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人生のバイブル

はじめに


こんにちは。凛です。
note開始2日目です。本日は、私の人生のバイブルとなった小説について書きます。
皆様にも、人生のバイブル、ありますでしょうか⁇
もちろん、人生には正解も不正解もないけれど、何かバイブルのようなものがあると、自分の人生を豊かにする上で、少しだけ役に立つと思います。

私の人生のバイブルは、言わずと知れた名作、歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』です。

なぜなら、この作品はとにかく前向きだからです。

『葉桜の季節に君を想うということ』が人生のバイブルとなった理由


ネット情報の8割はネガティブな内容だと言われているように、現代は、不安を煽る言説やネガティブな意見を目にする機会が多いです。
私は、HSP気質な部分もあり、そういったネガティブ情報に動揺し、疲れてしまうことが非常に多いのです。
その中で、本作は、ひたすら前向きなメッセージになっていて、私にとっては大きな希望です。
小説であっても、これほどまでに前向きなメッセージに徹しているものは少ないんじゃないかと思います。

(以降、ネタバレを含みます。一応、ご注意ください)

歳を取ることは悪いことなんかじゃない


本作に登場する主要キャラクターは、主人公を含め、ほとんどが60歳以上の、バイタリティが凄すぎる高齢者です。

主人公は「何でもやってやろう屋」を自称し、定年退職後もシルバー人材派遣の会社に登録し、様々な仕事をしています。また、毎朝5時起き、ジム通いと、とてもお年寄りとは思えないハードな生活を送っています。さらに、恋愛に関しても、若い人以上に積極的です。

主人公の妹は、60歳すぎてもなお、若い女性に混じってジャニーズの運動会に参加したり、友人と旅行を楽しんだりと、人生を謳歌して居ます。

主人公のジム仲間、キヨシは、自身の最終学歴が中学卒業であることに対するコンプレックスを払拭するために、定年退職後に夜間学校に通って、高卒資格の取得をめざし、勉強しています。


一般的には、歳を取ることは悪いことのように言われることが多いです。

"歳を取ると、できないことが増える。退化するばっかりだ。”


"年寄りが恋愛なんて、みっともない。”

"青春は、若者のものだ”


こういった言説を耳にし、私はまだ20代なのですが、正直、歳を取ることがすごく不安でした。


でも、この小説を読んで、それは偏見であることに気づけました。
歳を取ることは、退化することなんかじゃないし、お年寄りの恋愛だってロマンチックだし。青春が、歳を取ってから、遅れてやってくる人もきっといます。

バイタリティの重要性


また、年齢は関係なく、「バイタリティ」の重要性にも気づくことができました。
本作のキャラクターのように、何歳であろうが、バイタリティを持って、活動的に、積極的に生きていった方が、絶対に人生を楽しめるはずです。
バイタリティさえあれば、失敗しても、前向きに、やり直そうという気持ちを持てるのではないかと思います。


結びに


本作は、トリックばかりが注目されがちですが、私は、これまで述べてきたような、キャラクターたちの生き方こそが、何よりもの魅力だと思っています。
名作中の名作なので、すでに読んでいる方のほうが多いとは思いますが、読んでいない方がいらっしゃったら、ぜひ、読んでいただけたらと思います。





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