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読書メモ8「組織の掟」

食わず嫌い(というか怖かった)のを乗り越えて
調子に乗って2冊目の佐藤優。
「組織の掟」


私はスパイとしては全く活躍できないのが分かった。
お酒飲めないしな。これは海外では大きいであろう。
あ、でも、イスラム教圏なら・・・とはいえ
思っていること全てが声と顔にだだもれな私はスパイにはなれない。

外務省というものに対してどんなイメージも持っていなかった私は
この本を読んで
「へええええええ」
と思うなどした程度。
特権意識なんて持っていたのか・・・とか。
言質を取られるとか、組織って怖いなあと思いつつ
私も会社員であり、組織の人間なので、この本をよく読んで
会社がつぶれるまで泳ぎ切りたいものである。

後続のためにめんどくさい仕事を自分でやらないスキームを構築、みたいなのは、虐待の連鎖を断ち切る系のことだなあと思いつつ読んだ。
自分は苦にならないから(苦にならないように自分の精神を魔改造)と
続けると、後続が皆さんやらなきゃいけなくなる。
苦にならない能力をその人が持っていたとしても、その能力が他の人に必ずあるとも限らない。
そして、重宝がられたとしても、その組織を調子に乗らせちゃいけない。
「この人ができるんだから、みんなできるんだよね」
みたいな勘違いをして、押し付けてくるのは間違いない。

「やる気のある能力のない人」が一番厄介だと書かれているんだけど、
それは誰もが頷くところと思う。
でも、私も含め、「自分はそこに当てはまっていない」と思って読んでいるんだろうな。

私は運がいいのか悪いのか、査定システムのない会社にいる。
簡単に言えば個人商店にしかいない。
査定がないけど「好悪」はある。
嫌われたらオシマイの世界。
口が悪いので何度かオシマイになってきた。
この本を読むまでもなく「口は禍の元」である。
読んで「はいそうですか」ができれば誰も困らないし
世界はもう少し良くなっているだろうけど
私みたいな人がいるから本を買う、そして経済が回るのさ、きっと。

「能力がない」とは、何をもって「ない」とするのか。
弊社の場合は
「好かれる能力がない」
かもしれない。
ちなみに弊社はDXってナンデスカの前の
「記憶媒体は脳」
みたいなところなので、そこでデータを一覧表にしている私は
かなり優秀(苦笑い以外出ない)であるが、好かれていないので多分能力不足。

科学的な正しさ(エセじゃなく論文とかの話)を主張したのが気に入らないとオシマイになったこともあるが、
この場合は、なんだろう、うーん。
まあ、「下手くそ」なんだろう。
相手が科学者であると誤認したのが敗因である。
下手くそなのは間違いない。
人並みに上手に生きてみたかったんだよ、ね、ブライトさん。

「組織」って文字からがんじがらめな印象になってしまうけれど
何かしらの集団への帰属意識というのは結構みんな好きと思う。
枕詞、好きよね。
それはきっと一人で生きていけないヒトという種族のDNAに
書いてあることなんじゃないかなと思う。

何気ない会話をすることや、今日休みかな?と気に掛けること。
そういう緩すぎるつながりでもいいから持っていた方がいいんだろうなと思う。
なので、組織に組み込まれるのが手っ取り早い。
会社だと生活すべて、じゃないし。
人生の一部で緩くつながる。
しがみつくのでもなく、つながりキープのために組織を利用するというくらいのスタンスで仕事するのもいいかもね。
じゃないと、黒い輩はどこまでも黒いので、利用されて吸い尽くされてポイよ。
テレアポ営業なんかカタカナばっかのキラキラ言葉に乗っかってやらされてる子達など本当におばちゃん心配。

家族も組織でもいいよね。
ルールあるし。

いずれにせよ「うまくやれ」ってことっすね。
それが出来る人ばっかなら本を買う人もいないから
いいのよ、出来なくて。

今日もスイミングっと。
そんな気持ちで組織を泳ぎましょう。

おしまい。

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