見出し画像

余計なことを考えない方が、いろいろなことを考えられる。

人は欲張りな生き物である。

何かに満たされれば、すぐまた別の何かを求める。
あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、もっともっと欲しいと、頭の中で香取慎吾らがこちらを向いて歩いてくる。マーシーの呪いだろうか。

戯言はさておき、例によって僕もその欲張りな生き物の一つで、煩悩が服を着て歩いているといっても過言ではない。
これを書いているまさに今、夏場の外作業に使用する装備品をAmazonで品定めしている。軍資金などないというのに。


かつてはもっとひどかった。

ポケモンや特撮をこよなく愛するオタクなので、関連グッズはそれなりにお迎えしてきた。
実は「特に好きなキャラクターのみ」という枷をはめていたのだが、それにもかかわらず相当数になってしまった。好きなキャラクターは一つではないもんね。しょうがないね。

ゆえに、我が家の一室はトイザらスみたいになっている。
子どもでいたーい。大好きなおもちゃに囲まれてー。


昔の自分を思い返すと、今はそれほど物欲にまみれていない気もする。

おもちゃやキャラクターグッズが欲しくないといえば嘘になるが、「別になくても困らない」という思考が働き、思いとどまるようになってきた。

同様に、日用品なども必要より過度に多く買うことはない。シャンプーや歯磨き粉なんかも、なくなりそうになってから買うし、仮になくなってもなんとかなる(両親が使っているものを使うなど)。
そう思う癖がつき、むやみにお金を使うことは格段に減った。買った後のシミュレーションが上手になったのだろうか。

すると、浪費がなくなり、本当に必要なものだけにお金を使うようになってくる。
余計なもの(必要ではないもの)を省くことは、自分の生活を豊かにするのではないだろうか。なんだか、ミニマリストやシンプリストの考え方に似ているような。



思考も似ている気がする。

あれしなきゃ、これしなきゃ、と考えなければならない多忙な現代人。仕事に、家事に、趣味に、やるべきことに埋もれて脳内も混乱しがちだろう。

そんなときこそ、余計なことを考えずに、目の前の一つひとつに対処していきたいところである。

僕はマルチタスクが苦手なので、一つずつ処理したいタイプだ。
片手間でやるとすべて中途半端になるので、やることをリスト化して、優先順位をつけて、というふうに進めたい。
そうした方が、結果的に全体の進捗が良くなる。

不測の事態が起きても、基本的には一旦無視した方が良いときもある。
これはケースバイケースなので一概にはいえないのだが、時には動じない方が重要だったり、最適解だったりする。

この方法のメリットはもう一つあって、時間が経った後「あ、やらなきゃと思ってたあれ、別にやらなくていっか」となることもある。
一旦保留にしておくことで冷静に考える余裕が生まれるので、よくよく考えてみれば大したことではないと気づくことがあるのだ。


コスパやタイパを重視する世の中になってきた。
でも実は、効率を求めすぎると逆に損をすることもあるのではないだろうか。

周囲の足早な環境に流されず、良い意味でマイペースに進んでいきたいものである。


ところで、最近読みたい本が増えすぎて困っている。
あれも読みたい、これも読みたい、もっと読みたい、もっともっと読みたい。


#66日ライラン

なんと アルロンが おきあがり サポートを してほしそうに こちらをみている! サポートを してあげますか?