ゆきむら りさ

モラハラや、発達性トラウマをメインに、オンラインカウンセリング提供しております。 特に…

ゆきむら りさ

モラハラや、発達性トラウマをメインに、オンラインカウンセリング提供しております。 特にトラウマのケアはある程度の時間がかかることが想定されるため、カウンセリングは継続しやすい料金に設定しております。

最近の記事

人生の転機になった、8年前のホワイトデー

3月14日は、ホワイトデーでありながら、私の人生の大きな転機となった日でした。 毎年3月の初めには、真冬日に戻ったように寒い日があります。 年によっては、雪が降る。今年もそういった日がありました。8年前の3月上旬、その日も雪が降っていました。 インフルの息子と雪の朝のゴミ捨て その日、長男がインフルエンザで学校を休んでおり、朝から咳き込んでいました。熱もまだ38度ほどありました。 その頃、夫はアルコール依存症になっており、息子への当たりが異常に厳しくなっていました。発熱

    • 愛着障害を抱えた私の恋愛:初カレと歪んだ認知

      こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 親からの世話と愛着が得られなかった私の子ども時代の前編・後編では、私の子ども時代に焦点を当て、生きづらさが形成されていった背景と、モラハラ被害者との共通点について解説しました。 ここからは、それが成人後の人生にどのように影響するか、引き続き、私の体験をもとに解説していこうと思います。 大人の女性のあり方と母親像 まず、私が目指した母親像や女性としての価値観について。 私の母は、否定・非難はするのに、正解は教えてくれませんでした。

      • 【体験談】親からの世話と愛着が得られなかった私の子ども時代:後編

        こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 前回は、愛着が不足していた私の幼少期からの体験を事例に、この発達性トラウマについてご説明しました。 愛されないことを自分の問題として受け入れ、 ・人に何かを求めてはいけない ・発言するなら、人から必要とされることを言わなければいけない ・欲しいものを手に入れるには、酷い罰を受けて辛い思いがともなう そんな葛藤を漠然とかかえるようになった背景が分かるかと思います。 ・好きな事をやっていいんですよ、と言われても抵抗を感じる ・自分

        • 【体験談】親からの世話と愛着が得られなかった私の子ども時代:前編

          こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 過去5回にわたり、子ども時代の満たされないトラウマ体験から生きづらさにつながる4つのサバイバル・スタイルについてお伝えしてきました。 前の記事では、主だった特徴について記載してきたので、今度は、私の実体験を元にお伝えしていこうと思います。 同調のサバイバル・スタイル 今回お話する「同調」のパターンは、生後2年間の間に何等かの理由で母親からの十分な世話や愛着が得られなかったため、必要とする・欲しがることをあきらめてしまう、という特

        人生の転機になった、8年前のホワイトデー

          生きづらさの原因:DV加害者をつくりだす信頼のためのサバイバル・スタイル<加害者視点>

          こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 前回は、DV加害者が育まれる 「信頼のためのサバイバル・スタイル」について、 NPDやモラハラの特徴との共通点など、 被害者の視点から探ってみました。 今回は、同じテーマで、 加害者の視点からの考察を お届けしたいと思います。 これまでモラハラについて論じてきましたが、 今回は初めて、加害者の回復に焦点を当てます。 発達段階の特徴 前回の記事でも触れましたが、 このサバイバル・スタイルを持つ人々の親は、 一見子供のために動いてい

          生きづらさの原因:DV加害者をつくりだす信頼のためのサバイバル・スタイル<加害者視点>

          生きづらさの原因:DV加害者をつくりだす信頼のためのサバイバル・スタイル<被害者視点>

          こんばんは。カウンセラーの幸村です。 1月は多忙で、ブログを休みがちになってしまいましたが、 皆さんの気付きになるような発信をしていけたらと思います。 これまで、発達段階における適応のための サバイバル・スタイルについて触れてきました。 モラハラ被害者の方々に 当てはまる部分もあるかと思い、 取り上げたテーマでしたが、 今回の「信頼のための~」は、 少し異なり、加害者側に 当てはまるものになります。 すべての加害者が このサバイバル・スタイルを経て 加害者になるわけでは

          生きづらさの原因:DV加害者をつくりだす信頼のためのサバイバル・スタイル<被害者視点>

          生きづらさの原因:愛と性を統合できない、愛・セクシュアリティのサバイバル・スタイル

          こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 これまで 同調のサバイバル・スタイル 自律性のサバイバル・スタイル についてお話してきました。 いずれも2歳くらいまでの体験が 原因とされていますが、今回の 愛・セクシュアリティのサバイバル・スタイル については、比較的遅めの発達段階が原因とされ、 4~6歳頃と、思春期が始まる12~15歳頃が 重要な時期とされます。 この時期に、 異性の親から愛情を認めてもらえなかったり、 拒絶・非難・軽蔑されたりすることで、 それが性を恥じるこ

          生きづらさの原因:愛と性を統合できない、愛・セクシュアリティのサバイバル・スタイル

          生きづらさの原因:自立を許されなかった自律性のサバイバル・スタイル

          こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 前回のブログでは、 「欲しい」「必要」が満たされなかった、 同調のサバイバル・スタイル について書きました。 今回は、自立を阻まれたこと等が原因で起こる 自律性のサバイバル・スタイルについて お話します。 このサバイバル・スタイル 子供が自立しようとする時期、 イヤイヤ期や反抗期に それが受け入れられなかった場合などに起こります。 このサバイバル・スタイルの子供の親の特徴 厳格な家庭 過干渉 子供を自分の延長線上として見る

