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【スウェイバック姿勢】特徴的な筋活動とは?

今回のテーマは「スウェイバック姿勢の運動療法の考え方-ローカル筋肉の機能低下-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・スウェイバック姿勢がわかる
・ローカル筋の重要性を把握できる
・スウェイバックへの運動療法が実施できる
・考え方について学ぶことができる

退行変性疾患である腰部脊柱管狭窄症に多い姿勢の一つですが、

どのような特徴があるのか?

”特徴”について把握できていないと展開していく運動療法が効果が出ないケースが増えてしまいます。また疼痛や痺れなどの訴えがあると尚更、運動療法の展開が難しくなってきます。

どのような姿勢かわからないまま、運動療法を展開した…
とりあえずインナーマッスルをエクササイズした…

上記のような経験は少なくないと思います。この際に展開する運動療法に正解はないとは思いますが、【再現性に欠ける】ことが考えられます。

スウェイバック姿勢の患者が来院されたときに、また同じように運動療法の展開に困ってしまい、”なんとなく”で実施してしまいます。

スウェイバック姿勢を理解して運動療法・エクササイズを展開していきましょう。
では始めていきます!



◆スウェイバック姿勢

静的アライメントの評価で異常姿勢と判断する上記の4つの姿勢があります。どれもが臨床で見かけたことがある姿勢だと思います。高齢者を担当している場合は、その中でもスウェイバック姿勢は多く経験するのではないでしょうか。

骨格筋等の収縮要素を使用せず、
靭帯や関節包などの非収縮要素の伸張性に依存した受動姿勢

Sahrmann, S、2005

スウェイバック姿勢は、多裂筋や腹横筋のような体幹筋群の収縮を使用しないのが特徴です。そのため、脊柱の安定性を靭帯などの伸張性に依存します。結果的に関節の変形や靭帯の肥厚などにつながってきます。

患者の立位や座位姿勢を評価するときは、病院やクリニックの待ち時間の際の姿勢を見てみましょう。治療時間外の患者の姿勢こそが【普段の姿勢】であり、修正していく必要がある姿勢です。

□定義

直立姿勢と比較して、

胸椎後弯角度の増加
骨盤前傾角度の減少
体幹の後方傾斜

これらが存在する姿勢であるとされています。正常姿勢に対して矢状面における問題が多くあります。場合によっては側弯があるケースもあるので、その場合は運動療法の展開が難しくなりますね。

□重心線との関係

姿勢アライメントを評価する時は、視覚的に確認できる脊柱の弯曲だけでは足りません。というのは、”重心線”も考えていく必要があります。先ほどの定義と付け加えて…

上体の後方変位と骨盤の前方変位があり、重心線は腰部の後方を通過する

この重心線が姿勢に伴う機能低下ともつながってきます。

□思春期との関係

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