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未経験なことをするには

久しぶりの更新です。note更新に使っていたパソコンを別の部屋に移動したら、びっくりするぐらい更新できませんでした。いやあ習慣って怖いですね。

それともう一つ、漫画原作の仕事でちょっとバタバタしていました。

映像の脚本執筆、小説執筆は経験はあるんですが、漫画の原作ははじめてなんです。

同じストーリーコンテンツなんですが、まあ別物です。特に小説とはかなり違いますね。

しかも通常の横読みの漫画と、ウェブトゥーンという形式の縦読みの漫画どっちもやっているので、余計に時間がかかります。

横読み漫画と縦読み漫画って同じ漫画なんですが、野球とサッカーぐらい違うんですよ。

同じ漫画でも、日本の漫画とアメリカンコミックと、フランスのバンドデシネはまるで違うじゃないですか。

媒体が違うと、ストーリーの構成、キャラ作り、演出、読者の嗜好など何もかもが異なってくるんです。

まあその辺の細かい話は置いておいて、こういう違うことに初挑戦するときの方法があります。

1 自分はできると言い聞かせる

まず大事なのはこれです。どんな分野でも経験したことないことをする時って不安じゃないですか。

果たして自分にできるだろうか……。

その不安があるのは当然です。だってやったことがないんですから。

笑われるかもしれない。怒られるかもしれない。失敗したらどうしよう。恥をかいたらどうしよう。

胸の底からブクブクと泡のように不安が出てきます。僕も何度も経験しています。

最初に漫才台本を書いた時、企画書を書いた時、ロケ台本を書いた時、ドラマ台本を書いた時、小説を書いた時、何度も同じ不安を味わいました。

でもその不安をゆっくりと感じて、ふうと息を吐く。そして、「不安だけど自分はできる」と言い聞かせ、息を吸い込む。

そうすることで、一歩踏み出すことができます。まずはこれからはじめることです。

2 プライドや経験を一旦捨てる

これはまるで初体験のことではなく、自分が経験したことと近いジャンルに挑戦する時に留意することです。

変に経験があると、「俺は○○をずっとやってたから、それと似たようなもんだろ」と軽く考えてしまう傾向があるんですよ。

それだと中々新しい技術を身につけることができないですよね。日本料理の板前が、うまいラーメンを作れるかといったら、そうじゃありません。

同じ料理でも似て非なるものです。

それなのに、俺は日本料理を十年やってたんだぞというプライドを持っていたら、それは邪魔でしかならないです。

一旦日本料理の経験を忘れて、ラーメン作りを一から学ぶ。

一度自分を白紙の状態にしないと、新しい経験って習得できません。

その上で、「これは日本料理の経験が応用できそうだな」とかは大丈夫なんですが、まずは一から学ぼうという姿勢が大事になります。

3 細かく分析する


日本の自動車産業の黎明期、日本の技術者たちはアメリカの車を見て、「こんなものが自分たちに作れるんだろうか」と途方に暮れたそうです。

当時のアメリカ車というえば最先端ですからね。絶対俺たちにはこんなすごい車は作れないと、日本の技術者が悲嘆に暮れるのも無理はありません。

ただその不安を乗り越え、日本の技術者たちがまずはじめにしたことがあります。

それは分解です。

車をバラして、一つ一つの部品にしたんです。

すると車全体を見てわからなかった仕組みが、パーツパーツに分解すると、「なるほど。ここがこうだからこうなるのか」どだんだん理解できるようになったそうです。

そうして技術者たちは車というものを理解し、自分たちで一から自動車を作れるようになったそうです。

例えば小説だったら、「こんな小説は自分には書けない」と途方に暮れるかもしれません。

でも細かく構造を分解していけば、「なるほど。ここでこう伏線をはるのか」とか「この一文は心理的なメタファーになってるんだな」とかわかってくるんです。

何かを見て学ぶことを心理学でモデリングというんですが、細かくしてから分析すると、よりモデリングが効果的に行えます。




まずはその姿勢が大事かなと。



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