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新年度なので。お守り的に知っておきたい「嫌なこととの距離の取り方」

新年度で生活が変わって初めての週末という人も多いのかな?
我が家もです。息子が小学校に入学しましてね。そりゃあ上を下への大騒ぎです。
考えてみれば、子供を産んだら最後、高校入学くらいまでは、生活環境なんて落ち着くわきゃあないんです。幼児期は毎年びっくりするほど体が成長して生活リズムが変わる。小学校入ってからは心が成長してこちらの対応も変わらざるを得ない。だから常に変化し続けているわけですが、そんな中でも小学校入学とともに訪れる生活の変わりっぷりたるや、ビックバンです。

そんなわけで、いろんな形で新生活が始まった、あなたも、あなたも、私も。
がんばりましたよねぇ、我々。
ひとまずこの週末は自分を労いたいですね。

さて、小学生というもの。噂通り日中何しているのか全然わからないです。
保育園だと毎日お迎えで丁寧に先生がいろいろ教えてくれましてね。日中の写真を撮って配信してくれる神ファンサなんかもあります。でも小学校は、そんなものはもちろんありません。

日中にあった楽しいことも聞きたいけれど、それよりなにより、嫌なことがあったらいち早く気づいてあげたい。がしかし、嫌なことこそ子供は話したがらないものです。
今日なんとか聞き出したところによると、教室で配布されたばかりの防犯ブザーを誤って鳴らす子が続出し、息子はたいそう怖い思いをしたのだとか(←大きい音が苦手)。んだけど、そういう出来事は「思い出すだけで怖くなるから、できれば話したくない」んだそうで。

そりゃそうですね。嫌な出来事というのは、思い出すとその感情も一緒に浮かんできてしまいます。だからその出来事を80%くらいの精度でもう一回体験するのと同じような感じになる(精度は、その人の記憶力や感受性によって上下)。だから聞き出すことは困難を極めます。

でも、親としては、息子の危機的状況にはいち早く気づきたい。嫌なことこそ、聞かなきゃならないんです。そしてこれは心理カウンセラーとしても同じことで、嫌なことを話してもらわないと仕事にならない、ってところがあります。ですから、嫌なことを話してもらうにはどうしたらよいかは、日々考え続けている課題なわけです。

そんな私が、息子にしている工夫。
それは「今日、何か『事件』あった?」と聞くことです。

嫌な事、怖い事、困った事など、感情語を伴って質問すると、やはりそのときの感情を喚起しやすいです。そうすると話す本人も辛くなる。でも「事件」という言葉にすると、少しそこに客観性が生まれます。出来事との距離が取れるんですね。だから本人も話しやすくなっているように見えます。

また、子供にとって、その出来事に対する自分の感情がなんなのかを理解するのは大人が想像する以上に難しいことです。「何か悲しいことはあった?」と聞いたところで、日中あの子にあんなこと言われてモヤモヤしたのは、あれは「悲しいこと」だったのか? 幼い子供にはわからないことが多い。
だけどざっくり「事件」として聞くと、今日起こった印象的だった出来事を何となく話してくれます。話しながら、親と一緒に「その気持ちはどんなものだったんだろう?」と言語化していくことができるんです。

まぁこれはあくまでうちの息子に一番フィットしたやり方なだけで、他にもいろいろな方法が考えられます。

なんにせよ大事なのは、ネガティブな気持ちから距離を取ること。
人は、そういう気持ちの渦中にいるとなかなか身動きが取れません。もちろん誰かに相談することもできない。

だからまずやるべきは、その気持ちから距離を取ることで、そのためだったら出来事を「事件」などと呼び変えるもよし。
後は、その出来事や気持ちを他の人が味わったかのように小説的に語る・書くのも良いでしょう。

パーソナルスタイリストとしてカウンセリングをしているときにも、「昔おしゃれで嫌な思いをしたことがあって、ずっとファッションから逃げてきた」と告白されることも多いです。

でも、嫌な気持ちや出来事から逃げ続けていること自体が自己肯定感をむしばみます。 逃げていることは自分が一番よくわかるから。ずっと見ない振りをする、向き合わない、ってそれだけでも結構しんどい。

だからまずは距離を取る。それで自分の心の安全を確保してから、十分に時間をかけて言語化して向き合っていく。
少しずつで大丈夫。 少しでも向き合えたら、それだけで大きな自信になりますから。

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