「いい男を育てたい」と願う私の性教育のこと

フェイスブックで拡散されてるこの記事を見た。
台湾での生理の扱いが日本と全然ちゃうよっていう話。

ふむ。私は親になってからは特に生理が恥ずかしいと思ったことは皆無だけど、周りがタブーと認識してますよねとは当たり前に思っていて、しんどい時には風邪ですとか嘘ついてた。

だけど息子が産まれてからは、「いい男を育てるのが私の使命だ。じゃないと未来の彼のパートナーに申し訳ない」と思うようになった。その使命において、息子たちに性について、そして生理についていかにきちんと伝えるかはかなり重要な事柄。性は命そのもののことだから。性のこと全般をいかに恥ずかしいものとせず尊い営みとして伝えていくかっていうのは私の情熱。彼らには、自分を大切にして、パートナーを大切にできるいい男に育ってほしい。その事を書き出したら止まらなくなったので、我が家の性教育について書いてみようと思う。

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息子たちに生理のことを説明することになったのは計画的ではなくて、一緒にお風呂に入った時、その日に使用した布ナプキンを洗っている所に彼らが立ち会ったことから始まった。確かその時、長男4歳、次男2歳。

真っ赤なすすぎ水を見て、兄弟はパニック。なんで血が出てるの?こんなにたくさん!お母さん、病気?と、聞かれたと思う。違うよ、と答えたことから始まった。

なぜ生理があるのか、なんのためか、生理があるとどうなるのか、男と女の身体はどう違うのか。積極的に私から講義を始めるわけではなくて、毎月生理のたびにお風呂に入りながら、彼らの「なんで?」と言う疑問に答える形で説明している。そうしていると、赤ちゃんはどうやって産まれるのかという話に必然的になる。セックスについては具体的に伝えてない今は、女が畑で男が種を持っている、という風に例えて話をしている。きっとセックスって何、と話すときもくるのだと思うけどまだ来てない。

さて、話を生理に戻すと、生理について「生理の時女はしんどいのよー?」っていう教え方は違うよなと私は思っている。

私が息子たちに伝えたいのは、生理が女性の身体に起こすインパクトにはその時々の状態によって波の大きさが違っていて、それはひとりの人間の中でも、そして人によっても違うってこと。

「生理?あーしんどいんだね」でも「機嫌悪くなるんだよね」でもなく、生理についての基本的な知識とお互いを大切にしようとするコミュニケーションが必要なんだって事を私は彼らに伝えたい。

だから私は、息子たちの私へのコミュニケーションにこだわる。

私の生理周期やその前後の変化を身を以て知ってる長男は、以前私が生理になったと気づくと「やっぱりね!お母さん最近イライラしてるからそうかなと思った」と言った。この発言を、私はかなり丁寧にがっつり拒否した。その時私は、彼にうまく伝わっているかわからないけど、要は「ナメんな」的な事を伝えた。そやで、生理前イライラするで。今こんなに怒ってるのは生理のせいじゃない、とは言い切れない。でもその、やっぱりねーみたいな言い方はめちゃ腹立つ。大事にされてない感じがしてめっちゃ嫌。そういう事を言ったと思う。

中でも彼らが私の身体を雑に触ることは、絶対に許さない。
私の身体には感覚があって、雑に触ると痛いし不快なのだ。痛いのは嫌い、雑なのも嫌。優しく触ってくれるなら心地良いし嬉しい。でもそもそも何が私にとって「雑」「優しい」なのか、それは私の主観だからあなたにはっきり伝えないとわからないよね。だから今のは雑と感じたって知っておいてね、そしてもっとこう触ってくれると心地良いよ。だけど同じ感じでも場所によっては嫌なところもあるしその時の気分もあるから、とにかく大切にして欲しい。そしてそれはあなたの身体も同じでしょ、自分の身体はとっても神聖なものやで、と逐一話す。

一回でわかってくれなくていい。出来なくて全然構わない。だけどあなたが大きくなってあなたの大事な人と触れ合う時、パートナーの身体を大切に触れる力が育まれていますように。そこに幸せな触れ合い生まれますように、といつも思う。

書いてみて、私は息子たちに対して私が女である事をものすごく主張してるなって思う。私が彼らにやっていることが正しいかどうか全くわからないし、それは間違ってます!って言われる事も全然あるかもなって思う。息子たちがどう思ってるかもわからない。私自身、私もうちょっと母親らしくした方がいいかしらと思う事もある。

だけど、将来の彼らのパートナーたちの事を感じると、私の女としての状態を彼らに伝えることに関しては、やっぱりこれが最善だと思う。

何回も言うけど、私が息子たちをいい男に育てる使命感を持っているのは、未来の彼らのパートナーたちのため。いい男になって、いい女(いい男かも)を大事にするんだよ。ああ、こう書くと泣けてくる。彼らの未来に幸あれ。



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