          生きづらさの原因:自立を許されなかった自律性のサバイバル・スタイル

          生きづらさの原因:「欲しい」「必要」が満たされなかった、同調のサバイバルスタイル

          こんにちは。 カウンセラーの幸村です。 私は、多くのモラハラ被害者の方は、 非常にスキルが高いと思っています。 加害者の無茶ぶりな要求に片っ端から応えて その環境で生き抜いているからです。 自分の好きな事、やりたい事を考えず、 ひたすら対処に徹している。 私もそうでした。 これは、モラハラ環境に適応するために そうなる人もいますが、 元々そういう事に慣れているため あまり抵抗なく適応できてしまう人もいます。 子供の頃から、自分が「欲しい」「必要だ」 という気持ちに蓋を

          生きづらさの原因:「欲しい」「必要」が満たされなかった、同調のサバイバルスタイル

          生きづらさの原因:子供時代のサバイバルスタイル

          こんにちは。 カウンセラーの幸村です。 近年、「生きづらさ」という言葉をよく耳にします。 生まれ持っての気質というものもありますが、 その人の感じ方や生きづらさの多くは 子供時代の体験や、親の関わり方が 大きく影響します。 「子供は放っておいても勝手に育つ」 と言う人もいますが、それは身体の話であり、 自分自身を幸せにする能力は 放っておいたら適切に育ちません。 生きづらさを抱える人の多くは 発達段階で愛着が崩壊し、 トラウマ体験をしてきた可能性があります。 私に関

          生きづらさの原因:子供時代のサバイバルスタイル

          離婚協議中に私の心を軽くした行政書士の一言

          こんにちは。 カウンセラーの幸村です。 娘の小学校卒業も近づき、 卒対の方から、赤ちゃんの頃の写真を 提出するよう言われました。 上の子たちの時もあったのですが、 実はこの写真探しの作業、 すごく苦手なんです。 なぜなら、元夫の写真が見れないから。 実は私、離婚してから一度も 元夫に会っていません。 別居してからも、行政書士さんの 同席のもと、どうしても、 というタイミングで2回くらい会っただけ。 そして、写真も見れない。 一緒に暮らしていた時は、 多くの被害者が

          離婚協議中に私の心を軽くした行政書士の一言

          SNSとスピリチュアルブーム

          こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 先日、SNSを通じて、 ステキなお姉さま方とのランチ会に参加しました。 相談業の方が多かったのですが、 その中で心理カウンセラーは私だけで、 ほとんどの方がスピリチュアル系の方でした。 今、空前にスピリチュアルブームです。 (詳しいデータがなくて恐縮ですが)、 この流れはコロナの少し前くらいから はじまりましたが、なぜでしょう? SNSの普及です。 スマホが普及して、 みんなが使いこなせるようになったあたりで、 SNSが広がりま

          SNSとスピリチュアルブーム

          平和な日々なのに、なぜ辛い気持ちが再発するの?

          こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 モラハラから離れて時間が経つのに、 心の痛みや辛さが再発することはありませんか? 夫婦関係でもない、ハラスメントでもない、 善意の相手なのに、 過去に追い込まれた時と同じような感覚に襲われる。 思考が停止したり、自分がダメな人間に思えたり、 罪悪感を感じて浮上出来なかったり。 そんな状態に陥ることってないですか? 例えば、すごく良い上司なのに、 自分が期待に応えられない状態が続くと 度を越した罪悪感を感じてしまったり、 アプロ

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          性別役割分業:夫婦間の認識相違と妻のストレス

          こんばんは。 カウンセラーの幸村です。 モラハラ夫が家事をこなす話は 滅多に聞きません。 それでいて、 妻が家事が出来ていないと、 文句をつけたり、 不機嫌な態度を取ったり、 モラハラの恰好の標的になります。 しかし、理不尽には思いながらも、 大きな不自然さは感じずに 受け入れている人は多いのではないでしょうか? 家族心理学で夫婦関係に触れるセクションでは 必ずと言っていいほど、 日本の男女の性別役割分業と 夫婦関係に対する(夫と妻の)認識相違 が挙げられています。

          性別役割分業:夫婦間の認識相違と妻のストレス

          弁護士選び:モラハラ被害者のためのポイント

          こんにちは。 カウンセラーの幸村です。 モラハラで離婚を考えた時、 大抵の人が思いつく行き先は 弁護士だと思います。 その際、よく聞くのが、 相談した親御さんや友人が 知り合いの弁護士を紹介してくれる というパターンと、 今後の生活の不安から、費用を抑えるため、 法テラスに行くパターン。 しかし、弁護士さんが全員、 モラハラに理解があるわけではありません。 相談に行けば、当然、 「で、具体的に何をされたんですか?」 と聞かれます。 そこで決定的なエピソード

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          加害者の「良いところ」に惑わされないために

          こんにちは。 カウンセラーの幸村です。 モラハラ・DV被害者の方とお話していると、 パートナーとの生活が辛い と訴えつつ、 同時にパートナーを庇ったり、 良いところも強調する人がいます。 そして時には、 その良い部分に気持ちが引っ張られ、 モラハラから離れられない人もいます。 もともとは、その良いところに惹かれて 一緒になったのだから 当然です。 それに人間って、自分が関わったものは 特別に感じるものなんです。 自分の家族、学校、会社、友人・・・ ましてや彼氏や夫な

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