婚できないなどと言われる風潮があるらしい。
弁護士同じく。
弁護士になる前に結婚しないと一生結婚できないとか言われるらしい。

新川さんはそれを
「あらゆるハイキャリアの女性にかける呪いの言葉」と表現した。

辻堂さんが思い出したと語りだす。
「ずっと男になりたいと思っていた時期がありました!
高校生のとき、
女は頭バカの方がいいじゃん。
頭の良い女性とは付き合いたくない」と言われて傷ついて、
親に「女が頭が良くてもなにも良いことないんだから
東大なんか絶対行きたくない!」っと大喧嘩したことがありました」
と言って目を潤ませる。

今となっては結婚もして、2人のお子さんもいらっしゃって、
幸せな生活をしているであろうに、
ここで目を潤ませた姿に、
この子は、どれだけ傷ついたんだろう。
きっとジェンダー問題だけでなく、
今まで頑張って勉強してきたこともすべてを否定された気持ちだったのではないかと想いを馳せた。

このふたりの会話から、
こんなハイキャリアの方は少数だからこそ、
社会が追い付けないことによる偏見や生きにくさを感じたのだろう。

とはいえ、菊川怜さんが登場しだしたころから、
私の中では、頭の良い女性はかっこいいというイメージはあったのに、
平成生まれの彼らですら、そんなことを感じていたことが意外だった。

”できない男”のジェラシーを込めて放った弱い弱い言葉が、
こんなにも人を傷つけるなんて・・・
ジェンダーの話題というと、LGBTQについての議論が多いが、
女性であっても、得意とすることや好きなことが
今の社会だと男性の属性にはまってしまう場合は、
生きにくいということも確かにあるだろう。

だけどこうして少しずつ、女性の活躍が増えてきて、
そんなことなんて言わせない世の中になってきているとも思う。
戦うつもりはさらさらないけど、
本当の意味で、フラットな世の中になるまでには
まだまだ時間がかかりそうだ。

逆もしかり。
保育士や看護師といった仕事は未だに女性が多い気がする。
たまたまなのだが、
うちの末っ子がお世話になっている保育園には、
男性の保育士さんが7名もいる。
1学年に約1名。
はじめは「なんでだ?!」と思ったが、よく考えたら、
とても自然な環境で、
お迎えに行くと、
大好きな担任の男性の先生に肩車されながら嬉しそうに
やってくる息子を見て、そうだよね。と思う。

今でこそ、家庭ではパパも育児!って騒ぎ立てられているのに、
プロの現場はほぼ女性って、おかしなことだ。

おかげで、幼い頃から、男の人にも人見知りがない。
(昔は男の人が苦手って子ども多かったですよね)

ジェンダーってなんなんだ。
今年の7月末から、この問題が気になって仕方ない。

ジェンダーに関わる気になったニュースに関しても、
ここに吐き出してみたいと思う。

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