つつじ

DV被害者の苦悩 4

【別の方法でよいものもあります。グループカウンセリング(ピアサポート)です】

これも医療機関やカウンセラーが行ってるものもありますしNPOや自助グループが企画しているものもあります。

ただ、【いいっぱなし聞きっぱなし】というルールがあったり、傷ついた被害者のために配慮したルールのある所をおすすめします。
(例えば、部屋の外に出たくなったら自由に出てもいい、話したくなかったらパスして話さなくてもいいなどです)

主催者側の中には、グループワークの時に被害者の方の話について別の誰かが意見を言ってしまって、発言した方が傷ついてもフォローしないというスタッフもいます。
これはカウンセラーでも同じです。ピアサポートの主旨が【言いっぱなし聞きっぱなし】とは違うようです。

被害者は自分の体験を基準にしていますから、違う体験の方々の気持ちがわかりにくいのですね。
個人的には、ピアサポートや居場所づくりする方が、ちょっと配慮して【2次被害】が出ないようにしてもらいたいです。

意見を言うように誰かを指名する所もあります。指名されると話したくないのに『言わなきゃいけない』とドキドキしてしまいますよね...。

急なことにビックリしてフラッシュバックおこした参加者もいると聞きました。
指名はしないで手をあげての発言の方がbetterだと思います。被害者は突然のことに緊張し、居心地悪いことあります。

個人カウンセリングもいいのですよ。ほかの人がいると緊張が増してしまう方には。

でも、何人かの同じDV被害という体験をした人の話を聴いて、自分を取り戻したり。

「そうか、同じDVといっても、あの人は違う体験や気持ちでいるんだ」など自分の中で知らないうちに整理出来たり。

何かがみえてきたり閃きもあるかもしれません。

なので、【言いっぱなし 聞きっぱなし】ルールのあるグループカウンセリング/ピアサポートも、私はおすすめします。

ほかの人が「親がDVのことを理解してくれなかった」と言ったとします。
「ああ、自分もそうだ」とそこに共感性というものを見出すこともできます。

ピアサポートも相性の合う所、次に行くと別の人たちがいるので怖い、と思ったりするかもしれません。そしたら、こんな時にも休んで下さいね。

会が終わってから、伝えられる、気持ちを分かってくれるかもしれないというスタッフに、その気持ちを伝えてもいいでしょう。
その反応もみて、また行ってみるかどうか考えてもいいですね。

スタッフの方やカウンセラーが上から目線であったり、被害者の気持ちを知ろうとする姿勢ではない所だと残念ですね。

【一緒に考えていきましょう】

【私はあなたの気持ちをもっと聞いて共感したい、受けた傷が薄くなるよう手伝いをしたいです】

【言いにくいことを話してくださって、ありがとうございます】

というように、話をしやすい人・場所だと安心感あると思います。

【ここに自分のことを考えてくれる人がいる】

と思える人・場所とめぐりあえると心が少し軽くなっていくかもしれませんね。

ただ、トラウマやPTSD、深い心の傷が癒されていくのは時間がかかります。数年か10数年か...といいますか、大丈夫かなと思っていても突如フラッシュバックや悪夢をみることもあります。

ツボを押さえたり、呼吸法なども知って試してみたり。

『今朝は起きにくくてだるいから、動きをゆっくりにしよう』など自分でメンタルや体調を自覚出来るのは素敵なことだと思います。

早く気持ちが癒されていく方もいる。強い人なんだろう。
まだ薬やカウンセリングに頼る自分は弱いのだ、ダメなんだ..

   【それは違います】

ついつい、焦って人と比べてしまいますよね。比べて自分が情けないって思うんですよね。それもとても辛いことですね。

人の悩み・・・心の傷が癒されていくのはDVに限らず、虐待やイジメ、突然のリストラ、夫婦内でのトラブル(不倫)、嫁姑問題、親子関係、お見合いに断られてる、お酒や買い物をやめられない、ほか様々な問題を抱えてる方々がいます。

どんな悩みでも回復や解決が早い遅いは、秤にかけることが出来ません。

でも、心が泣いてる時、模索中の方は、どうしても人と比べたり気にしてしまいますよね。
自分のことが、先のことがクリアに見えなくて、もどかしいでしょうね。


DVの場合でも、同じDV被害者といっても、その辛くて苦しい体験は人によって全然違いますね。

子供がいる、いない、被害者の年齢、子供の年齢、仕事しているかいないか、経済的な事情、価値観、親や知り合いの理解があるかないかetc...違いますね。

  【悪いのは加害者です】

あなたはダメな人ではありませんよ。  


忘れることが出来なくてもいいんです。
悲しくて街を歩いてて幸せそうな家族がいると比べてしまって、慌てて帰宅してイライラや悲しさがあふれてきてしまう。

それでも、いいんです。

涙は浄化してくれます。泣くのは悪くないんですよ。

そうして心の中にたまってる膿みを涙が出してくれるのですから。

そして、それは、ダメだとか自分が悪いってことじゃないんですよ。

自分を労わってあげて下さいね。
何も出来なくて怖い時に、ご自分でご自分を抱きしめてみて下さい。

抱きしめるのは無理ですか? 
そんな気持ちになれませんか?

はい...無理しなくていいですよ。

あなたの好きな花はなんですか?
ーー思いつかなくてもいいです。

「黄色い花かな」「黒と赤色が重なった花」が浮かびましたか。自由で平気です。

きっと、思いつく・思いつかない時・考えたくない時ってあるでしょう。

  【それでも、大丈夫なんです!】

心って、気持ちって、動いていくんじゃないでしょうか。

楽しい気分になったり、今度はおちこんだり、眠ったらスッキリ。
またちょっとだけおちこんだり...進む・後退・進む・ちょっと後退の繰り返しも、「あり」。

季節のように変わっていくものかもしれないと...DV 被害を受けた私は感じます。

*PTSDやトラウマで、辛い体験を軽くしていくのに箱庭、アートセラピー、認知行動療法などがあります。
これは訓練を受けたカウンセラーや医師がします。私の専門外ですので書くことが出来なく申し訳ありません。

読んでいただき、ありがとうございました。 心理職以外の仕事の1つとして、DV被害で困ってる方々に情報提供をしています。そちらへの支援に使わせて戴きますね。