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お金を払う側は常に危険回避的であることを意識しよう

「なぜ自分の方が良いものがつくれるのに大きな仕事をさせてもらえないんだろう?」

どんな業種の方でもこんなことを思ったことが一度はあるんじゃないでしょうか?
何事も最初のうちは自分のやりたいような仕事は任せてもらえません。

「こんな仕事ばっかりだとは思っていなかった。やってられない!」
と途中で投げ出してしまった人もいるかもしれません。

ではなぜ最初のうちは大きな仕事を任せてもらえないのでしょうか?
あなたに才能がないからでしょうか?
いえ、そうではありません。

それは実は人間の根本的な特性に起因しています。

その特性とは
「人間は常に危険回避的にである」
というものです。


人間は期待値の高いものを選ぶのはなくリスクの低いものを選ぶ

危険回避的とはどういうことでしょうか?
危険、即ちリスクというものはそもそも回避しようとして当然です。
しかし、人間は生来リスクを回避「しすぎて」しまう傾向にあるのです。

例えばあなたが下記のような二択を迫られた場合どちらを選びますか?

・80%で1000円もらえる
・5%で10万円もらえる

ここで各々の期待値を計算しましょう
前者:1000×0.8=800
後者:100000×0.05=5000

後者の方が圧倒的に期待値は高いですね!
まあ、ここまでシンプルだと後者を選んじゃうかもしれませんが実生活でこのような二択に遭遇したときはほとんどの人が前者の方を選んでしまいます。

人間は期待値の高いものを選ぶのはなくリスクの低いものを選ぶのです。

(この手の実験は細かく言うと沢山の例外が出てきて、またそれを合理的に説明するための沢山の行動経済学的法則がありますが割愛します。とにかく人間はリスクを過大に評価すると思ってください。)


なぜ人気俳優がいくつもの大作に出ているのか?

ハリウッド映画を見るといつも同じような俳優が主役をしていますよね?

ジョニー・デップとかレオナルド・ディカプリオとか・・

では彼らは圧倒的に他の役者よりもイケメンで演技がうまいのでしょうか?
いや、確かにものすごい才能を持っているのかもしれませんが、かといってハリウッドには全世界から俳優がやってくるわけです。
他の人よりも5倍も10倍も差があるものでしょうか?


これもお金を払う側が危険回避的であるということで説明できると思います。

一度有名になった俳優は観客動員の最低ラインを保証してくれます。
彼らが出るなら観に行くというファンが多くいるからです。
成功の確率を上げるというよりもむしろ大失敗の確率を減らしてくれるわけです。

それによってもし他により役に適した俳優がいたとしても観客動員を保証できる人気俳優が選ばれるのです。
このような構造は映画業界だけでなくさまざまな業界に見られます。

実績を作り続ければ勝手に仕事は大きくなる

これまでのことをまとめると「相手から見て自分にお金を払うリスクを減らすことが大きな仕事をもらえる方法だ」と言うことですね。

ではそのためにはどうすればいいでしょうか?

それは実績を積むことです。

ほら、フリマアプリとかでも売れば売るほど星の数が増えていくシステムがあるじゃないですか?
同じ商品、状態でも星10個の人と星100個の人だったらやっぱり星100個の人から買いたいですよね。

星100個の人から買う方がリスクが低いですから。
どういうリスクがあるのかなんてあんまりわかりませんが、何かしら想像できていないリスクがあるかもしれません。

フリマアプリでは実績が星で可視化されていますが他のものでも可視化されていないだけで仕組みは同じです。

本当に才能があるならしぶとく継続していれば勝手に仕事は大きな仕事が舞い込んでくるはずです。


まとめ

今回は危険回避的という観点に絞って大きな仕事を得る方法について述べましたがもちろん原因はこれだけではありません。
経験が少ないがゆえの技術不足や対応力不足もあると思います。

ですが、他の条件が全く同じだとしてもそもそも長い間実績を積んでいる人に大きな仕事は回っていくものなんです。
そう思うと「もうちょっと頑張ってみようかな」という気がしてきませんか?

僕も頑張っています、みなさんももう一踏ん張りがんばってくださいね!

人間は危険回避的2

人間は危険回避的3

人間は危険回避的4


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