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新卒で入社した会社で経験したこと

4月は年度初めの始まりの季節。

私は今は転職した会社に勤めており、そのこと自体にはなんら後悔はないが、新卒で入社した会社での経験が今に活きていると実感することも多い。


日本企業に勤務した経験

就職氷河期を経て入社した会社は日本の IT 企業だった。
今現在勤めている外資系とは大きく異なる、もしくは時代もあったのだろうか、今ならコンプライアンスに引っ掛かりそうなことも多く経験した。

若手が飲み会の幹事や雑務をやること
代々新人に受け継がれる謎の雑務(係)があったこと
セクハラに近い言動は普通にあったこと
新橋の雑多な居酒屋や蒲田の立ち飲み屋で安いサワーを飲んだこと
タバコ部屋や飲み会の関係性が昇進につながる側面もあったこと

全部が全部、経験する必要はなかったが、社会や現実や、ジジイの実態を知る意味では意味があった。(尊敬できる人ももちろんいた)

いずれも、温室の中やハイキャリアな道を歩んでるだけでは、想像もできないことだ。
雑務も含めて様々な経験を積めたことは私の人生の糧になっている。

新卒同期の存在

個人的には 1 番これが大きい。
30 数名いた同期。
今は一部散り散りになっているが(残って昇進し続けている同期もいる)、バラエティに富んだ同期の存在は戦友であり、私の人的財産だ。

今でも鮮明に覚えている。
新卒研修後の配属が希望通りじゃなく、落ち込んでいた私を、補習仲間の同期が会社から駅までの帰り道、「ちょっとタバコ吸っていい?」と言われ、脇道に立ち止まった。
「〇〇ちゃん(私のこと。苗字をもじったあだ名で呼ばれていた)は 〇〇事業部の方がよかったの?」
「俺はさ、どこに配属されるかも気になるけど、一緒に働く人の方がもっと気になるけどね」
と言われ、目が覚めた思いがした。
※そして私の配属された部署はそういう意味ではだいぶアタリだったし、仕事内容も後から考えたらすごく良かった。

あれから 10 数年経ち、それぞれの道を選んで、コロナ禍も相まり、集う機会は減ったが、それでも新卒の同期という存在は特別だ。

失敗して怒られた経験

右も左もわからない新卒社員で、失敗もたくさんした。怒られて涙したこともある。

今の外資系企業は優秀な新卒しか入社してこない。知力も能力も(プライドも)あり、彼らは、日本企業で泥臭く育った私のような経験はすることはないんだろうなと思う。

とはいえ、スマートで角が全くないツルツルの石でどこにも引っ掛からずに流れていくより、ゴツゴツ角張っていてあちこちぶつかりながら無骨に生きていくのもいいんじゃない、それが人生の味なんじゃないのと思うのは負け惜しみだろうか。

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