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AI時代。「感情」は仕事のスパイスになり得るか

「仕事に感情を持ち込まない。」―一般的によく言われる言葉だし、私もそうあるべきと思っていた。

けど、これは私にとっての「仕事の正義」ではなかった。さらに、「仕事に感情を持ち込む」ことは、今後のAI社会で代替不能なスキルの一つになり得るかもしれない、ということについて、若干ポジショントークを交えて書きます。

きっかけは他の人との「定義」の違い

先日、友人に教えてもらって「感情の扱い方」講座に行った。

講座の主目的は「感情をコントロールし、自分のご機嫌な状態を保つ」というものだったのだが、その内容の一環で、自分のビリーフ(マイルール、ある種の思い込み)を明らかにする、というワークがあった。

「私にとって、仕事とは◯◯である」
「友達とは◯◯である」

といったように、誰もが使うけど人によって捉え方が違う概念について、自分の言葉で定義づけをする。(他にも過去、未来、失敗、お金...など)

これが簡単そうに見えて意外と難しい。そして、自分ひとりで考えてみるだけでも面白いが、考えたものをグループ内でシェアすると、それぞれ全く別の定義を持っていることがわかった。

その中で、私が一番衝撃的だったのが「感情」についての定義だった。

あなたにとっての「感情」とは?

「私にとって、感情とは◯◯である」

読んでくださっているみなさんにも、ぜひ一度考えてみてほしい。みなさんにとって、感情って何ですか?

私は「感情とは、どの感情も損なわれるべきではない尊いもの」って書いたんですよ。

一方で、チームの他の人は「できればない方がいいもの。振り回されるもの」と書いていて。

めちゃくちゃ両極端すぎて、びっくり。

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これを踏まえて「あぁ、私って感情をめちゃめちゃ大事にしてるんやなぁ。」と初めて認識。もしかしたら「今更かよww」って思われているかもしれない...。けど、自分では全然気づいてなかった。

というか、正しくは「自分以外の人もきっと自分と同じくらい感情を大切にしてるんだろう」と思っていた。だから、自分が取り立てて感情を大事にしているとは思っていなかった。しかし、世の中には「感情はできればない方がいい」と思っている人もいることがわかった。

仕事に感情はいらない?

こんな形で、至って感情志向であることが明らかになった私。でも、「仕事」に関してはそのスタンスではなく、冒頭にも書いたように「仕事に感情を持ち込むべきではない」と思っていた。

なぜそう思うようになったかははっきりわからないけど、一般的通説を強く信じ込んでいた。

とはいえ、だ。「仕事に感情を持ち込んではいけない」と強く思ってはいたものの、前述した通り、私は「感情」を人生の上ですごく大事にするスタンスの人間。やっぱり仕事に感情を全く持ちこまないのは厳しかった。

その度に、感情的な自分を責めた。そして抑圧された気持ちになったり、落ち込んだ。抑圧した気持ちになると、自分らしい仕事ができず、無難で型化されたような仕事になるし、落ち込むと言わずもがな、いい仕事はできない。

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そして今回のワークで気づいた。これ、ただ自分で自分を苦しめてただけだ!!!

なぜなら、私は人生において「感情」を大事にしていて、かつどれも損なわれるべきじゃないと思っている。そして、私にとっては仕事も大事で、人生のウェイトを占めている。そうなると「仕事で感情を持ち込まない(=損なう)」ことは、私の人生観に全く矛盾することになる。そりゃ抑圧された気持ちにもなるね。

「感情は損なわれるべきではない」は私の定義だけど、「仕事に感情を持ち込むべきではない」は世の中の通説をなんとなくそう思い込んでただけ。だとしたら、後者のスタンスを変えるしかない。自分が自分でいるために。

もちろん、感情が故の理不尽で相手を困らせたりすることは「仕事」として成り立たなくなるので避けなければならないけど、感情を大事にする自分だからこその感情を込めた仕事で価値を発揮できれば、それこそが私が仕事をする意義だと気付いた。

感情的仕事論のススメ

ちなみに、私の「仕事」の定義は「価値を提供して成果を上げること」だった。つまり、成果を出せればそのアプローチ方法に正解はないはず。

もちろん、前述したようにみんなが「感情」を重視するわけではないから、「仕事に感情を持ち込むな派」の人と仕事をすることもめちゃめちゃあると思う。そのとき、「感情派」の私は、その人達の「感情」を動かすための、ロジックとか数字を頑張って考える(もしくは得意な人と協力して、感情を揺さぶるための数字を出してもらうw)

「仕事に感情を持ち込むな」はある人にとっては正しくても、全ての仕事人、仕事シーンにおいての絶対正義ではないんだ。うん、たぶん。きっと・・・!

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そして、もしかしたら、AI時代が来るからこそ、感情を込めた方が、良い仕事ができるという場面も多くなってくるかもしれない。単純な「量」はわからないけど、感情をていねいに込めた方が、「いい仕事」として目立つ事例は増えてくるだろう。

という若干ポジショントークな未来予測は抜きにしても、仕事に感情を持ち込むのがいいのか、悪いのか。これは決してそういう単純な二元論ではなく、自分がどうしたいかの問題だ!

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私は、ちょっと不安定でも、不器用に見えても。「感情」を大事にしている自分が好きだ。だから、感情を大事にできる自分だからこその、良い仕事をしていきたい。

具体的には、、、これから一つ一つ確かめていきたいーーなっ!がんばる。感情派の仕事の実績としていいものを残し、後世の感情派の人が1ミクロンでも生きやすくなるように…(ハードル)

(台湾の最南端、墾丁にて。可愛くてお気に入り)

ご覧いただきありがとうございます!調子の良い不器用な人間が、自分の言葉で生きることだけは続けようと書き綴っています。素直さだけが取り柄なので単刀直入に、サポートいただければすっごく嬉しいです!