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作品のこと

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黒木リンの作品についてアレコレ書いた記事をまとめました。
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#アート

3年前の通過点

3年前の通過点

3年前はシマウマを描いていたっけ。
この頃はだんだんと自分のやりたいことが明確になりつつも、本当にこれでいいのか…この道でいいのだろうか…と迷いもあった。
出来上がったこの作品(HAZAMA-2 通過点)はとても気に入ってる。

このあとたくさんのご縁があって、自分一人では届けられない方々に作品を届けられるようになった。個展の話もいただけるようになった。
たくさんの人に助けていただいた。本当に有り

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目の前にある絵

目の前にある絵

唯一無二のもの
という言葉を最近よく耳にするような気がしているけれど、自分が描いているこの絵もこの絵はこれしか無いのだ。
それを誰かが気に入ってくれ買ってくださり、その方の元に行く。
気に入った絵を自分だけが部屋に飾れる。
そうか…そうなんだよな。
なんだか再確認してしまった。

描いた作者でさえ、買われた作品には会えなくなるのだもの。だから買った方、所有された方が唯一無二の絵を堪能できる。

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ハザマのおはなし・・・

ハザマのおはなし・・・

私の中にある「ハザマ」という感覚

日常と非日常、その狭間。
現実と非現実、その狭間。

小学校の帰り道、大人になった今も、ふとした瞬間に
今この場所に、ここにはいないものが
今この瞬間に、私の目の前にいたら

それはどう、そこに存在するだろうか?
それは私に気づくだろうか?

そんなことを考える。
単なる記号として、そこにそれがいるのではなく
その「不確かな存在」と「自分」がつながることができる

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目ざわりがいい

目ざわりがいい

視覚に心地いいことを「目ざわりがいい」と自分は言っているのだけど、手触りがいいに近い感覚で、目で触るイメージ。
自分の作品は目ざわりが良いものを目指している。

黒木リンの作品を直接見てもらうと、和紙の毛羽立ちが絵の肌として見れます。

パネルに和紙を貼り、つけペン(丸ペン)を使い、墨で描くペン画です。
引っかかりながら描きます。
描いているとガリガリシャリシャリ音がするくらい。
色はアクリル絵の

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