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肩関節の屈曲 可動域別メモ


今回は肩関節の屈曲に焦点をあて、肩とその周囲で生じる運動学をまとめました。

メモのような記事になってますので、肩の屈曲について気になったときに見返してもらえると嬉しいです。
また複数の論説があるものもあるため、状況に応じて解釈することが必要かと思われます。




屈曲 角度別メモ

屈曲角度別に複数の関節のふるまいをまとめていきます。

0°~30°

ポイントは肩甲骨が下方回旋することだと思います。上腕骨と逆に動くようなイメージです。参考文献では「肩甲骨が上腕骨を迎えに行く」と表現していて、なるほどと関心しました。



30°~90°

屈曲の肩甲上腕リズムに関しては諸説ありますが、関節別の画像で補足を書かせていただいてます。



90°~180°

上腕骨は相対的外旋となり、肩甲上腕リズムは逆転します。


腰椎に関しても関節別の画像にて補足しています。



屈曲 関節別メモ


屈曲時に生じる現象を関節別にもまとめました。
捉え方を変えると違う発見があるかもしれません。

肩甲上腕関節



肩甲胸郭関節

肩甲上腕リズムは諸説ありますが、初期から中期は上腕骨主動、後期は肩甲骨主動に切り替わるとおおまかに理解しておくといいかも?
諸説あるものは共通点で簡単にまとめたいです。



肩鎖関節・胸鎖関節



椎間関節



最後まで読んでいただきありがとうございました。
肩の動きを振り返る際に、見返していただけるような記事になればと思います。

また次の記事も読んでいただけると嬉しいです。



参考文献

千葉慎一. 上肢挙上運動への胸椎、腰椎および骨盤運動の関与. 昭和学士会誌 第79巻 第1号,2019:p58-67
竹井 仁.MRIによる肩関節屈曲運動の解析.日本保健科学学会.2011:p13-23.
山口光國,他.結果の出せる整形外科理学療法.メジカルビュー社.2009.
山嵜 勉.整形外科理学療法の理論と技術.メジカルビュー社.1997.





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