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森羅万象

この世界にあるもの。
そんな果てしないことを考える時がよくあります。

この世界はきっと全て繋がっている。

木は地下部に張った根でお互いに情報をやり取りしていて、草や花は風に乗せて会話をしている。鉱石の声はとても小さいので静かな場所を選んで生まれるのかもしれない。海の中の生き物は水の中でも聞こえるようなヘルツを選ぶ。人は声をもち、水は流れ、鈴虫は羽根を鳴らし、鳥は飛ぶ。

全てに色がある。
お互いに識別できるように、ここにいることを証明するように。

蛍は光る。
まるで見つけてほしいと言っているような気がする。光るものは自分の存在を見つけてほしいのかもしれない。

人を含めて、生き物が生き物を食べていることは果たして”死”だろうか、相手を殺して自分たちが生きているのだろうか。
違う、おそらく生かすために食べるのだと思う。
この社会の中でスーパーに売っている肉や魚を食べても私はその生き物たちを自分の中で生かすことはできない。なぜなら、その生き物たちが本来もっている一番あたたかい部分は殺されてスーパーに並ぶから。
私が7年前にベジタリアンを選んだのはそのためだった。

人間はこの地球上で一番弱い生き物だと思う。
物に頼るのは確かなものが欲しいから。
目に見えないものを信じることはそんなに恐ろしいことなのか。

長く生きることは重要なことか。
薬を飲み長く生き、死を恐れ、生の尊さを見失いつつある。死ぬことはそんなにマイナスなことではないはず。

地球上の全ては繋がっている。
誰かが死ぬ、虫が殺される、動物が殺される、木が切り倒される、サメがヒレを削がれ海の中に沈んでいく。
知らない、見ていない、聞こえない。
でも波動として起こっている事の全てを受け取っていると考えたことはないだろうか。
この世界の悲しみも嬉しさも切なさも孤独もお互いが発しているものは目に見えない振動として送受信されているのかもしれない。それを受け取るのか、ミュートするのかを選びながら。

それら全て見え、聞こえ、知るようになったらこの人間世界では生きていけなくなるのかもしれない。

そんなことをよく考えています。


2020.9.17.Rin

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