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【読書メモ】西内啓『統計学が最強の学問である』2

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西内啓『統計学が最強の学問である』目次マインドマップ

読書メモ

第1章 なぜ統計学が最強の学問なのか?

  • EBM (Evidence-Based Medicine):科学的根拠に基づく医療
    →現代の医療で最も重要な考え方
    医師の経験と勘だけではなく、きちんとしたデータとその解析結果(エビデンス)に基づいて適切な判断をすべき

  • 教育で活かされるエビデンス

    • アメリカの What Works Clearinghouse (WWC) プロジェクト
      これまで行われてきた教育関係の実証研究を片っ端から収集し、系統的に整理

    • 教育では、素人でも自分の意見を述べたがる
      →個人的な経験のみから教育の良し悪しを判断したり、意見するということがしばしば見られる
      →個人的な経験をありがたがって信頼するという人もいる
      →さまざまなアイディアが提唱されるが、正しいかどうかは、データと統計学の力を借りなければ、誰にもわからない

    • いかなる分野も、統計学の知識を利用して適切なデータを取り、解析することは避けられない

    • ITの進歩によって、統計学は花開いた
      比較的大量なデータを分析できるようになった

感想

経験に基づく直感が外れてしまうこと、事実とは異なることは、しばしば起こることです。人間にバイアスがある以上、避けられないものだと思います。

コンピュータの発明によって、各分野の量的な調査・研究が発展したのは確かです。言語学の分野においても、コンピュータで大量のデータを分析できることで、文体やコロケーションの研究などが進みました。直感だけでは見えてこない「傾向」が、数字的に見えるようになりました。それにより、単なる印象論とみなされがちだった諸現象も、統計的な根拠によって、証明が可能になりました。

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