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いま、芸術に触れること。


芸術は、どんな存在であっても等しくそのままに受容する。

存在そのもの全てを肯定する。

人間の根底にある受容されたい、肯定されたいという普遍的な感情。
その感覚を求めて、ひとは無意識のうちに芸術に触れることを求めるのではないか。




頭をからっぽにして、美術館へいく。
演奏会へいく。
そんな体験を、いま不安や心許なさを感じているひとほど、味わってほしいと思う。

誰に伝えるでもなく、
インターネットを通じて誰かに発信するでもなく、
自分だけの経験として、まずは感じてほしいなと思う。

その瞬間にはわからなくても、そんな小さな経験が、日常の選択や、物事の見方を変えたりするから。



そしてその受容の感覚こそ、きっとひとが愛と呼んでいるものなのだろう。



ポーラ美術館 /『モネからリヒターへ』
アーティゾン美術館 / 『琳派と印象派』
アーティゾン美術館 / 『パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂』
フジフイルムスクエア / 『木之下 晃 世界の音楽家』
Bunkamuraザ・ミュージアム / 『ドアノー 音楽 パリ』
東京都写真美術館 /『メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか』
東京都写真美術館 / 『星野道夫 悠久の時を旅する』
軽井沢安東美術館 /『藤田嗣治 猫と少女の部屋』
軽井沢千住博美術館 / 『Waterfall on Colors』



『ー美術館に愛なんてあるんですか?

ーもちろん。愛は芸術があるところになら、どこにでもあるわ。芸術は愛そのものを表現しているんだから。芸術作品は人間が愛を信じ、その存在に夢中になっていたことの証明なのよ。
ジョットのフレスコ画を見たことがある?アレッツォにあるピエロ・デッラ・フランチェスカが描いたシバの女王のまなざしは?
ヨハン・セバスティアン・バッハの『ゴルドベルク変奏曲』を聴いたことは?』

『芸術というのはこんなふうに創造や、喜びや、共感といった愛につながるあらゆる力のことよ。』P.146

エレーヌ・グリモー 著/横道朝子 訳
『幸せのレッスン』より



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