人間の合理的意思決定力は一定ではない、なるべく合理的意思決定力の高い自分に意思決定をさせよう
「ああ、あのときこうしていればよかったな」
と後悔することはありませんか?
もちろんそんなのは結果論ですから選んだ時点ではそれが最良の選択だったはずです。悔やんだって仕方ありません。
でも、「もし冷静な状態だったらそもそもそんな選択はしなかったはずだ」ってときもありませんか?
もしそうだったらちょっとの工夫でその失敗を未然に防げたかもしれません。
その工夫とは
「人間の合理的意思決定力は一定ではないので、なるべく合理的意思決定力の高い自分に意思決定させる」
ことです。
人間の合理的意志決定力は一定ではない
僕たちは全員の合理的意思決定力は一定であるという想定のもと社会で生活しています。
社会とは大きなチームプレーです。
一人一人が好き勝手に物事を進めることはできません。
朝一の打ち合わせだろうと夜遅くの打ち合わせだろうと同じようにピシッとしていなければなりません。
それが社会人というものです。
ですが、中身は本当にいつも同じでしょうか?
もしかしたら目の前にいる人はすごく体調が悪いかもしれません。
昨日失恋したばかりかもしれませんし、はたまたこの後合コンの約束があるかもしれない。
今ものすごく便意を催しているかもしれません。
見た目ではわからなくても皆人それぞれの状況に置かれています。
いろんな状況下にある人たちが常に同じ正確さで決断できるとは思えません。
つまり、社会における「合理的意思決定力は一定である」という前提と実際の僕らの合理的意思決定力にはギャップが生じているということです。
自分の合理的意思決定力は一定でないことに自覚的になろう
前項の理由で僕ら自身も「自分の合理的意志決定力は常に一定だ」と勘違いしてしまっていることが多いようです。
だからいつでもどこでも決断を迫られる度ごとにその場で決めてしまったりします。
確かに合理的意思決定力が一定ならそれでもいいかもしれません、いつ意思決定したって一緒なんですから。
実際は人間の合理的意思決定力は一定でありません。
そして自分自身が自分の合理的意思決定力は一定でないことに自覚的でいなければなりません。
そうすればなるべく合理的意思決定力の低い自分ではなく合理的意思決定力の高い自分に意思決定させようという意識が出てくるのではないでしょうか?
その方が間違いなく後悔のない選択ができはずですから。
合理的意思決定力を意識すべきとき
では具体例を出して考えましょう。
例えばあなたがダイエットしようと決意したとします。
そのためにはご飯を少なくする必要があります。
お腹が減っていない状態のあなたは「今日このくらいに留めよう」と頭で想像するでしょう。
ですが実際はそううまくは行きません。
お腹が減ったあなたはどうしても我慢できずに決めた量よりも多くのご飯を食べてしまいます。
これを言い換えればお腹が減ると合理的意思決定力が下がると言えます。
ではどういう解決策があるでしょうか?
ここで合理的意思決定力の低い自分に意思決定させなければよいわけです。
具体的にはお腹が減っていない状態の時点で冷蔵庫に余計な食材を置かないとか周りの人に自分を止めてもらうよう協力を仰ぐなどの方法が考えられるでしょう。
また他の例を出すと人に頼まれると何でもやってしまうなんて人もよくいます。
本当はやるべきでないと冷静になればわかるのにいざ目の前で頼まれると「嫌われたくない」「助けてあげたい」という思いから断るという合理的な意思決定ができないわけです。
これも一人で冷静な自分の状態のときにしっかりと自分の時間とお金を計算して「これ以上は頼みごとは受けるべきでない」とルールづくりをしておくだけでも未然に防げるのではないでしょうか?
「営業マン」は合理的意思決定力の宿敵!?
営業マンは相手の合理的意思決定力を鈍らせるスペシャリストです。
あらゆる心理テクニックを使ってこちらの合理的意思決定力の隙をつき買うべきでない商品を買わせようとしてきます。
服屋の店員さんも不動産屋さんもついついその場で決めてしまいがちですよね。
ですから必ずその場で即決せずに「購入する」という決断を一度持ち帰ってください。
(優秀な営業マンはそれもわかった上で甘い言葉で「即決」を迫ってくると思いますが強い気持ちで持ち帰りましょう)
「いやいや、俺はいつなんどきでも正しい選択ができるぜ」なんて自分を過信してはいけません。
無意識的にも場の空気に影響を受けているということが少なからずあります。
「ああ、今自分は合理的意思決定力を鈍らされているなぁ」と自分で感じとれるようになると間違えた意思決定をすることも少なくなるはずです。
まとめ
今回は自分の合理的意思決定力の不確実さに注目してみようという話でした。
皆さんは自分のチョイスを後悔することはありませんか?
ちなみに僕はかなりする方です。
とにかく人に流されやすい性格だし頭の回転も遅いので、、
だから今回の合理的意思決定力の揺れを人一倍意識することで選択ミスを減らすようにしています。
ぜひ参考にしてください!
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