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京セラドームの神様は、チヒロを愛してる?#金子チヒロを優勝させたい会 今季初登板を共に戦う。まちかねアサマックス淺間大基見参!

2021 4/9 京セラドーム Bs×F 1対2

トップの写真は、大阪市内の川下り お船かもめ また行きたいなあ


二人の背番号19が、マウンドに立つ。オリックス・バファローズ山岡泰輔。山本由伸と並ぶ2枚看板。かつての大エース金子千尋から受け継いだ。3年前、大きな決断をして北海道日本ハムファイターズにやってきた金子千尋は、弌大と改名したが、背番号は19のまま。

ただただ優勝したいー移籍以来、彼自身が、言葉にしつづけている、その気持ちは、阪神大震災の翌年、1996年のオリックス・ブルーウエーブ以来、一度も叶わぬオリックス・バファローズと重なっているーと言ったら、怒りの炎上を呼ぶだろうけれど、お許しください。

金子チヒロは、2004年バファローズに入団、長い間、右のエースとして君臨最多勝、沢村賞と数々の栄冠に輝いてきたが、一度も優勝経験はない。最も近づいた2014年の福岡ドーム、ホークスとの最終戦、144試合目。勝つか負けるかで優勝決定する真実の決戦で。バファローズは、何度も何度もあったチャンスを逃し、最後の最後に、松田にサヨナラヒットを打たれて負けた。

ファイターズファンのわたしだけれど(中学時代は、近鉄バファローズのファンだったよ!)この試合は、バファローズを応援していた。ちーちゃんと光くんのバッテリーが好きだったし、ずっと優勝していないチームが、やっと辿り着いた瀬戸際なのだ。優勝させてあげたいと願うのは、一プロ野球ファン、パリーグファンの人情だった。

夢破れ、ホームベースの上に頭を下げたまま動けない、伊藤光の姿を、忘れることはできない。今でも思い出せば、涙が出てくるように。

このチームで優勝したいー金子千尋は、その後もそう語り続け、海外FA権を獲得し、メジャーリーグを視野にもいれながら、やっぱり大阪に残った。肘の故障などもあり、巨額になった年棒のやりとりも枷になったのか、2018年の冬、ついにとうとう退団を決意する。

なんとしてもファイターズに来て欲しかった。もうただのミーハー根性だって言われたってなんだって、来て欲しかった。わたしの夢は、栗山監督と繋がっていたらしく。金子チヒロは、ファイターズへやってきた。ただただ優勝したいーその夢を叶えるために…。

なのに彼がファイターズの一員として札幌ドームのマウンドに立って以来。ファイターズは、優勝どころか、5位5位と低迷する。バファローズは、2年連続最下位…。

居ても出ても同じやんけ!? 

こんなはずじゃなかった。本当に申し訳ない。大エースを迎えて、栗山英樹とファイターズのこの体たらくは…。

金子チヒロ自身の気持ちも、全くきっと同じだろう。優勝するために必要だと請われて、意気揚々とやってきて、革新的な試みは失敗しつづけ、結果は全く出ていない。俺はいったい何をやってるんだ?(あくまでも想像です)

ちーちゃんの心やいかに…。

中継ぎ志望の夢に敗れ、おそらくは最後のシーズンと覚悟して挑む2021年、金子チヒロは、先発投手に戻った。キャンプ以来、調子は悪いようには見えなかったが、入念な準備を重ね、満を侍して京セラドームのマウンドへ。

大袈裟でなく、進退をかけた試合。先発でも失敗すれば、もう金子チヒロの投げる場所は、ファイターズには、なくなる。栗山監督も、足の状態も考慮して投げ慣れたマウンド、気温や風、環境の安定している京セラドーム球場をチヒロのために選んだ。(あくまでも想像です)

#金子チヒロを優勝させたい会  

もうすでに今シーズンの優勝は、霞のように向こう側へ遠ざかろうとしている。ファイターズファンとして、もはや諦めるのか? まだ4月だし? 

1勝8敗2分。まず5割に到達するには、七連勝しなければならない。絶対できないとは言わないけど、絶対できるとも到底言える数字じゃない。

2勝一敗でコツコツ勝ち越したとして、7カードかかる。三連勝とかを挟んで何度か。でもそれをなせる力が、わたしたちのファイターズにあるのか。チームを信じなさいって? インチキ宗教じゃないんだから。

夢は遥かに遠ざかっている。だけど現実は、毎日続いていく。地面を見つめて一歩一歩、出せる足を出していくのなら。いつかは、目的地につけるーかもしれない。

6回1/3 1失点。先発投手の役割は果たした。6番レフトで出場した淺間大基は、何か胸に期することがあったのか、昨日までの札幌ドームとは表情も目の輝きも一変していた。二打席目にセーフティバンドを敢行。一塁に滑り込み、ガッツポーズまで出した。

もともと喜怒哀楽を素直に出す選手で、闘志も目にみえるタイプ。ルーキー時の明るさ、天真爛漫さが印象に強いように。度重なる怪我と不運に見舞われ、なんとなく燻んでいた。彼にとっても2021年は、プロ野球生命がかかった年であると思う。

札幌ドームのベンチでテレビに映る彼の顔は、目の下に隈を作っていて、どうしたのかなあ疲れてんのかなあと心配していた。今日の、ゲームのラッキーボーイとして逆転タイムリーを放ち、お立ち台に上がった表情は、晴れ晴れと明るかった。瞳もくっきりと二重に輝いている。

わたしたちの、アサマックス!見参!

チームも全体的に必死の懸命さが伝わってきた。一塁まで全力疾走も、お題目でなく、みんなが実践していた。大事な何かを取り戻そうと、ファイターズも立ち向かっている。自分たちで考えようとする姿が見える。

エラー二つで勝敗を分けた、バファローズ。ファイターズとバファローズは同じ様な地点にいるなと、思わされた。試合展開が同じである…。どっちに転ぶかは、まさに神のみぞ知る、みたいな…。

先発再出発の1戦目をチームの勝利で終えられた。金子チヒロ。シーズン2勝目をやっとのことで手にしたファイターズ。

また明日へ 地面に一歩づつ足を出そう。

谷口雄也 登録抹消 どこまで粘れるか。きゅんちゃんの明日もまた続く。



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