ダイアログキャンプオンラインというものに参加させてもらった話
こんにちは、21卒で絶賛就活中の大学院生です。
ついこの間、就職希望先への選考の過程で「ダイアログキャンプ オンライン」というものに参加させていただきました。
「ダイアログキャンプとは、ダイアログ(=対話)を重視したキャンプです。大自然の中、たき火を囲んで、自然に対話できる時間を作ることで、 日頃の悩みを捉えなおすきっかけを提供」するもの。
出典:http://www.dialoguecamp.com/
普段は実際にキャンプで合宿しながら実施しているそうですが、昨今の事情をふまえてオンラインでの開発に取り組まれているそうです。今回はその試運転も兼ねて参加させていただきました。
ダイアログキャンプでは、参加前に「取り扱ってほしいテーマ」を自分で設定し、伝える必要があります。自分の悩みや今モヤモヤしていることをテーマとして伝えて、ダイアログキャンプを通してそれについて対話・理解を深めるイメージです。
私が事前に送ったものはこんな感じ。
悩み:
10年後に目指す姿として「事業経営できるデザイナー」になりたいとざっくり思っていますが、これでよいのか、本当に自分はそうなりたいのか、悩んでいます。ここ数年、起業家になりたい・経営者になるために力をつけたいと思っていますが、なぜと問われた時にいつも力強い理由を話せないことにモヤモヤしています。相手が納得しないだけでなく、自分も腑に落ちていないのかもしれません。
ここに公開するのちょっと恥ずかしいですね。今回は「先方に就職することが(私/先方にとって)適切かどうか判断するために、自分が本質的に望んでいることを明らかにする」ことを目的としていたので、就活中の悩みをそのままテーマにさせてもらいました。
約束の時間になってZoomのURLにアクセスすると、ずらっと10人ほどが控えていました。1〜2人の想定だったので拍子抜けで少しびっくり…。
しかし全体を通して話をしたのは、その中で3名のみ。他の方は録音や記録、観察のために入ってるのかな?と。(私の想像です)
ダイアログキャンプの流れについては、まだ開発中の段階なので秘密にさせてください。💁
参加してどうだったか
結論から言うと、
「とても贅沢な時間を過ごさせてもらった…」と、
「悩みの解像度が上がった!! ていうか結論出た!」の、2つです。参加させてもらってよかったですね。すっきりしていい気分です。
贅沢すぎる時間
就活生の視点から名づけるとすれば、ダイアログキャンプオンラインは
「社会人視点のフィードバックがもらえる丁寧な自己分析の時間」です。
社会人3名の方が私の(拙い)話に付き合って、これまでの選択から見える私の価値観や行動特性、今の私に不足しているもの(しかも抽象的な能力や精神論でなく具体的な行動)を客観的に言及してくださるのです。恐れ多すぎる。
「確かに、自分これ大事にしてるな〜」
「あっそれうまい言い方、気に入った」
と、なんとなく感じてはいたけど言語化できていなかった事柄を改めて自覚させてくれるので、自分への理解がより深まりました。
私の場合、途中で「上田さんってルールを破りたがるよね」と言われたのですが、その絶妙な言い回しがなんか気に入りました。
ルール破りたがりな上田…たしかに……年中反抗期か?
悩みの解像度が上がったし何なら結論出てしまった
幼少期からの振り返りを一通り話し終わった後、「で、今、何に悩んでいますか」と改めて問われるのですが、この時点で、事前に伝えていた悩みのテーマとは異なることが気になるようになっていました。話しているうちに意識の変化が起きたってことですね。
改めて伝えたのは、
「ファーストキャリアとして『デザイン』と『教育』どちらの道に進むべきか迷う」という悩み。
それから複数回の対話と最後の10分間の整理を経て、今回のダイアログキャンプを通して得た気づきは、次のようになりました。
〜〜〜〜
私はゆくゆくは、教育に限らずソーシャルビジネスに関わりたい。
関わり方としては、「この世に無いものを生み出す」「今ここに必要だが無いものを生み出す」というやり方で関わりたい。
そのために2つの手段を考えている。
1:UX/UIデザインを通じて、形あるモノ、プロダクトを生み出す
2:ビジネスを通じて、形のない事業、ビジネスモデルを生み出す
もっと噛み砕き、1についてデザインという言葉を使わずに説明すると
「体験設計」と「わくわくする気持ちを呼び起こす・心を動かす」こと。
2は「仕組みを作り、お金の流れを考え、設計する」こと。
そして、私にとって1のデザインは「スキ・得意」なものであり、2は「ニガテ」だけど克服したい・できるようになりたいもの。
今はスキなもの、夢中になれるものを伸ばしたいという思いから、1の「UX/UIデザインを通じて、形あるモノ、プロダクトを生み出す」スキルを強化する道を選びたいなぁ、とぼんやり思っている。
〜〜〜〜
これを最後に話しながら画面越しの皆さんが強く頷いてくれている様子が「これに気づけてよかった」という気持ちを後押ししてくれて、とても嬉しかったです。
まだまだ言語化は中途半端かもしれませんが、約2時間でここまで言語化できて、とてもすっきりした気持ちです。
参加前は「そもそもこの悩みでいいのか、自分は本当は何に悩んでいるのかよく分からん」とモニャモニャしてたものが、さらさらっと流れるようにすっきり整理できた感じがあり、すっきりしました。
とはいえ、2時間と言えど一人の人生をガッと振り返って本質的な悩みを解決するには短すぎます。ダイアログキャンプを経て思った、まだまだこうしたいな、ここ深めたいなってポイントも書いておきます。
①結局、将来像はクリアになってない問題。どうしてソーシャルビジネスなのか?ソーシャルビジネスの中にも色々あるし。どんな領域、どんな人の力になりたいのか。
②なぜ「スキなもの・夢中になれる」デザインの方を伸ばしたいのか。本当にそれでいいのか。どちらか一方でなく二兎を追うことは不可能なのか?
①に関してなんとなく思うのは、「選択肢がなくて困っている人」「知らない、情報にアクセスできないことで不利益を被っている人」に特に力になりたい、という想いがあります。うーんこのへんも確かにしたい。
あと、ちょっと思ったのは「ダイアログキャンプ」と言うくらいなので、オンライン越しでもキャンプ感をいかに作れるか、が大事だな〜と思いました。
今回、私はベランダから参加したのですが(室内にいると同居人の騒音が入ってしまうので…)、これがまた予想外にキャンプ感が出てよかったです。たまに夜空を眺めてみた。夜風がちょうど気持ちいい晩でした。
雰囲気づくりの視点からも、コーチングやオンラインの対話・相談プログラムと差をつけられるといいな、と思ってました。
とはいえ本当に素敵なプログラムで、かなり贅沢な時間であることと人生を前進させることは間違いないので、ぜひおすすめしたいです。
おすすめしたい人
・なんとなく悩んでいるけど、それをうまく言葉にできない人
(自分できちんと言語化できていなくても、どの辺りが悩んでいる、というぼんやりした状態でよさそう)
・何かの二択・三択で悩んでいる人
(ただ答えを出す、というよりそもそものところから考え直すことができるので、納得度が高くなりそう)
気になった方は、まだ開発中の段階とのことなので、ぜひぜひ私まで連絡ください!:)
もしサポートいただけたら、リサーチまたはデザインの本の購入にあてて、アウトプットしていきます✍️