見出し画像

ドラマ大奥最終回を観て

漫画でも予習してから最終回視聴にのぞみました。

伝説のドラマとなりましたね!
漫画との違いがどうとかは全く気にもならず、
よしながさんの作品の世界が、あのように映像化し、現実の世界として目の前にひろがる幸せを味わいました。

それらを演じた俳優さんたちについて今回は書きたいと思います。

まず福士蒼汰さん。
あまちゃんで観てはいたのですが、良い俳優さんですね。最初は薩摩間者的な立ち位置も兼ねて大奥に入りながら、心開いていく変化。
天璋院となってからの、相談役のような立ち位置と時々見せる茶目っ気との絶妙なバランス。
白猫を抱く姿がまた似合う…

古川雄大さん。
ミュージカル俳優というイメージだったのが、
ハヤブサ消防団で、得体の知れない悪の色を醸し出す存在感を見せ、敵役としての眼差しの強さは、思わず嫌いになりかけるほどでした。
そこにこの大奥。太夫からの転身。実直さと上品な身のこなし、豊かな感情を静かに表現する姿に感心して観ていました。明治になってからの瀧山の表情には、また第三の人生を生きる自信と、美意識を極める者の持つ品を感じる立ち居振る舞いでした。
どうしてこんなに演じられるのでしょうか。

岸井ゆきのさん。
和宮役の岸井さん。もう和宮にしか見えない。
芯の強さと、ずっと付き纏う孤高さは、高貴な血故に逃れられないものがあることを感じさせられます。理路整然と語る明晰さを声の高さと京言葉が際立たせます。心を開くまでの葛藤と、開いてから信じる道を突き進む姿の清涼感は、彼女だからこそ演じられたのかなと思います。次はどんなドラマで出会えるか、楽しみです。

さて、最近はクォーター制といって、組織の差別是正のために、女性を何割か入れる割り当てのようなものがありますけれども、まぁそれに関してはここでは論じませんが、今この大奥のドラマがここまで人気を博したのも、漫画自体は確かかなり前から連載されていたけれども、ようやく時代が変わる流れが普通になってきたのかな?とも思います。

だからこそ、西郷隆盛が
女が治めてきた国であることが恥ずかしい
という趣旨のことをとうとうと述べることに違和感を感じるのもあるのではないかと、観ていて思いました。

そんなことを感じながらまた漫画の大奥も読み返したいところです。

さぁまた良いドラマに出会えますでしょうか。

この記事が参加している募集

おすすめ名作ドラマ

今こそ読みたい神マンガ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?