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あっちの彼方にあるニュージーランド

ニュージーランドは、日本から10-11時間のフライトでやっと着く遠い国です。日本からだけではなく、だいたいどの国からも遠い、この世界でもっとも離れた国の様子を書いてみたいと思います。

オークランドは広域人口150万人のそこそこ大きな都市ですが、移動は基本自動車。でも
ここでは、道路や橋を新しく作ろうとすると環境活動家が大騒ぎしてやめさせるようです。この30年で主要な橋は一つしか作れなかったんだそうです。おかげで朝夕は渋滞。高速も橋もそこを通るしかない場所があるので、にっちもさっちもいきません。事故がおきたときには30分で行ける距離が2時間かかります。筆者も先日、空港に行くときに事故渋滞に巻き込まれ、ウーバーの運転手は高速を降りて下道で迂回してくれました。おかげで空港には30分遅れくらいで到着でき、無事に飛行機に乗ることができました。筆者の同僚は渋滞を避けるために毎朝6時には出社するのだそうです。あっち系の弊害です。

使い捨てストローは当然紙。使い捨て食器もみな紙か木でプラスチックはありません。500万くらいしか人がいないから、やっていけるのでしょう。わが国で同じことをやったらたちまちはげ山が多くなって、逆に環境破壊になるでしょう。

あっち系がいい意味で影響与えているのが農業です。ニュージーランドは農産物を人工的に生産するのではなく、なるべく自然のままで育てるように政府が主導しています。例えば、牛は草しか食べていないんだそうです。そこに付加価値をつけて、割高に輸出しているのだろうと思います。ビーフとサーモンが主要輸出農産物ですが、どちらもわが国ではなじみがありませんね。ビーフはオーストラリアだし、サーモンはノールウェイ。でもそれらはニュージーランドの主要な農産物でもあります。他にはマヌカハニーがあります。

そう言われてみると、確かに肉もサーモンも美味かった気がします。気のせいでしょうが。

The Occidentalのステーキ。一番小さくてこのサイズ。弾力あってうまい。
サーモンベーグルも良かった。
マヌカハニーでつけて焼いたベーコンは正直普通な感じだった。

調理よりは素材重視系です。外食が日本の3倍はするオークランドですが、肉だけは意外にお得な感じもしました。

ワインもそうした状況のためか、おいしい。ワインのように素材の影響が多い加工品がニュージーランドの得意とする分野なのかもしれません。
オークランドからフェリーで行けるワイヘキ島はワイナリーが多くある島。

ワインをテイスティングしましょう。

テイスティングを何件かすると次第にほろ酔いになりますが、各ワイナリーの特徴が比較できます。ソービニオンブランとピノ・ノワールが筆者のおすすめです。

ワイン畑でぷらぷら。

ワイヘキ島は路線バスが走っています。筆者は知らずに3箇所テイスティング付一日乗り降り自由な観光バスの切符を買ってしまいました。このバスが曲者で、一時間に一本しか来ません。路線バスで移動して各ワイナリーで都度テイスティングしたほうが自由度高いし、効率的だったと思います。ワイヘキ島に行く際は、みなさん、路線バスがいいと思います。

あっち系は日用品にも及んでいます。まずはリフルショップを見てみましょう。

容器を持ってきてここでシャンプーとかボディウオッシュを詰め替える。

ドイツでも同じシステムがあると聞いたことがありますが、店で詰め替えするシステムをとっているメーカーがあります。単価が安く設定されています。

水を使わない処方が占めている割合も多いです。

この棚のやや下の箱がシャンプーやコンディショナーのバー、すなわち水なし処方。

バーだと水の分の容量が減るので輸送のエネルギーが少なくてすむのです。まあ、誤差みたいなもんでしょうけど。

ニュージーランドは移民国家です。最初にたどり着いたマオリは15%程度しか残っておらず、それ以外は移民です。郷に入っては郷に従えという意識がない移民を受け入れた結果がニュージーランドではないかと思います。マオリはUKに騙され、侵略されたので郷がなくなってしまったとも言えます。街を歩いていて目につきやすいのはレストランですが、支那とインドが多い印象です。歩いてよく聞く外国語は支那語。街でも郊外の公園でも、どこにいっても支那語が聞こえます。いまは支那人が10%まで増え、輸出入も支那依存のニュージーランド。オーストラリアのように支那を切れないようです。街中には交通違反を取り締まるためにカメラが武漢ウイルス中に設置されたそうです。どこかで見た景色です。そう、広州。ニュージーランドは支那のサイレントインベージョンの標的になったのかしら。
(May/2024)

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