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1ミリの感情

やりたいことの中には、続けるのをやめたくなる理由がいくつも散りばめられている。

地域の情報誌を作る仕事ではあるが、営業の仕事もやらなくてはならない。

一カ月いろいろな場所を回っても新規の顧客獲得までいかない。
今日もあかんのかな…なんてマイナスな感情もついてくるようになってくる。

そんな気持ちを抱きながら読者からのメッセージを整理する朝。

旬の食べ物が多く紹介されていて、グルメコーナーを見ていると食べたくなりました。

街のお店をいろいろと紹介してくれているコーナーを見て実際に行って食べましたが、すごく美味しかったです。また紹介してください。

子どもに先立たれて精神的に不安定な事もありましたが、ご紹介されていたご飯屋さんで美味しいご飯を食べようという気持ちになりました。

目的を持って生きている人をみると、私もそうでありたいと思いました。頑張ります。

子育てのコーナーで家族の記事を見て、亡くなった祖母の事を思い出しました。母方の祖母はまだ健在なので、近々会いに行こうと思いました。

本当にいろいろな感想があった。

家族に取材で話しを聞いている時も、あたたかい家庭やなと感じるし、親が子を愛しているのが伝わってくる。祖父母も、子や、孫を愛しているのも伝わってくる。

涙が出そうになるのを堪えて何とか取材を終わらせた。

大人になると会う理由がないと、会いに行かなくなってしまう関係性になることもある。

私もこの仕事をしてから、祖母に会いにいくことにした。最初は理由をつけて会いに行ったが、本当はそんな理由なんて一切なくたっていい。

祖母が飼っている二匹の猫が可愛くて、可愛いねぇ、どこに隠れたんだい、なんて言いながら猫に会いに来たみたいなスタンスだけど笑

祖母はもう脂っこいものが食べられない。スーパーの刺身が美味い。本当に他愛のない話を淡々と繰り返す。

私のおとん曰く、おかんは祖母の話を聞いて無反応なことが多いらしい。会う頻度が高くなるといちいち反応していられなくなるのだろうなと思う。

どれだけ親しくても距離感というものは、関係性を保ち続けるのに大切なことだ。
おかんの対応はきっと正しい。

それでも、みんながその対応をしてしまうと
きっと寂しい想いをしてしまう人が出てくるわけだ。

寂しい言い方をしてしまうと、会わなくたって生きてはいけるが、一人でも生きていけるようになったのは誰のおかげだったか。そんな事を思い返してみると、きっと会いたくなったりするものだ。

私も仕事を通すことで、人の想いが言葉を伝っていくのを実感した。

友達を誘ったりして、美味しいご飯食べて笑ってくれているかな。

家族に会いに行って、笑って過ごしているかな。

そんな想像もしたりして、それが現実になっているのであれば、私自身の原動力にも繋がっていく。

何処かの誰かの何かに繋がるきっかけになっていることが嬉しかった。

自分が大好きな音楽を聴いて、感じたことを文章にして伝えた時に

ちゃんと読んでくれている人がいたように。

1ミリの感情を動かせられるそんな人間でいたい。
その想い小さな一歩にはなっているのかなと思えた。

同時に、あなたの声が、私の心の行方を1ミリ後押ししてくれている。

上手くいくことばかりではないけれど、上手くいかなかった時は、上手くいった時よりも
もっと上手くいく可能性が秘められている。

私が尊敬するSUPER BEAVERのボーカル渋谷さんの言葉を信じて、これからも精進していこうと思った一日だった。

今日も夜はバドミントンをして締めたが、当たり前にある今を過ごせていること

一ミリの積み重ねだなと思う。ありがとうの気持ちを明日にも持っていこう。

今日もただ思うことを綴るだけの日記でした。
年末、大好きな友達に会えること楽しみに頑張ろっと。

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