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すばらしいお母様:「小4:Yのテキストがどんどん進んでいきます。どこから進めたらよいでしょうか?」

いつも「すばらしいお母様」は4歳~小2を事例にお伝えしています。

今回、「分数」で悩まれている親御さんはいらっしゃいませんか。
算数で計算力がどのように影響するのか疑問に感じている親御さんにとって、
少しでも疑問解消のお役に立てられればと思い小4を事例にお伝えさせていただきます。

算数の中で「計算が重要」なことは多くの方がご理解されていると思います。

中には、
「学年が進み算数はどの単元も大事だけど、計算でミスをしないようにしなきゃ!」と、
計算の重要性に気づいたという方もいらっしゃるかもしれません。

どんな理由であれ、「計算間違いをしないように練習をしないと!」
と、ご自宅でお子様のお勉強を見るときに、なんとか教えようとしていたり、もうすでに教えている!という方も多いかもしれません。

なかなかうまくいかず試行錯誤している親御さんにとって
少しでもお役に立てられればと思いました

先日、小4生徒様のお母様からご相談をいただきました。

『Yのテキストがどんどん進んでいきます。
基礎固めをしたいのですがもう何ができていなくて、どこから手をつけたらよいのかわかりません。
がんばって家で教えようとしているのですが、テキストのどこから進めたらよいのでしょうか。』

小4男子はどのようなお子様?

初めて塾にいらした時、小2だった生徒様は計算を筆算しながら答えを出していました。
確認するとできている問題は多くありますが、どこか自信が持てていない様子です。
少し不安そうな表情で「あっているかな?」「これでいいのかな?」と1問ごとに確認し慎重に進めていました。

ご家庭の事情で不定期な通塾になったり、状況により長期で休会をされることもありましたが、
18か月間で、今は小1から小4で習う計算を練習しています。
計算力は41か月目、暗算力は32か月目(※1)のレベルに到達しています。

計算力:41か月目
・57×93=
・461+182+54=(大きな数はいくつでも)
・1230÷3=

など

暗算力:32か月目

・2+50+8―45=
・350-100-50=
・47×8=
・142÷2=
・小数の+-
・分数の+-

計算力とは、計算の解き方を知っていること。
暗算力は、身につけた計算の解き方を使って暗算で(筆算せず)解けることを指します。
上記のような問題ができるようになりますが、高学年になるほど重要なのは暗算力です。
(理由は、この後「小学校算数の問題はすべて「計算」にたどり着く」に記載しています)

(※1)週に2時間の授業でどんな計算ができるようになるのか
「絶対できる!暗算力一覧表」で、親御さんにお約束しているものです。
--------------------------------------------------------------------------------------お母様は大きなサブバックから
Yのテキストを4冊ほど(予習シリーズ上下、予習シリーズ計算、夏期講習テキストなど)机に上に出してくださいました。

『こんなに持ってきてしまってすみません・・・』と申し訳なさそうにしています。

「全然大丈夫ですよ!今使っているテキストが4冊あるんですね。
むしろ重たいのにお持ちいただいてありがとうございます!塾には相談されましたか?」
とお聞きしました。

お母様は少し困った表情で言葉を選びながら話してくださいました。

『はい。塾に相談したらこのテキストをまずは全部やるように言われました。だから進めたいと思っているのですが、うちの子がテキストのどこができていないのかがよくわからなくて。
テストの結果から見直しを進めようとしたのですが、この問題ができるためにはテキストの何をどう進めたらいいのかよくわからないんです…。はっきり「コレをやればよい」とわからないので困っています…』

お子様のためにやれることはやりたいと強く思っていらっしゃるのに、
塾のお勉強の進め方にあわせてお子様が何をするとベストなのかなかなかポイントが分からず、もどかしさや悔しさなど様々な気持ちが入り混じっているようでした。

小4男子のお母様はどのようなお人柄?

お母様は働いておりとてもお忙しい方です。
中学受験を念頭に準備しています。

体験レッスンのときに
『算数が苦手だと感じているようです。間違うとできないと思ってしまい、そのあとやろうという気持ちになかなかなれないんですよね…』
と、普段の様子を話してくださいました。

続けて
『とにかく算数の苦手意識が取れて好きになってほしいです』

『学力も大事だけど、まずは何より計算を通じて算数に自信を持ってほしいです…』
と、本音を伝えてくださいました。

--------------------------------------------------------------------------------------
実際に授業にお越しいただき、お子様が算数や計算にどんどん自信をつけていきました。
算数への苦手意識がなくなり塾にも通い始めました。

これまでも、ご自宅でお子様が塾の宿題を解いているところを見ながら
お母様から見て心配なところを、計算塾に共有してくれていました。

『もしかすると文章題が苦手かもしれません…』
『単位の計算でつまずいているようです。どうしたらよいでしょうか』

などです。

そのうえで、どれくらいの期間でどこまでできるようにするのか
一緒にお話しさせていただいた上で、つまずいているところを着実に乗り越えてきています。

今回もご相談をいただきまして、すべてのテキストを確認しました。

お母様の一番の知りたいことは
・お子様が何ができていて、何ができていないのか
・どの単元から取り組むと算数全体にも良い影響が出るのか(結果に繋がりやすいか)

Yのテキスト全体を確認したうえで、計算塾でお役に立てる分野がある確認しました。
算数のテキストには小4と書いてありますが、小5などで習う内容も混在しています。

算数は積み上げ方式です。
ですのでテキスト内容を全てできるようにするには
やはり小1からのすべての単元の理解は不可欠です。

ただその中でも生徒様は暗算力を身につけてきています。

その力を使い、特に分数が確実にできれば、図形や文章題の問題には対応できるようになると感じました。

分数に暗算力が必要なの?

