自分の名前の横に数字が書かれていました。

13。

その紙にはこう書かれていました。

男子人気ランキング。

私のクラスにいる男子は15人。

ワースト3位…ってコト！？

私がまだ中学生。
授業が終わった休み時間の時のことでした。

「なんか女子がクラスの男子人気ランキング作ってるらしいぜ！」
とちょっとやんちゃな友達が教えてくれました。

確かに女子が4人くらい、教室の隅で何やら紙に書いて盛り上がっています。

私の居たクラスは全員で30人。男子と女子はそれぞれ15人ほど。

多感な年頃の私が、気にならないわけがない！

「自分は何位なんだろう・・・」

胸がドキドキしてきます。
ただランキングを作ってる女子との接点が無かったので、あまり良いドキドキではありませんでした。

報告してくれた友達と別のことを話しながらも、ちょっと気になっていた私でしたが、女子たちがランキングを書き終わったのか、その紙を置いてお手洗いかどこかに行きました。

「こば！今がチャンスだ！見に行こうぜ！」

友達も興味津々。

（勝手に見ていいんかな？）と思いながらも好奇心には勝てず。
友達と足早にその紙を見るとアイウエオ順で男子の名前が並んでいました。
私の名前は真ん中くらいにあります。
自分の名前を見つけるとランキングが2桁なのがすぐにわかりました。

「下から数えたほうが早いのか・・・」
自分の順位をよく見るとクラスの男子15人中。

3位。

そう。ワースト3位。

13位でした。

そして最下位である15位は保健室に登校していたTくん。
という教室にあまり出席していなかった男の子でした。

「これはひどいな！」と思った私はイラっときて、「おい！こんなことしてんじゃねえよ！Tがかわいそうだろ！俺の中じゃお前らはワースト１位だからな！」

と女子に言える度胸もなく、
ただただ「あーワースト3位かー。俺ってモテないんだな・・・」と傷ついていました。

そんな私も中学、高校、専門学校と卒業し社会人に。
そして職場で知り合った女性にたどたどしくアプローチし、なんとか結婚し今、妻が妊娠しています。

日常に幸せを感じられる33歳となりましたが、当時の中学生だった自分に伝えたいことがあります。

それは。

待ってるだけじゃ始まらない。

「自分はモテない」と強烈に自覚させられた私はもう文字通りひねくれました。

ひねくれて、ひねくれて、ひねくれた結果。

全くモテない。

全然状況が変わりません。

でも私は女の子とイチャイチャしたかった。

「このままじゃ一生1人だ・・・」
学生の頃は「いつかは結婚して子どもができるんだろうなー」と漠然と思っていましたが、社会人になってだんだん歳を重ねてもその気配がありません。

そんな時に「あれ？俺このまま何もしなかったら一生1人・・・？」と思った時、背中がゾッとしました。

「このままだと・・・死ぬ！」
別に死ぬわけではありませんが当時は軽く「うわああああ終わる！」とパニックになりました。

急いで携帯電話のアドレス帳を確認。
何かのノリで交換した女の子に手当たり次第「久しぶりー！今度飯行かない？」とメールを送りました。

「返信が返ってこねえな・・・」

振り返れば返信が返ってこないのもわかります。
メールアドレスを交換はしたものの特に遊んだことも仲良くもない男から久しぶりのメール。

女性側からしてみたら恐怖の対象でしかないと思います。

ですが10人くらいに一斉送信した結果、なんとか3人の女性とご飯に行けました。

そのうちの1人が「最近彼氏とうまくいってないんだよねー」。

「これはチャンスだ！」

その後にまた会う約束をして直接告白。

結果

「やっぱり彼氏が忘れられない」。

おっとっと。

あれー？

彼氏とうまくいってないんじゃないの？

「あーはいはい。そういうことね。理解した。」

私はメールを無視されて、振られて、現実を突きつけられた結果、わかったことがありました。

女性との距離感がわからん。

「確かにいきなり連絡とって飯いって告白するのはなんか誰に対してもおんなじ事してるって思われちゃうかもなー。そもそも俺も恐怖から相手のことを知ろうって冷静さがなかった。付き合ってくれれば誰でもよかった状態だったな。」

反省。

連絡を送った女性に対して謝罪したい気持ちでしたが、これ以上連絡を取らないのがせめてもの誠意だろうと思い、携帯に向かって「すみませんでした」と手を合わせました。

「これからは、早く彼女を作りたい！と焦るのではなく、女性と仲良くなるところから初めてみよう！」
と冷静になってガツガツ行かなかったのが功を奏したのか、たまたま職場で知り合った女の子と連絡を取り合い、なんとかゴールインしました。

そう。モテない自分はかわいそう。ではなく。

女子の見る目がねえんだよ。と他人を責めるのでも無い。

大事なのは。自分はモテたい。

という自分の気持ちに気づいたら、じゃあこれからどうしよう？という自分の行動です。

世の中のモテたい男子たちに伝えたい！

行動してみないとわからないことはたくさんあるぞ！！！

小林諒平はモテたい男子を応援します！

見切り発車で始めた出産までに100日投稿しています！

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