見出し画像

精神病院の闇?(※約17年程前の話)

一回目のnoteでも記しましたが、
二十歳(入院したのは19歳)の頃は鬱病+拒食症の悪化で
精神病院に強制入院しました。

確か、当時はぎりぎり10代のうちは親族の意志の元、
医療保護入院になるんですよね。今もかな?
私はどうしても入院したくなかったのですが、
どちらの症状も悪化していた為、
成す術なく某病院(かなり大きい有名な所です)に
入院せざるをえない状況でした。

ちなみにタイトルの通り昔のお話なので、
今は変わっている可能性は充分にあります。
また病院名や地域は決して出しませんのでご了承ください。

①医療保護入院


医療保護入院をするにはいくつかの条件があります。

本人に自傷他害のおそれがない医療保護入院は、
本人に自傷他害の可能性がないときに限ってとられる入院形態です。
本人が周りの人や自分を物理的に傷つける可能性のある場合は、
当人と周囲の人を保護するために措置入院という方法がとられます。

私は措置入院ではありませんでしたが、
入院先には勿論措置入院の方も混在していました。

家族等から入院の同意が必要なのは当然ですが、
私は家族に半ば強制的に入院させられた為、
その場で入院せざるを得ない状態でした。
(もちろん財布も携帯も鞄やベルトも洋服も無しでした)

状態が悪くなった原因は、大学生活に馴染めなかったこと、
一人暮らしが怖かったこと、バイトも続けられないくらい
対人恐怖症でだんだん外に出られなくなった事が原因と思います。

よくある「親からの軋轢~…虐待~」みたいなものは、
自覚している限り全くありません。
今でも父母尊敬していますし、
母は私のこと含め非常に苦労した人ですので
命の恩人であると思っています。

ただ、この入院の件だけは一生許さないと未だに思います。


②入院環境

まず私の入院の目的は
・うつ病の薬を定期的にきちんと飲み状態を良くする
 (元々超根暗(性格)でしたが、鬱まではいっていなかったです)
・体重を一定基準まであげる
 (これがメインかもしれません)
この二つです。

お薬は食後必ず看護師さんから手渡しされ、水を渡され、
飲み込んだのを確認するために舌で目視されます。
これは誤魔化すの無理だと思います。
舌下も不可能でしょう(やろうともしてないですが)

きついのは体重をあげることです。
20kg代レベルなら点滴を打たれていたのでしょうが
(実際拒食症で入院して点滴打たれている子がいましたが、
 23kgくらいだったと思います)
34kgあったので点滴は免れました。

その代わり、ご飯は三食きっちり食べなくてはいけません。

こう言っては悪いのですが、あまり美味しくなかったですし、
そもそも「食べたくない」という主訴があるため
給食の居残り組のようにもそもそ遅くまで食べていました。
が、一定の時間に配膳の片付けがくるので、
何時間も…というわけにもいかなかったのですが。

そして運動は禁止されていたため、朝のラジオ体操のみ。
廊下を歩きまわる、などのダイエット行為は勿論禁止。

さらに、病棟は男女混合。
症状別も何もなく、
統合失調症の方もうつ病の方も諸々精神疾患のある人は全部一緒の病棟。
これは今も普通のことなのかな?

もちろん暴れたり危害を与える可能性のある方は、
ナース室裏の拘束部屋(と言われていた)になんきn…
入院していましたが、それ以外は病棟内なら自由に動けるんですね。

但し外に出るのは一切禁止です。
一部症状が回復傾向にある人だけ、外出・外泊許可がおります。
私がおりたのは入院してから5カ月以上は経っていた気がします。


話は戻りますが、男女自由に病棟内(精神科のみ)は行き来できます。
一応入院部屋やトイレ・風呂は男女別になっていますが、
廊下もロビーも夜中まで自由です。

(もちろん消灯時間は決まっていますが、
 寝れないという理由で起きる方はロビーに屯してました)
そんな環境なので男女のいざこざもありました。
軽度〇〇症の方同志が…、とかよく聞きました…
もっとひどい話も耳にしましたが真偽不明なので言わないでおきます。
が、鬱病や衰弱している人にとってはかなり恐怖でした。

今はそんな風になっていないことを祈るばかりです。

お買物は看護師に頼んで、購買で買ってきてもらって
各自に手渡されるという形でした。
但し、摂食障害のある方の場合お菓子類は厳禁です。
隠れ食いしている方はもちろんいました…

まあ、環境はとにかくよくなかったです。

③行動制限??

ちなみに私の場合、何故か行動制限療法というものになったらしく。
鬱と拒食の方って普通の病棟入ってたのになんで?

始めは自分の身体と病院着、ベッド、便器のある部屋から始まりました。
えっと、囚人かな????

この状態で一日三食食べて、(しかも必ず監視されてる)
動くのはほぼ禁止。
トイレが部屋にあるという最悪の状況。
お風呂も最初は禁止だったので、拭くだけという地獄。

あれ、囚人かな????
もはや鬱病を通り越して気がおかしくなりそうでした。
別の病気になりそうだった…
ちなみに、週一で体重測定があって、〇〇kgクリアすると
アイテムが1個もらえるという。

しかも、クリアしないと前段階に戻されるか、現状維持。
このアイテムというのが、雑誌だったり本だったり、
ノートやスケッチブックだったり、自傷に結びつかないものや
食べ物以外は基本OKです。

私はスケッチブックとクレヨン
(今思えばクレヨン異食したらどうするんだろう…)を
早々にゲットし、とにかく絵をかいて時間を潰していました。
毎日やる事が食べることと寝ることしかなかったので、
紙とペンがあるというだけで夢中になりました。
2,3日でスケッチブックは終わってしまいましたね…

