ただいま。って君が現れるから
おかえり。って僕は言ったけど

お待たせ。って君が言うから
待ってない。って僕は笑う

プレゼント忘れた。って君は言うけど
欲しいものはないよ。って僕は言う

気付いたら、遠くまで行ってた
気付いたら、たくさん時間が経っていた

途中、ふと立ち止まって
また、進んで

ずっと、何かが足りなくて
それでも、進んで

おかえり。って君が言うから
ただいま。って僕は思ったんだ

待たせてごめん。って君は言うから
だから待ってない。って僕は笑ったんだ

プレゼントがある。って君が得意そうだから
プレゼントがある。って僕もマネをした

いつもずっと、なにもないくせに
僕たちには、なにもないはずなのに

あとになると、いつも分かる
いちばん笑う、僕がいる

僕は、いつも分かってたのに
いちばん笑う、君がいるって

メリメリー、クリスマス。って僕が言えば
メリメリメリー、クリスマス。って君は言う

メリメリメリメリー。…。って

よく分からなくなって

なんだか、愛しくて

愛しいって分からないよね。って

君が、メリー。ってまた言ったから

僕はもう、何も言わずに黙ったんだ

メリー。って、思いながら。