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物語の「方向感覚」について

りさきりです。
平日は(数十のアラームによってなし得る)5時起床で執筆をしている私ですが、最近はもっぱらプロット作成に勤しんでいます。

直近で小説本文を執筆したの、かれこれ2週間くらい前なのでは……と思い出すだけで自責の念に囚われそうです。私の好きなある作家先生は「毎日書かないと落ちていく」と表現なさっていました。

その通りだと思います。今の私は堕落に堕落を重ねた、誇張して言えばルシファーよりも地に堕ちている存在だと思うのです。ちょっと何言ってるかわかんないですが。

とまぁ、プロットばかり書いているといくつか思うことがありました(急な方向転換)(大谷翔平のカーブくらい曲がっていますね)。今後自分の中で明確な言語化ができるようにという意味も込めて、りさきりの記事を読んでくださるあなたと共有したいと思います。

プロット不要論

みなさんは「必要派」「不要派」「どちらでもない派(?)」のいずれに属しますか。

りさきりは断然必要派です。もちろんみんなちがってみんないいので、不要と考える人がいても異を唱えるつもりはないですし、どちらでもない派の人はいますぐ私とマクドのポテトを食べに行きましょう。

プロットが必要と考える理由は以下の通りです。

  • 執筆速度の低下を招かないため

  • シーンの時系列を入れ替えられるため

  • 他者に小説を見せる時に説明&改善しやすいため

  • 物語の方向感覚を失わないようにするため

本来であればすべてに言及すべきなのでしょう。

だけどごめんなさい。今日のりさきりは時間がないのです。昨晩お風呂に入らずに寝落ちしてしまったため、出勤前の準備にお風呂に入るというウォールマリアくらい巨大なハードルを飛び越えていかねばならんのです。

という訳で、最後の「物語の方向感覚を失わないようにする」についてのみ、考えをつらつら述べていきます。
※需要があれば他の理由についても記事制作します!たぶん!

方向感覚とは

Google先生に聞けば、明確な答えが返って来そうですね。ちょっと検索してみます。

方向感覚とはどういう意味ですか?

方向感覚とは、頭の中に描いた地図のどこに自分が居て、どちらを向いているかをつかむ空間認識能力。

中国新聞デジタル/Google検索より

あ、ほとんど完璧な回答がでてきました。上記引用文中の「自分」を「主人公」に置き換えます。こうなりますね。

方向感覚とは、頭の中に描いた地図のどこに主人公が居て、どちらを向いているかをつかむ 空間認識能力 展開方針の把握能力。

りさきりの方向感覚のお話

りさきりは、プロットを用意することで、主人公(と他でもない著者であるあなた)が方向感覚を失わずに済むと考えます。

抽象的な話から一度離れて、具体例を考えてみます。

魔王を倒しに行きたい。けれどその前に温泉に行っておくか……

和洋折衷な一文は脇に置いていただきまして、この展開が問題になるかならないかのボーダーラインは、魔王討伐と温泉へ行くことが何かしらの形で結びついているかそうでないかです。

もちろんクライマックス前の小休止という意味合いもあるのでしょう。ヒロインたちのえへへでムフフな姿を描写したいのかもしれません。

けれども、主人公が使命として掲げている目的に対し、全く無関係な手段が紐づいている場合、それは主人公の方向感覚が損なわれている状態と言えます。

もっと砕いて言えば、主人公が温泉に行く理由(あるいは必要性と言ってもいいです)がまるで存在しないのです。

ビジネス用語っぽく表現するなら、目的と手段が結びついていない状態と表現しても良いでしょう。

常に立ち返るべきは「主人公の目的意識」

魔王討伐に向かうと思っていたのに、いきなり温泉旅行に行かれたら読者さんは置いてけぼりです。なんでそんなことしてる余裕があるのって頭に疑問符たくさんです(そういうお決まりがあるコメディなら話は別)。

必要なのは、これからやろうとしていることが主人公の目的意識と同じ方向を向いているかを確認すること。

目的と手段がバラバラになったシーンに、特別な意味が含まれているのかそうでないのかを認識すること。

プロットを書くことで、それを簡単に把握できるようになるとりさきりは考えます。文字として明確に残っていることで、そのシーンが主人公の目的とどう結びついているかを逐一確認できるようになるからです。

逆にプロットを書かず、頭の中だけで組み立てている場合は、(よほどの天才・記憶力の保有者でない限り)どこにどのようなシーンがあったのか、どのような流れでクライマックスへ向かっていくのかなどを忘れてしまいがち。

……というか完璧に把握できない場合がほとんどではないでしょうか。

方向感覚を持たずに進む物語は

この方向感覚がないと何が問題か。もうおわかりでしょう。
物語の進むべき方向がしっちゃかめっちゃかになってしまうからです。

魔王を倒すために始めた旅が、いつの間にかスライムと王宮を襲撃する話に変わっていたら読者さんはどう思うでしょうか。

何より主人公はそれでいいのでしょうか。魔王を倒すという使命感を抱えながら、王宮襲撃作戦なんかを考えていて良いのでしょうか。

答えは主人公しか知りませんが、少なくともりさきりは胸を張って「それでいいんだ!」とは言えないと思います。

まとめ

最後は駆け足でした。かなり雑になった自覚があります。だってシャワー浴びる時間がなくなりそうなんだもん!

物語がどのように進んでいくかは、主人公の行動と密接に繋がっています。だからこそ目的意識と手段の結束が必要になってくるのでしょうし、それを正確に理解・把握するためにもプロットは必要なのでは、

と考えているりさきりでした。行ってきます!

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