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親子の関係は人それぞれ~「愛と追憶の日々」

親子の関係というのは、その数だけ種類があるのだと思う。
誰もが馴染みがあるけれども、誰もが異なっているからこそ、よそ様の話が気になるというもの。
この作品で描かれる関係も人によっては変わっていると思うだろうし、または強く共感する人もいるのだろう。1983年公開「愛と追憶の日々」

「〇〇と〇〇の~」っていうタイトルが一時期流行っていたようだ。
本作主演のシャーリー・マクレーンの作品ではほかに、「愛と喝采の日々」というのがある。1977年公開の作品だが、原題はいずれも全然違うわけで、配給会社が狙った何匹目かのドジョウということだろう。

いささか過干渉の母と、それがゆえに反発する娘。
でもその娘だってなかなか奔放で、子どもに当たり散らしたり、浮気をしたり。最初キザったらしく見えていたダンナが、だんだんマトモに見えてくるくらいである。

母の方も隣人の元宇宙飛行士と恋仲になり、まあこっちは独り身同士だから好きにすればいいのだが、中年の恋に夢中になる。その恋仲のジャック・ニコルソン、頭髪も薄くておなかも出ているのに、なんだか格好良く見えるんだよなぁ。

最終的には娘が不治の病でなくなってしまうのだが、その子(シャーリーの役から見て孫)と娘との最後の対話はなんとも切ない。ともに良き母・良き子であろうとするのだけれども、うまくいかない。でも、これが最後と分かっているのに。。

葬儀を終えて、庭で精進落とし(?)をしている場面でエンディングを迎える。娘が残した孫たちとふれあうシャーリーとジャック。
それは亡くなった娘との日々を愛おしんでいるかのように、優しい一幕である。

本作には続編ともいうべき「夕べの星」という作品がある。
この遺された子供たちはすくすくと、不良に育ってしまうわけで。。なんだかあまり見たくないなあと、手を出せずにいる。

ところで、シャーリー・マクレーンとソフィア・ローレンって、ごっちゃになってしまうのは私だけだろうか。容姿は似てないけれども、少しコケティッシュなところとか。なにより二人とも1934年生まれの同い年。
ともにまだご健在でもある。

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