朝井リョウさん『正欲』『何者』にみる人物描写の凄さと、読後の粉砕
本屋さんへ行くと『正欲』が平積み。文庫版が発売になっているので気になって仕方ない…という日々を過ごしたので、読んでみました。
読む前には戻れない、とキャッチコピーにありましたが、まさにまさに。
「多様性を認めよう」という言葉がありますが、認めてわかった気になってんじゃねぇよ!と、ぼかんと殴られます。
自分の未熟さを感じながら読むので、途中から同類嫌悪のように〈わかった気になりたい〉とする女子大生の言葉が気になり始めます。
そして圧巻はその女子大生と、彼女が心惹かれている男子