文字に溺れる。
多分沈んで行ったのか
急に多くのものが目に飛び込む。
それがなんなのか、本当に何も理解できなかった。
ふと視界に入ったと思えば、その大きさに圧倒され
意味もわからなかったが、多分良くないものだとだけはわかる。
息もできず深いところで苦しみもがき
やっと何か目に飛び込んだと思えば
苦しみであったり不安であったり後ろめたさであったり、
それでもなお我慢したり騙されたり裏切られたり
思い通りにいかずやっとの思いで何かを見ようとする最中、
喜びや希望や友人や環境や
一瞬だけでも光がさすような気がして。
だが襲ってくる恐怖や執着や固執や
そして我慢や我慢や我慢。
地道に一つ一つ手を伸ばし掴み登っていく。
水面下。
進みたい方向は定まっているのに
全てが揺れていてその場が一番ぼやけて見える。
今まで通り手を伸ばしてみるも
掴むものではないと悟った。
全身の力を抜く。
そおしてふわふわと水面に浮かぶと眩しい景色が見えた。
~解説~
何かを成し遂げる過程で
ある程度までは何か掴める感覚があったり
成長していけることを実感すると思う。
もう少しで何か掴めそうというところまで来たら
思い切って流れに身を任せるのだ。
水中から手を出しても空気は掴めないように
もう最後のひと掴み、1歩が遠いのだ。
でももうそこまで来ている。
全身の力を抜いて浮かび上がっていくしかない。
人事を尽くして天命を待つとかに近いのかもしれない。
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