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ボクが書いた短編小説「ライトハウスへようこそ!」のマガジンになります。 誰もが共感出来るお悩みをラジオパーソナリティの”カノン”が解決するヒューマンドラマです。
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席に座っているホクトさんにミナミさんが何かの話をしている。 ミナミさんが怒りながら、ホクトさんの頭をポカポカ叩いている。 ボクはミナミさんがどうして怒っているのか知っている。 ラジオの本番前にホクトさんがミナミさんに「お前、少し太ったか?
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席に座っているホクトさんにミナミさんが何かの話をしている。 仕事の話ではないと思うけど、何の話をしているのだろう? ボクが二人の姿をブース越しに覗いていると、二人の言い争いが始まった。 きっと下らないことでケンカしているに違いない。お二
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。ホクトさんとミナミさんが言い合いをしている姿が目に留まった。 ラジオのことについて議論してくれていると信じたいけど、多分違うことを話しているだろう。 その証拠にホクトさんの手には、またマンガの単行本が握られていた。ホクトさんに貸してもらった”ニャンダー・クエ
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でホクトさんが珍しく起きてホチキス留めされた企画書に目を通していた。 え!? ホクトさんが居眠りをしないで収録に参加している。 しかも全然目を通さない企画書を手に取っている。 ホクトさん、やっと船長(プロデューサー)としての自覚
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。プロデューサー席でホクトさんとミナミさんが何か揉めている姿が目に入った。ラジオの本番中なので、ラジオに関わる内容のはずだけど恐らく違うだろう。 なぜなら、ミナミさんの手には空っぽのプリンカップが握られていた。多分話している内容はこんな感じだと思う。 「ホクト
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 ホクトさんがプロデューサー席に座ってラジオブースを見ている。 え! 居眠りの常習犯のホクトさんが起きてラジオ収録に臨んでいる。これは明日大地震が来るかもしれない。どうしよう。家具にちゃんと地震対策をしてない。あとお気に入りの”すやすやアニ丸”のパオ丸フィギュ
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた ミナミさんがホクトさんに何か話しかけている。ラジオの今後についてなどの仕事に関わる内容であって欲しい。きっとそんなことはないだろう。 なぜなら、ホクトさんは明らかに寝ているし、ミナミさんは自分のネイルを見せている。ボクの予想だけど「ねぇ、ホクト。わたしの新し
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた ホクトさんがプロデューサー席で眠っていた。もう置物化しているホクトさんの寝顔を本番中にもかかわらず、若手女性ADさんがスマホで写真を撮っていた。ホクトさんは居眠りばかりしているけど、ラジオの女性クルーからの人気が熱い。女子校でモテる男子っぽい女の子みたいなポジ
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でホクトさんが居眠りをしている。 ホクトさんは、また”すやすやアニ丸”というアプリに登場するキャラクターであるニャン丸のために寝ている。 最近、ホクトさんは自分の居眠りを正当化させるようにラジオのスタッフ内で”すやすやアニ丸”を流行らせて
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でホクトさんがいつものように居眠りをしている。 ホクトさんが収録中に寝ているのは、別に違和感はない。 だけど、ホクトさんは「アタシはニャン丸のために寝ている!」と宣言している。 ホクトさんは最近人気の”すやすやアニ丸”というアプリゲーム
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でホクトさんがいつものように居眠りをしている。 その隣でしっかり者のミナミさんがスタッフさんに指示を出しながら、ラジオが円滑に進行できるように導いている。 たまにミナミさんがこの船(ラジオ)の船長(プロデューサー)じゃないかと思ってしま
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でミナミさんがホクトさんに何かを話している。 ボクの予想だけど、仕事の話ではないことだけは確実だ。 なぜなら、ミナミさんの手にはマンガの単行本が握られている。 多分、ラジオ放送前にミナミさんが熱弁をしていた少女マンガだろう。 ミナミさん
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でホクトさんがいつものように居眠りをしている。 その隣でミナミさんがしっかりとした表情でラジオを見守っている。 だけど、いつもと違う。ボクには分かる。ミナミさんは平然な顔をしているけど、心は泣いている。 ラジオ放送直前にお気に入りのホス
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でホクトさんとミナミさんが何か言い争いをしているように見えた。 二人を知らない人から見れば、ラジオをより良くするための熱い議論をしているように見えるかもしれない。 でも、ボクは違うと思う。その理由は、あの二人がラジオをより良くすための仕事
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でホクトさんが強面のおじさんと話しているのが見えた。相手は凄く険しい顔で話をしているので、恐らくスポンサーさんかもしれない。 ホクトさんは腕組みをしながら、相手の話を聞いている。流石のホクトさんもスポンサーさんの前では、ちゃんと仕事しなくち
「みなさん、こんばんは! 人生という大海原で迷子になったあなたを導く光でともすラジオ”ライトハウス”へようこそ! メインパーソナリティのカノンです」 ボクはいつもの自己紹介を終えると、ラジオブースの外に目を向けた。 プロデューサー席でホクトさんが若い女性ADさんを呼びつけて何か話している。珍しく仕事の話をしているのかなと思ったら、ホクトさんは女性ADさんに何か茶色っぽいものを見せていた。 何かのパンかな? ホクトさんは甘党で特に菓子パンが好きだ。 多分、女性ADさん