そもそも分数をサッと理解できるための暗算力はどれくらいかというと、
本来は60か月目あれば完璧です。

ただ小4で、今目の前のテストや授業で活かせるようにできる最低限でいうと
以下の四則演算はすべて暗算でスムーズに答えられることです。
<目安>
252×6= 
632÷8= 
74-21+118=
などです。

*暗算力の有無がどう影響するかは
「計算力の違いがどのような学力差を生むのでしょうか」にまとめています。

お子様には分数を理解できる暗算力はついていますし、できるという自信も持っています。

まずはお子様の現在の暗算力と分数を解くのに必要な力をお伝えさせていただきお母様は少しほっとされていました。

次に、ご自宅でどのように進めるとお子様にとって理解が深まりやすいかを
お伝えさせていただきました。

<分数の学ぶ順番>
分数+-のあと分数×÷に入る
・同分母
・異分母
・3つ以上の計算
・( )付きの計算
など

Yのテキストを確認すると、たし算・ひき算とかけ算・わり算、( )付き計算という括りで問題が混在しているので、上記順番にあわせて解く問題の順番を変えるだけでも理解しやすくなります。

このことをお伝えしたところ
『この順番でやってみます!』

そして最後に気になる言葉をおっしゃっていました。
『受験は計算力で決まるって本当なんだと実感してきています!』

小学校算数の問題はすべて「計算」にたどり着く

『受験は計算力で決まるって本当なんだと実感してきています!』

お母様が受験対策を進めていく過程で
「暗算力の重要性」に気づかれ、おっしゃってくださいました。

お母様の認識の通り、
小学校1年から6年までの算数は、答えを出す過程で計算を使うことがほとんどです。

高学年になると特に
図形、比、割合、Xの文字式、文章題…と様々な範囲を習いますが、
解き方や考え方を理解し、式を書いたら最後は計算をして答えを出します。

中でも小4に求められる計算力、
とりわけ受験塾のクラスで上位クラスに入るレベルというのは、

・たし算、ひき算、かけ算、わり算を使った整数・小数・分数の計算
・整数・小数・分数が混在した問題

この2つを間違えずに素早く答えることができる力です。

<問題例>

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ご存知の方がほとんどだと思いますが、
改めて整理しておくと、どのテストにも必ず制限時間があります。

そしてどの受験塾のテストでも
大問が7~8まであり、
大問1の計算問題から大問の数字が大きくなるにつれて
図形問題、文章題とつながり難しくなっていきます。
配点も高くなります。

【間違えずに早く解く】
このシンプルな暗算力がどのテストでも4つの優位性を呼び込みます。

【間違えずに早く解く】暗算力が持つ4つの優位性とは?

【間違えずに早く解く】暗算力を徹底して高めておくと算数においては目の前の景色はガラリと変わります。
・文章を読みながら/問題を考えながら、暗算をしつつ式をまとめて書けること
・高い計算力を持っているので「計算は大丈夫!」という安心感と自信を持ちながら問題文の解き方、式の立て方を考えることに集中できること
・暗算ができるので1問ごとに10秒程度で見直しができること
(見直しに必要な時間を短縮できる)
・見直しができるので正答率が高くなること
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暗算力を高めることを継続すること
この積み重ねが前提にあれば、分数や小数、受験の応用題に取り組んでいく中で少しずつわかりやすい結果につながっていきます。

ところで、相談していた小4のお子様の結果は?

ご相談いただいてから約1か月程度経過したところで、
「どうだったのかな?少しはお役に立てかな?」と気になっていて
私からそろそろ「分数のお勉強は順調に進みましたか?」とご連絡しようとかな…と思っていた矢先、

小4生徒様のお母様からLINE電話がかかってきました。

いつもにも増してとても明るい声で
『クラスアップしましたよ!びっくりです!教えていただいた順番で解かせるようしたら、すぐ結果につながりました!
分数を解けるようになったことで、他の問題(文章題)でも活かせたようです。
今回の結果がまた本人の自信になったようでやる気にもなっています!』
と、ご報告をしてくださいました。

『小5になると塾の時間や勉強時間もさらに増えます。
本人は「続けたい。楽しいからもっと暗算ができるようになりたい!」と言っているので、私もここ(計算塾)は続けたいと思っています』
と、言ってくださいました。

受験対策のため時間が限られる中で、
すでに持っている暗算力を実践で使えるレベルで維持し、暗算力を持っていないお子様より優位性を持ったまま受験対策を続けていく予定です。

改めて、これまでと変わらず私たちがお子様の暗算力をお約束することで
ささやかではありますがお母様の安心の下支えができるとしたら光栄なことです。

新小5になってもまた受験に向けて
一緒に乗り越えていく機会をいただけてとてもうれしいです!

***最後までお読みいただきありがとうございました!***
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