その時描いてた絵は全部捨てましたが、主に〇体ばっかり描いてました。
絵は精神状態を表すといいますが、
そんな状況でお花畑なんて描けるわけがないです。

飛び〇りる絵とか、刺しまくる絵とか、血だらけの絵とか、
そんなのしか描けなかったので、当然やばい人認定されました笑…

面会も一応親のみ、30分だけとかあったのですが、
その絵を見たら半分気絶してたらしいです。
明らかに精神状態悪化しまくってるし…

ということで、入院のことは未だに感謝してません。
唯一の恨みとも言えます。
健康にしたかったという気持ちはわかりますが、
中でそんなことが起こっていたなんて知るわけもなかったでしょうし…

④行動制限からの脱出

これは目標体重をクリアするしか方法がありません。
食べたくない人に無理矢理食べさせ、
しかも便器とともに暮らし、何が良くなるんでしょうか。

一時的に回復しても野に放てばぶり返すのではないでしょうか。

とりあえず私は一刻も早く脱出したかったので、
素直にご飯を食べるようにし、
模範生のように振舞って(但し相変わらず絵がアレでしたが)
40kgに到達した時点でやっと行動制限ルーム??っていうんですかね、
あそこから開放されました。

同年代の同じ症状の子は、歩行困難になっていたらしく
綺麗な点滴ルームにいたのでめちゃくちゃ羨ましかったです。
こんなことなら歩行困難になるまで痩せれば良かった。

それからも、週1の体重測定はあり、45kgでクリアとなるのですが
思うに今の子って45kg無い子沢山いませんか??
何で私はそこまで太らなければいけないんだろう…
と思いつつ、とにかく早くこの病院から出たかったので
ごはんをたべ、読書をし、絵を描き、寝て、優等生を演じていました。

これが後々もっと悪化する原因のひとつになるのですが…

通常の入院室は上記で書いた通り男女混合。
盗癖や重度の潔癖、ナンパや性的逸脱、まあなんでもありな状態でした。
その場だけ取り繕って後でストレス抱えるパターンにしかなってません。
今振り返っても酷かったと思います。

しかも、男性看護師の一人はものすっごく横暴でした。
エピソードは沢山あるのですが…
患者さんに怒鳴りちらしたり、拘束部屋にいる人を罵倒する声が聞こえたり、本当にヤバかったです。今思えば名前覚えておけばよかった
(そこまで頭働かなかった)
ちなみにこの人、私が退院する時も一回蹴られた後、
「お前なんて生まれてこなきゃよかったんだよブス、〇ね」
とお見送りの言葉を言ってくれたので印象深いです。
この事は誰にも言っていないのですが、
今思えば親にも医師にも病院にも言えば良かった。

⑤あくまで昔の話です

以上、覚えている限りの事実を書きました。

但し今は変化しているかもしれませんし、していないかもしれません。
私はあの付近に行くと未だに気持ち悪くなるので、
最寄りの駅や周辺地区には近寄れません。
人生で一番か二番くらいのトラウマになりました。

親は私を思ってくれての行動だったことはわかりますし、
入院費も高かったでしょうし、物凄く迷惑と心配をかけたことは
理解しています。

ただ、内情がアレだと、色々フラッシュバックして…
退院してからはさらに荒れました。

しかもいきなり病院外に出られる世界になったので、
好きな時に好きなものが買える。
外のご飯は美味しい。ということに気付いてしまい、
見事に過食になりました。
何がどうしてああなったのか、今では頭を整頓して考えられますが、
あの頃はもはや人格破綻してるくらいでした。

ちなみに入院中20歳になったため、誕生日は何もない上に
成人式で着るものも選べず、それも悲しかったです。


⑥最後に

思春期のお子様で同じ状況の子がいる、
という方もいらっしゃると思います。
さらに、入院させざるを得ない状況の方もいると思います。

私が入院した時は同い年で同じ症状で入院していた子は
私含めて4人いました。
+統合失調症も合わせると6人は居ました。

恐らく体重基準と他の病気基準、病棟の空き基準だったと思うのですが
・物凄く栄養失調だと点滴生活
 (因みに入院時、その子は点滴ぶち抜いてました)
・何も食べない、30㎏代中半~?くらいの子は一般病棟
 (某有名大学の子で、とても聡明でした)
・過食の人は一般病棟に居ましたが、隠れ食いと盗み食いする
 (購買で他の人が買ったお菓子を普通に盗んでた)
・低体重+点滴部屋にも病棟にも空きがなく、
 本人に食べる意志が全く無い場合行動制限療法がされた
 (もちろん、これは事前に聞いてませんでした)

こんな感じです。
一番回復が早かったのは二番目の子でした。
親も両親そろって毎週きていましたし、笑顔もあって
みるみるうちに元気になって退院しました。

一番長かったのが私です。
何せ行動制限療法の期間が長かったので。
まず、体重を毎週クリアするのが至難の業でした。
ごはんを増やすとか、そういうことも一切なかったですし。

さらに、そこの主治医が本当~に大嫌いだったため
(理由は省きますが)それも起因になっていたのかと思います。


そういうわけで。
今はさすがに上記のようなことはないと
信じたいわけですが、昨今のニュースを聞く限り、
有り得る話であるとも考えられます。

入院先選びは是非慎重になさってください。

また、始めに医師に説明されたことと違うことを
行っている場合があるので、事前リサーチ必須です。


最近たまたまそんなニュースを耳にしたので、
こういう病状の場合はこうだったよ~という
過去の事実をお伝えしました。

お読み頂きありがとうございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?