Vol.7.5 美術館に行こう
私は絵を描くのも見るのも好きだ。
絵の勉強も兼ねて、最低月に1度は美術館に行っている。
外出用の服に袖を通し、メイク映えしているのかわからないメイクを施していざ出発。
電車を乗り継いで最寄り駅に到着して、スマホの指示に従って目的地の美術館へと向かう。
方向音痴なゆえ、初めて来る町ほど手のひらサイズのスマホは私の心の支えだ。
美術館に向かうと同時に周辺のカフェを目視でチェックしておく。
美術館の終わりに寄るためだ。
スマホのナビに案内され、無事に目的地の美術館に到着できた。
私は美術館の独特の静かな空気や適度に照明が落とされた空間が好きだ。
特に歴史上起こった出来事の中で生きた彼らがその環境下で変化していく思考によって変わる作風を見るのが好きなようだ。
そしてどんなタッチで描かれているのか見たくて許される限り接近して絵を見る。
美術館での所要時間はだいたい30分ぐらいだろうか。
展示コーナーを鑑賞して、物販コーナーを冷やかして美術館を後にする。
美術館を出ると途端に疲れが増す。
美術館が悪いのでは決してない。
単純に私が美術館での過ごし方が下手くそなのだ。
美術館の会場内には休憩用のベンチが所々設置されてある。
にもかかわらず、私はどうしても休憩なしで一気に観るところがある。
おそらくそれが疲れやすくなる原因だろう。
冒頭での「美術館の落ち着いた空間が好き」と言ったのはどこの誰だ!?
もう少しゆとりを持って美術館での過ごし方を考えなければならないと思いながら、美術館へ行く途中で目星を付けていたカフェへと足を向ける。
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