見出し画像

46.「移住」について

早いもので東京から田舎に来てから6年が経つ。

3階建ての以上の高いビルもない。
移動手段で必要なPASMOもSuicaもない。
電車も年に1回〜2回乗るか乗らないかの世界。
雪が降ったら雪かきは必須。
子ども達の冬の遊びは雪遊び。
だから、スキーはやらないけど、
スキーブーツにスキースーツは必須。

そんな、田舎にきて6年が経つ。

最初の印象は、東京から田舎に行くだけ。すぐに慣れるし、すぐにいい環境になれるから大丈夫!と田舎を甘くみていた私がいる。

確かに東京に比べると美味しくて新鮮な食べ物が手に入るし、
たまに近所の方からお裾分けで野菜を頂くこともある。
自然もたくさん感じられるからゆっくりな時間は確かに流れている。

でも、田舎で暮らすのは大変だった。
何が大変って「仕事」がない。
東京でやっていたような「仕事」が全くなかったから。

今は人によっては、リモートワークで田舎でもできる仕事で東京にいて、そのまま田舎生活ということができるから精神面も経済面も安定して田舎生活を暮らせると思う。
ただ、私が田舎に移住した時は、家で仕事しているなんてごく少数。
パートにしても、正社員にしても、
やりたい「仕事」になかなか出会えなかった。

だから、パートを転々とした。
転々と仕事を変えた中で、イジメもあった。
もちろん、人間関係は良かったけど、時給は安い仕事もあった。
私の中でこんなにも「仕事」探しで苦労したのは初めてだった。

だけど、去年、やっと念願が叶った。
人間関係も良くて、正社員の仕事にやっとやりたかった仕事内容の仕事に就けた。やっと掴んだ「仕事枠」。
6年苦労したけど、本当に転職して良かったと思える仕事に就けた。

移住してやっぱり「仕事」は大切。
「好きな仕事をすること」で経済的にも精神的にも余裕が出る。
余裕ができるから、子育ても少し気持ちに余裕が出てきた。

田舎は本当にゆっくりしている。
でも、いい人もいれば余所者を受け入れない人もいる。
「東京から来て色々したいんです!」と自分が頑張っても、
そんな事困るとハッキリ言う人もいる。
東京より柔軟性はない。
自分は部外者と思っていた方が気が楽かもしれない。
東京よりも地域のつながりは強い。
転勤族とも、Uターンとも違う。
どこかで「自分」という「自分」をしっかり持っていないと田舎の移住は難しいのかもしれない。

まだまだ答えの出ない「移住生活」。

楽しいけど、たまに悲しく、でも自然に癒されるそんな私の田舎生活。

でも、この田舎生活に愛おしさを感じる毎日になりつつある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?